このレビューはネタバレを含みます▼
前から気になりつつ表紙の絵でかつヤクザものでグロ描写ってキツそうと思ってたんですが、1巻無料ってことでちょっと読んでみたら面白かったです。1話1話登場人物(視点)変わっていくんですが、読み応え抜群。重くて読後感は食欲失せる系です笑。個人的には1巻が一番重い。グロい。直接描写はないですが若干ホラーっぽいスプラッタ感があるので本当無理な人はご注意を。2巻もちょっとグロい。それに慣れたのかもしれないですが、3、4巻はそれほどでも。1、2巻の途中まではガッツリヤクザものだったんですが、2巻途中からは高校生の坊が出て来てちょっとテイスト変わりました。2巻の後半の坊の話はジュブナイル的な感じもあって作者さん凄いなーと思いました。2巻までは結構面白かったんですが、3巻、4巻は人間関係が面倒なメロドラマ染みてる気がします。4巻は正直まとめに入ってきてるな~って感じでした。1巻がどぎつかったこともあって尻窄みの印象は仕方ないかもしれません。1人じゃ生きていけなくて誰かを心の拠り所にしてる人だらけ。そういう人って強くもあるけど脆さもある。好きな人がいるって幸せなことに思えるシーンもあれば、そうじゃないシーンもあってしんどかったです。加賀さんと坊の関係はリアルだなぁと思いました。想っても想っても報われないのが、このお話の良さ。全員一番好きな人とは繋がれてない気がする。(改めて思ったのは恋をしている状態はやっぱ異常なのかも。吹っ切れた人物達は至極まともに見えたもの。)そして、加賀さんは満たされないからこそイケメてる。だから皆惹かれるんだろうな。加賀さんほど切羽つまってないけど、皆自分だけの誰かを探してると思うから、加賀さんがんば!!!ちなみに下の方に堂々とネタバレレビューありましたのでお気をつけ下さい笑。あんまりにも堂々としてるからネタバレと思わなかったけど、読んでてネタバレに気づいてちょっと鼻白みました笑