このレビューはネタバレを含みます▼
少し前にフォローさせて頂いている方々が続々と高レビューを上げられていて、気になって購入しました。表題作のみ全5話+描き下ろしで合計181ページ。ゲイであることを隠している高瀬さんと、真っ直ぐだけどトラウマのある友一のお話です。ゲイだということを後ろめたく思って自分を偽り続けている高瀬さんの葛藤がすごいリアルで、私は当事者ではないので真偽は分かりませんが、現実の世界でもこういう思いをしている人が本当にいるのかなと思ったら胸が痛かったです。友一は言葉に裏表がなく自分に正直に真っ直ぐ生きているんですが、元カレとの別れで深く傷付いていて、高瀬さんの好意をすぐに受け入れられないのも辛かった。高瀬さんなら大丈夫だから信じて!と凄い勢いで感情移入して読みました。高瀬さんと友一の心情がどちら側からもきちんと描かれていて、双方に感情移入しやすかったんだと思います。最後思いが叶って二人が繋がる場面で、友一が高瀬さんにとても大事に扱ってもらえていてとても嬉しくなりました。友一の元カレは本当にクズだけど、スカッとするエンディングで、読後感も良かったです。