YOUNG GOOD BOYFRIEND
」のレビュー

YOUNG GOOD BOYFRIEND

ダヨオ

一つ一つが刺さる~

ネタバレ
2021年5月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ フォローしてくださった方のレビューで、今セール中だと知り(5/28まで)、便乗レビューです。馴れ初め編の「YOUNG BAD EDUCATION」(こちらもセール中)があるので、そちらから読むのが順序としてはおススメです。
その馴れ初め編「~BAD~」を読んだときは、そこまで惹かれなかったのですが、続編となるこちらは、いちいち刺さっちゃって、幸せな2人なのに、胸がいっぱい過ぎて、何だか切なささえ感じてしまいます。で、BAD読み返したら、そちらも感慨深くなるという…。
先生が、何て言うか、おじさんのにおいがしてきそうなくらいリアルなおじさんです。そんなおじさん先生が、電話一つに緊張し、なけなしの勇気を振り絞ってキスをして、制服で家にやってきた水沢君に慌てふためいて、誕生日にはがんばって、卒業式で本音を呟く…そんな姿は、可愛いでは収まらなくて、いじらしくて、愛しさが込み上げてきます。水沢くんもこんな気持ちなのかな…。
水沢くんの年の重ね方もすごく良くて、外見も中身も、年相応で、幼くもない、背伸びもない、自然体。だから、余計にこの2人の20歳差ということが現実味を持って、目に映ります。
先生の不安も怖さも、同年代の身として、共感できてしまう。そこを、ある意味、若さゆえの勢いで、笑って引っ張り上げられる水沢くんが頼もしい。一つ一つの、2人にとってはふつうの日々のエピソードが、たまらないです。
さらっと書下ろしで書かれた「あのとき」のことも、番外編の温泉旅行の写真を懐かしむシーンも、訳もなく泣きそうになりました。
ずっとずっと一緒にいてほしい2人。贈り合った時計が刻むこれからの時も、ずっとずっと恋する2人でいてほしい。願うまでもなくきっと呪いは解けないですね。
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