ノット ロンググッドバイ
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ノット ロンググッドバイ

緒花

胸が痛い

ネタバレ
2021年7月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高校の同級生だった一匹狼?の至×明るくていつも元気な北斗。
ここまで胸が痛くなるとは思わなかった。
優しい雰囲気の絵でふわっとしてる様でどこかずっと不安で淋しい。
高校卒業前に「20歳になったら別れる約束」をして付き合うようになった2人。
ふらっと海外とか遠くに行ってしまう至に惹かれ、近づこうとする北斗。
至も最初はうるさい犬みたいに、いつかどこかに行って欲しかった北斗が気になるようになってきて…
幼い頃のトラウマから他人を、『約束』を信じられなくなった至。
北斗は結構至に酷いこと言われたりするのだけど…中身が大人過ぎる。
傷つきながらも至を理解しようとするのが切なくて苦しくて痛かった。
それでも至が上手くない写真を撮ってきたのはきっと北斗に見せたかったから。
いつしか北斗を待つようになったのは至がずーっと欲しかったものだから。
他人との接触をどこか避けるように生きてきたから至はかなり自分勝手で大人っぽく見えるのに中身は幼い、子供のまま育ってない感じがしました。
やっと後半少しずつ育ってきた気が。
幼い頃の至と母親に置き換えて感じたりもしてたけど、暖かい平均的な?家庭で育った北斗の明るさや優しさが心地よかったんだよね。
至にとっては北斗は未来を照らす光であり、心を温める明るい太陽のような存在だったんだと思う(至にとっての北極星)。
悲しい遠回りの日々も2人にはきっと必要な時間だったのでしょう。
切ない時間が多かったけどラストがとても良かった。
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