このレビューはネタバレを含みます▼
なんて肝心な会話が足りない2人なんだろうそういうところだよ!と叫びたくなってしまいました。
原作者さんのストーリーの容赦の無さがしんどいし、原作よりはマイルドですが暴力シーンがいちいち強烈。藤島さんはほぼ泣き顔なのが辛いし…無意識に無くなってしまった6年間を求めてしまう姿も哀しい。楠田さんの存在が本当に救いでした。
透は子供の頃藤島さんから受けた仕打ちを生々しい傷のまま抱えているけれど、当時藤島さんもまだ子供だったんですよね。それなのに周りの大人の不始末の責任を、全て自分の身に受ける藤島さんの強さとそうならんとする意思に胸を打たれます。
ラストは映画の様なシーンで終わりますが、少し物足りなくて。まぁ原作を読めばいいことなんですが。
麻生ミツ晃さんの絵は原作のムードをそのまんま表現されてて素敵だなぁと。随所にある抒情的なキャラの表情が本当に印象的でした。