煙と蜜
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煙と蜜

長蔵ヒロコ

文治様の目の隈より姫子への特別な愛情に♡

2021年7月2日
ロシア革命後にアメリカの要請を受け、日本軍によるシベリア出兵派遣は大正7年8月。このストーリーは、その直前期の大正5年の名古屋が舞台です。姫子との婚姻は3年後の大正8年のようですが、この時期は既にシベリア及び北満州へ陸軍の将校たちが次々と派兵され、部隊にもよりますが、いずれは文治様も日本陸軍の少佐なので、『はいからさんが通る』のヒロインの婚約者の伊集院少尉のようにシベリアや北満州に出兵してしまうのでは…と日本史の出来事を思い出して、文治様の身の上を案じてしまいました。姫子が15才になるまで、許嫁の側にいることができるのか?この2人の信頼し合う恋愛模様も気になり、この先の展開から目が離せそうにないです。唯一のマイナスは、姫子が12歳ということで、源氏物語の光源氏と若紫の様な関係性で、新枕を交わすまでは、体をムギュッとされるくらいで萌え要素はあっても、キス等のラブラブ要素は自主規制されていることでしょうか…
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