このレビューはネタバレを含みます▼
絵がとてもキレイ、台詞や間の取り方が絶妙でじわっと沁みました。幼なじみのコバが好きな央志郎、せつない片思いに気づかないコバ、「俺でよかったら 利用してくれて構わないよ」と甘えさせてくれる稲村、失恋とは告白してフラれるだけじゃなくて、相手が他の誰かと結ばれたり、手が届かないものと諦めたりいろんなパターンがあります。央志郎は自分とコバの最良は何だろうと考えます。ストレートの同性を好きになったらそうなるかなと、このお話がとてもリアルに思えました。「雪解けの恋」のスピンオフですが、元のお話は読んでいません。スピンオフ好きで、今までスピンオフだけ読んで満足してきましたが、元のお話も読んでみたいなと初めて思いました。違ったエンドになる可能性もあったのかな?とも思いますが、きっとこれが1番よかったのかな。これは彼らが選んだ理由。描き下ろしの2人はとても幸せそうでした。すごくしっとりしていてせつなさが胸に降り積もってくるような、そんな感覚のするお話でした。
2017年4月 総167ページ 修正は白抜き。