このレビューはネタバレを含みます▼
2人の心の痛みは伝わりつつ、流れるように読めるお話で、その流れに乗っていたら、あまりにも唐突な展開に涙があふれてきて…、ポタポタ泣きながら読み進めていたら、今度はうれし泣きになって、最後は、〇エプロンのプリッ〇〇に笑いました。感情が忙しかった…いい意味で。フォローしてる方のレビューを見て購入したのですが、読んでよかったです。ほんとにフォローさん方のレビューがありがたいです。
ストーリーの組み立てが上手くて、キャラの生かし方や表情も絶妙で、読みやすくて、ともするとあっさりな印象なのに、とっても満たされました。しかもとってもあったかいもので満たされた感じです。人間に対して臆病になってしまったあずき(座敷童)が、見返りを求めない幸一朗の優しさに触れて、ドキドキしたり嬉しくなっちゃったり、心豊かになっていく(「好き」の気持ちを取り戻していく)のが可愛くて(面白くて)、「家」を大切に思うあずきが健気でたまらなくなります。そして、初めてお願い事をする幸一朗が切なくて…そんな切なさに泣かされた後に、「びーえるや」て笑。最後の最後まで見事にやられっぱなしです。あずきの「そっち側に行きたいなぁ」というお願いも叶って本当に良かったな。この2人とお友達の妖怪さんたち、もっと読みたいなぁって思いました。5/6までセールです。