怪獣になったゲイ
」のレビュー

怪獣になったゲイ

ミナモトカズキ

内容重めです

ネタバレ
2021年7月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 内容重めです。考えさせられるストーリーですが、主人公含め怪獣になってしまった人たちの気持ちを考えると辛くて胸が痛いです。

主人公はいじめにあっていて、自分のセクシャリティもゲイだとわかっており、この辛い日常を送るくらいなら自分ではない何かになりたいと強く願い、怪獣に変身してしまうストーリーです。
愛する人にありのままの自分を伝えて受け入れてもらうことで元に戻るとわかるのですが、その過程も人それぞれで涙を誘います。
先生のバカ正直な表情に傷ついたり、親から当たり前のように結婚や子供の期待をされたりすることが、こんなにも人を苦しめているのかと思うと自分も行動を改めて見直そうと思いました。
会話の中の、世間話の中にありがちな当たり前の押し付けが、人を怪獣に変えるほど苦しみを与えているのだなぁと刺さります。
作者様もゲイをカミングアウトされておられますが、色々と辛い経験をされてきたのかなと考えてしまう内容でした。
しんどいですが、相手の気持ちを考える機会にはなると思います。ご一読あれ。
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