このレビューはネタバレを含みます▼
泣けました。泣きました。涙がレビューを書くのをジャマします。
以前、フリマの出品者様に、表題作の部分の同人誌をおまけでプレゼントして頂き、涙が溢れて止まらなかったんです。まさか、商業となって電子で読めたとは！しかも、成長したナズナの恋物語まで…
最近、フォロアー様のレビューで見つけてびっくりです。もう、嬉しい～。ありがとうございます。
娼館で鎖に繋がれ、慰みものとされている幼いナズナ。役に立たなければ、殺処分。ちょっと嫌な部分ですが、乗り越えてください。
新しい旦那さま(セリ)に引き取られ、健気に役に立とうとするナズナが、いじらしくて、可愛くて、たまらなく愛おしいんです。
セリは、口も悪くきつい言い方しか出来ないけれど、ナズナを優しく労り、ナズナは今まで知らなかった人の温かさや優しさを知ります。ケモノではありますが、人と同じように扱われ、奴隷や慰みものではない事が、どれほど幸せな事でしょう。
けれど、身体と心に染み付いた『物』のような感覚があまりにも切ない。涙です。
旦那さまの側にいたい。ただそれだけ…ナズナの涙が、ぎゅうっと胸を締め付けます。
誰よりも、いっとう優しい旦那さま。
この『いっとう』って言葉がすごーく好き。可愛い言葉です。
旦那さまの側にいられるナズナが、この世でいっとう幸せなケモノです。涙。涙。
そして！
ナズナの恋物語。
ずっと愛される事をしらなかったナズナ。当然、恋する気持ちも知らない。そんなナズナの初恋が可愛くて、やっぱりいじらしくて、また涙を誘います。
セリは、ただただ純粋にナズナの幸せを考えてはいたけれど…
うぶでピュアで、不器用な二人の恋がキュンキュンします。すごーく素敵でした。
セリの弟くんや友人のその後も気になりますぅ…
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