このレビューはネタバレを含みます▼
月曜日には最初に声をかけてお付き合いをお願いすると一週間付き合ってくれるという芹生冬至と篠弓弦の恋人期間も残すところあと3日。少しずつ距離の近づいてきた金曜日は、芹生の兄の恋人を通してそれぞれが自分の「好き」と向き合います。そして土曜日、日曜日と容赦なく時間は過ぎてゆくのでした。
弓弦の軽い気持ちから始まった関係ですが、理想の恋を手探りする二人の高校生が恋に落ちてゆく七日間が360頁超をかけてじっくりと描かれます。キラキラした高校生らしい恋は、二人の間で交わされるガラケーでのメールのやりとりがノスタルジックで、舞台となる横浜と相まって独特の雰囲気を醸し出します。ラストの描き下ろしはもちろんDKものの華、卒業式での一コマです。