あの世でお前に好きだと言える【単行本版(特典付き)】
」のレビュー

あの世でお前に好きだと言える【単行本版(特典付き)】

つきづきよし

人生やり直しはできないが、出直しはできる

ネタバレ
2021年5月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビュー高評価の作品だったので、セールの時に購入してました。人生に疲れた主人公の国巳が駅のホームから飛び降りるところから始まるストーリー。目覚めると高校生に戻って人生やり直しするのかと思いきや、それが全部夢だったってね(この作品の半分以上のページが夢の話)。人生に後悔と未練があって、高校生の時にあーしておきたかったという願望があのような夢を見せたんでしょうね。夢から覚めた国巳が岳に会いに行けたこと、それが一番良かったと思います。一度は捨てようとした命、幸運にも命拾いしたのだからもう怖れることはないと思います。岳がずっと一途に国巳のことを思い続けていたことは奇跡的だけど、たとえそうじゃなかったとしても、国巳自身が自ら行動できたことが再出発のきっかけになったと思います。おもちゃコレクターの北原照久さんがお母さんから言われた「人生はやり直しはできないけど、出直しはいつでもできる。」って言葉が、この作品にピッタリだなあと思いました。この作品に関しては、ラブ面はハッピーエンドで良かったねとは思うけど、それよりも人生とはということを深く考えるきっかけになりましたー。こういう見方になってしまうのは年齢的な影響もあるのでしょうか(笑)
いいねしたユーザ13人
レビューをシェアしよう!