このレビューはネタバレを含みます▼
媚シリーズが気になって、気になって……なんですけど、極道系の非人道的な部分に躊躇して、手が伸びずにいました。だって、残虐、冷酷なイメージが先行してしまうのが、辛くって……
でも、池作品読みた~いが勝ちました。
とりあえず、お試し気分で『媚の椅子』のみ購入。自分の中でハードル越えたら、全シリーズ読みたいな、と思ってました。確かに暴力部分がうぅ…うぅ…
抗争の手打ち直前に、相手の組の男が刺されるという事件ボッ発。犯人を匿ってるという疑惑で、韮沢が拘束され…
苦痛と快楽の拷問。愛ある男にこんな仕打ちが出来るものだろうか?それが極道の掟……
口を割らない韮沢。愛した男からの愛が得られないのなら、この身が朽ちようとも。愛した男を守るなら、この命に代えてでも。
なんという狂信的な愛。韮沢ーーーっ
加賦の不器用な愛がいい。不器用に本音を晒した加賦と「シャブは止めてください」と泣いた韮沢が可愛いかったぁ。やっぱり緊張と緩和が上手い!
もぉ、全シリーズ見なきゃだめだと思いました!
2作目:幼馴染みの恋。トカゲのしっぽ切りがトラウマで、肝心な時にEDに(笑)でも気持ちわかります。子供の頃、ちらしずしに入っていた椎茸がナメクジに見えて以来、椎茸が食べれなくなりました(泣)
再会した二人はED患者と医師。逃げたいのに逃げられない。ずっと思い続けた必死な先生が素敵。可愛くて面白いお話で好き~。
3作目:大学の先輩後輩の再会。ゲイであり、自分には恋の成就は成立しないと、人生を諦めきった先輩。一夜を共にして迎えた朝に切なさが残る中、いつもと違う朝にきゅ~ん、キュン。
短編集はもっともっと先を見たい気持ちになりますが、池作品に限っては、長編でも読みたくなる一方、短くてもいろんな恋の形が見たくなりますね。