このレビューはネタバレを含みます▼
なんとも可愛らしいお話なんですが、よくよく考えると狐に体を乗っ取られるって、困るどころか怖い…。人と関わらず、ひっそりと生きてきた秋葉が不憫でした。耳と尻尾は可愛いのですが、特に尻尾を抱き抱えてる姿はめちゃくちゃキュートではあるのですが、いつ秋葉の体から出て行くんだろ~と思いながら読んでしまいました。
でも、そもそも狐が憑いてなければ、秋葉が親戚を頼ることもなく、ゆくりとの関係も親戚止まりだったわけで。狐に感謝…なのかな?(^^)
秋葉は相手のことを気遣える優しい子で、遠慮がちな柔らかい雰囲気から、嬉しいとパッと明るくなる表情が印象的でした。ゆくりに狐による弊害を助けてもらうのも、自分が助かるからが理由ではなく、ゆくりに手を貸してもらわないと結果厄介なことになり、余計ゆくりに迷惑がかかるかも…と考えるあたり、ホントに思いやりが深い。良い子~。
好きな人もできて、今まで我慢してきた分、存分に大学生活を楽しんで欲しいな~(^^)