アンチロマンス
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アンチロマンス

日高ショーコ

6年の同居生活が動き出す。2巻読了

ネタバレ
2021年6月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 待ちに待ったルチル、「アンチロマンス」目当てにまたしても即買いしました。
柿谷と周防は幼なじみ。違うタイプ、友人関係も別、でも親友。高校を卒業して一緒に東京に出た2人は就職しても一緒に住んでいる。もう6年も。
長くつづいているこう着状態の2人。彼らの関係の歪みが徐々に大きくなり、柿谷は2人のマンションを出て行き同居を解消してしまう。
日高ショーコ先生の作品の中でも出色のリアリティある作品です。等身大の20代、ルックスから攻め受けもまだわからない。設定としては日高作品の中では平凡な方なのにこの2人の緊張感にはドキドキさせられます。
丁寧に丁寧に2人のモノローグから浮かび上がる「それ」。まだ名前も付いていないこの関係を、彼らはどうして良いのかわからないんですよね。
焦ったい彼らを意識的に動かそうとするのは柿谷の同僚戸和田。仕事でも自分から変わろうとしない周防の背中を押してくれるのは周防の美容室の店長佐久間。彼らの周囲の人々も魅力的でスピンオフを読んでみたい程好きです。
この作品、多分今後一旦完結してもその後の2人までずっと読んでみたくなると思います。
ドラマチックな出来事は何も起こらないのにスリリング。この2人の関係の目撃者に私はなりたい!

。。。目撃者になって2巻読了。今回1巻はもちろんのこと、「足りない時間」や「知らない顔」、「初恋のあとさき」、「リスタート」などなど、柿谷と周防を辿る旅に出てから2巻拝読。
もうね、ジレた挙句のリバ最高。そう来るとは思ってたけど、なんかこう、むつみあい愛し合う2人の行く末って感じで文句なし!普段は固定のみを愛してますが、この2人に限っては最初からそう来て欲しかった。
2巻は周辺cpの切なさがたまらず、戸和田×准一、佐久間×御園の「いつの間にか終わった恋」に涙。いつか彼らをきちんと幸せにしてほしいです!
それにしても胸が絞られるようなジレでした。彼らのいつもの生活を、また読みたいと願いつつ。。。
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