このレビューはネタバレを含みます▼
「花にくちづけ」「花といっくん」のスピンオフ。花太郎のお化粧の師匠・椿(いっくんの師匠イメージにまず吹くw)と花の幼馴染でいっくんの家庭教師先の兄・将大(ヤクザの孫で弟同様クズい ← 肩書き多いな…)のお話。
このシリーズだけでもいけますが、花太郎といっくん、弟キノコくんも登場しますので(巻末には花といっくんの温泉旅行あり)、花といっくんのシリーズを読んでからの方が楽しめると思います。将大のクズさもよく分かる。
椿がビジュアル的にほんとキレイなカリスマ美容家さん。個人的には、女装モノや男の娘はあまり好みではなかったのですが、あかね先生の作品で、すっかりその好みや価値観が覆されまして、新しい扉が開きました。
そう言いつつ、椿さんは、雄なんです。攻める姿が、ぐわっ!ときます。眉間がたまらない。女装の時とのギャップと言うのとはちょっと違う気がして、何と言うか、普段の女装姿、女性っぽい佇まいや所作の中にも、「雄」としての匂いは漂っていて、それが攻めるときにあふれ出る感じかなと。とにかく違和感とかを一切感じません。
将大も同様で、椿に攻められて(セ ックスだけでなく)、かわいいくて、情けない一面が確かに出るけれど、それは将大の中にあった可愛げが滲み出ているだけで、「素」って感じます。本性がさらけ出せる、丸裸で抱き合える、ベストカップル。大好きです。
椿が将大にかける言葉の一つ一つが、染みるし、椿のナチュラルヘンタイな生き方がカッコ良すぎます。そして、とても綺麗で笑顔はキュート。でも、私には「女の人」には見えなくて、あかね先生、すごいなーってなります。
あと、鉄板ネタの”ウ〇コ”でここまで感動させられるなんて…。あかね先生、深いです。(5/20まで1巻セール)
続編「華と楽」あります!