演技と嘘との狭間で脈打つのは自分の心臓

ネタバレ

2021年7月22日

このレビューはネタバレを含みます▼ 大学生の日比千歳は、かつて子役をしていた時に同じ子役の芹沢杏平の圧倒的な演技を見てからすっぱりと演技に見切りをつけ、脚本家を目指し小説も書くようになります。12年後千歳は、杏平が俳優を休業することを知り、杏平で当て書きした脚本をコンテストに応募することをやめてしまいます。脚本を放り出してキャンパスで寝ているところに、なんとその杏平が現れ､その脚本を演じたいと言い出します。王子様キャラが先行してしまった杏平は自分が本当にやりたいことを見失いつつあり、休業宣言をしてマンションも引き払い、千歳の部屋に転がり込んできたのでした。
心臓移植をテーマにした映画を学祭に向けて撮影する2ヶ月を通して、書くこと､演じることをそれぞれが深め、二人の想いが近付いてゆきます。
杏平に演じてもらうことを目標に書き続けてきた千歳と、千歳の存在で俳優を目指した杏平との一途でピュアな恋物語です。

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MW さん

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