このレビューはネタバレを含みます▼
だいぶ前に買っておいて、読むタイミングを失っていました。タイトルと表紙からほのぼの可愛い系かなと思い込んでいたら、フォローさんのレビュータイトルであれ?と気になって読みました。…うわぁ…確かに可愛んいだけど、先生の眼差しの優しさ、愛しさ、切なさで苦しくなりましたね…。自分自身先生の更に一回り上の世代ですが、下の子に対する上の世代の埋められないモノがヒリヒリする。大切に守ってあげたい気持ち、純粋に若さという美しさに見惚れる気持ち、そしてその距離は永遠に埋まらず、今ギリギリ同じ土俵に居てもそうでなくなる現実を分かっている。若い人達を見ていると、その時の自分がどんな恋をしていたかな…って考えて戻らない時間、あの時の自分に伝えたい事が溢れる時があります。そして、同じ様に苦しくて不安な気持ちを持ってる若い人が居たら大丈夫だよって伝えたくなります。だから、先生が牛島くんを放っておけなかった気持ちスゴく分かります。想い合ってても、どこか冷静でいなきゃって気持ちも分かる。そして「どこにもいかないでくれ…びっくりするくらいおまえが好きだ」…うわぁ、この気持ちに気付いたらどんなだっただろう。泣けてきた。牛島くんの真っ直ぐな恋心ももちろんキラキラと眩しい。でも、先生の触れたら壊れそうな恋心の純度にハッとさせられました。あとがきで卒業後の二人も描きたかったと仰っているので、2人がこのままゆるやかに一緒に居てくれることを願って止まない…。ヒリヒリと優しい作品でした。