このレビューはネタバレを含みます▼
ウノハナ先生に惚れ込んでます。おや?って思う作品もありますけど、ひたすら追い続けたいと思わせてくれる魅力があります。当たりハズレは気にしません。
戦後三年の銀座を舞台にした物語。進駐軍がいる中、再生しようとする日本が見える時代背景です。
戦地に向かった想い人を、微かな希望を胸に待ち続ける葵。不安な思いで待つ事が、どれだけ苦しい事でしょう。いっそ忘れられたら……忘れられるわけがないんですよね…今生の別れかもしれない最後の夜。最初で最後かもしれない一度の契り。
再会出来た鷹彦は、出征前も帰還後も葵を振り回し…
放蕩息子の鷹彦は女にだらしなく、好き放題。それでも自分の所に戻ってくると、突き放せないんですよね。惚れたら弱いです。
そんな鷹彦も、必死に生きて帰ると強く思えるのは、葵がいるからで、ジーンと胸に来る。
再会した二人のエチは色っぽくもあり、情熱的でもあり、素敵なシーンです。
チャラくてワガママな鷹彦が、葵を前に立派に銀幕で輝く姿は、一番カッコよくて男をあげました!
再生する銀座の灯りを、もっと輝かせて欲しいですね。とても素敵な昭和のお話です。