はだしの天使
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はだしの天使

野ノ宮いと

イラスト集のような…!

ネタバレ
2021年7月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙の雰囲気に惹かれました。野々宮先生のデビュー作とのこと。先生が意図された通り、イラスト集のように、静かで綺麗で優しいストーリーです。大きな事件や感情の嵐などはなく、登場人物全員が自然に動いてお話が進みます。紙面は、公園や街並みは映画のように美しく、人物に焦点が当たるときは背景が消えるので、お芝居を見ているような気分になりました。靴を作るという設定もお洒落でした。個人的な好みとして(本作の見せ方であり良さとは思われたのですが)人物背景が見たかった箇所とターナーやベンジャミンの心の動きをもっと見てみたかった(お芝居の中に入ってみたかった)との気持ちもあり…そこは今後への勝手な期待も込めて。ベニーちゃんの感情の起伏が少ないのは元天使だったからかな…?(その分、照れた表情が活きていました)修正は少々幻想的でしたが雰囲気が良く気になりませんでした。最初から最後までずっと穏やかな雰囲気の、あたたかい素敵な作品でした。
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