このレビューはネタバレを含みます▼
読みたい作品は増える一方なのに、最近読むスピードが全くもって追い付かず悶々としている今日この頃です(笑)
こちらは読み放題にて。
作者さんの『その恋、自販機で買えますか?』も好きだし、これも良かったですー!
表題作のみ165P。
サッカー好きのリーマン・巧がある日突然、友人の美容師・基樹にキスされて…。
物語は巧目線なんですが、私の目線は完全に基樹目線だったので、キスをされた巧が動揺して放った言葉や、その後に繰り広げられていく無神経な言動に、基樹の心境を思うと胸がチクチクして、おい!巧ー!(怒)となりました。
でも友人だと思っていた相手からの好意を知ったノンケの驚きや戸惑い、距離感が分からなくなってしまう様子、男同士の友人関係のリアルなやりとりがそこにはあるように思いました。
巧はぶっきらぼうだけど正直な性格で良くも悪くもまっすぐなんだなと思います。
ただ、期待して押しちゃったり、相手を想うがゆえ引いちゃったりする基樹の複雑な思いがやっぱり切なくて…。
だからお互いの気持ちをぶつけ合うシーンにはもう胸がキュンとしました。
そこからの美容院でのやりとり!
これはご褒美ですか?もう胸ギュンギュン!
巧に腹立ってた気持ちはどこへやら。
良いよ、巧!よっ男前!
本当に良かったね、基樹…(泣)
基樹の言葉に想いの大きさが見えてこちらまでもらい泣きしそうになりました。
でもまだまだ青い二人のその先、見足りないので続編切望です。