うそつきあくま
」のレビュー

うそつきあくま

雁須磨子

これはいい余韻

2021年4月25日
私自身は妬みや嫉妬は履歴書の特技欄に書けんじゃねえかって感じの人間です。自分の中でネガティブで扱いに困るモノでしかなかった感情が、このお話の中ではちゃんと血抜きされて、完璧に下処理されて臭みのない美味しい料理になってます。妬み嫉みのおばけみたいなキャラをこんな可愛く描ける作者は偉大です。そして人を好きになることって憎悪とラブが常に行ったり来たりするもので、その揺らぎに勝手に1人でヘトヘトになってたなあと思い出しました。ストーリーは現実的なんだけど読んだ後しんどくない。優しい余韻が残ります。
いいねしたユーザ7人
レビューをシェアしよう!