お祖父様とその孫と三崎君との三(四)角関係




それぞれの想いが長い年月と時代を経て交叉して重なり合っていく様子が、哀愁に満ちながらも最高に美しい。
言葉という表現方法では伝えられなかったとしても、お祖父様の"三崎君"への慕情は絶対に伝わっていたと思う。そしてそれを"三崎君"も気付いていたと思う。だからこそ、"三崎君"が死ぬ間際にあんな"台詞"を言っただろうし、それを知ったお祖父様も涙したんだろうと思う。嗚呼、切ない、また泣けてきた。
春人と"三崎"には、双方の想いを受け継いてずっとどこまでも"心のままに"寄り添っていて欲しい。
秀良子先生の作品は漫画文学の代名詞だと思う。他の作品も勿論そうだけど、この作品は特にそう感じさせる風情がある。心からお勧めします。
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