このレビューはネタバレを含みます▼
少し前のセールにて。読みごたえある296ページでエチもキスさえもないけど、男の子たちが精いっぱいの恋をする日常系お話。心洗われます。表紙の3人は大学生からの親友で、卒業後もつるんで飲む仲良い関係。BLにありがちなこの3人の中で恋愛関係になるのではなく、3人のことをそれぞれ好きになる高校生や上司や彼女(登場はしない)や高校の先生(好き未満?)が絡んできます。
いくえみ綾先生の作品好きな方はこの作者さん好きかも。少女漫画でもおかしくない絵だけど、胸キュンな絵で魅せるよりは、何気ない台詞ひとつひとつに心うたれます。あなたを好きになることに間違ってることなんてなにひとつもないと言い切ってしまう高校生の若さゆえの強さ。冒頭のシーンとラストシーンが対になって、皆、何かが変わったかもしれない、でも3人の友情は変わらずそこにある、素敵なお話でした。