このレビューはネタバレを含みます▼
難しいことを考えず、単純に作品の世界観を楽しめるストーリーです。テンポも良いし、キャラクターの性格も個性的で。イヤな奴も出て来ない。この物語ならではの独特の造語がまた良い!〈 おにみがある 〉とか〈 巨ツノ・貧ツノ 〉って(笑) 鬼が9割、人1割って。設定がユニーク。
主人公の人である日和がチョロくて可愛い。3巻で日和兄と穂高に「うかつの申し子」なんてひどいことを言われてましたが、その迂闊さがなければ、日和じゃない!…くらい愛すべきキャラでした。
最初、成長痛!でツノが痛いと言う穂高を気の毒に思い、自分をかじらせた(笑)優しい日和ですが、人であることが薬師にバレた時の怒りの出し方に、言わないかんことをちゃんと言える強さも持ってるんだ…と感心しました。日和、奥が深い。でも、日常的には抜け感満載なので、圧がありまくりな穂高とは、バランス的にもちょうど良いんでしょうね。
個人的には情緒不安定でツノが引っ込まない薬師さんが好みなので、もっと日和と絡んで欲しいですが。
穂高と薬師の日和の引っ張り合いからのタイミングばっちりの「ツノなしは黙ってろ!!」発言(笑) 穂高は日和兄とも息ばっちりで。このノリが小気味よい(^^)
笑ったのは、空木がフラれるナレーション。あの情報、いる?(笑) 本筋に全く関係ないナレーションがしっかり入る作者様のセンスよ。好きすぎます。
穂高の食いたい、日和の食わせない攻防が、徐々に形を変え、お互いの距離が縮まっていく様をずっと見てたい。この先、どうなっていくのか、すごく楽しみです(*´艸`)♪