悪人の躾け方
」のレビュー

悪人の躾け方

ダヨオ

ミステリアスな青年×傲慢ツンデレおじさま

ネタバレ
2021年6月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ いじめっ子受けが好きなので購入。
この本は、「ロンリープレイグラウンド」の悪役のスピンオフとなります。
この、「ロンリー〜」では、可愛い受けを調教する悪いおじさま役だったキャラが今回の受けですね。
ちなみに私は「ロンリー〜」の方も読んでいます。これを読んだ頃は、綺麗で可愛い受けも楽しめていたので、面白く読んだ記憶がありますが、現在の私は腐海の海に潜り過ぎてガチムチ受けか男前受けしか楽しめなくなったので、「ロンリー〜」は現在は読めません。残念ながら。
しかし、悪役の雨津木さんは好きだった記憶があり、この本では彼が主役ということで購入しました。
雨津木さんは別にガチムチでもないし男前でもないタイプのおじさまですが、こういういじめっ子気質の高慢な受けは大好きだし、嫌いから好きになるBLが大好きなので。
前作、「ロンリー〜」で、飼っていた美青年に振られた雨津木さん、悪役ながらに意外とショックを受けており、そこを自分の会社の清掃員である針間(攻め。イケメン)につけ込まれ、無理やり抱かれてしまうエピソードがあるのですが、
本作はその続きです。
雨津木さんは長らく攻めだったので、針間のせいで20年ぶりに受けにさせられてしまい、しかもその後もズルズル体の関係を持ってしまい、どんどん絆されていきます。
この、バリタチが歳下にネコにされる系の話はド性癖なので…。しかも、雨津木さんは針間を好きになりたくないのに、気持ちと裏腹に心はどんどん惹かれてしまい。
ここのくだりが甘酸っぱくてすごくいいです。ツンデレおじさま受け…!素晴らしい。
そもそもソックスガーター着けてる時点で雨津木さん、ネコの要素ありすぎて…。
欲を言えば、攻めの針間は本当にただの清掃員だった方がグッときたかな。個人的にはその方が立場的にも下克上で性癖。
あと、ラストの、世間体を気にするはずの雨津木さんが殻を破ったカフェのシーンはものすごくグッときました。
ラストページの美しさよ。針間への想いを自覚し、過去の呪縛から解放された象徴だと思う。あと指輪のくだり、あれは針間じゃなくても全私がオチました。
シリーズ化しないかな。是非とも同棲編、結婚編も欲しいです!
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