海と二人の塩分濃度
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海と二人の塩分濃度

ウノハナ

この表紙絵がたまらない

2021年7月25日
緩やかなカーブを描いた防波堤での2人の姿。 (このカーブ! 隆太の眼差し! ちくわに寄り添う色香漂う尚希がたまらなくいい!!)
この絵が全てを物語っているように見える。

尚希さんを何年も想い続けていた隆太の視線の熱。
その熱に絆されて、この夏で終わりにするつもりが、気づけば季節が移り変わってしまうほど、一緒にいられなくなる事の方が考えられなくなってしまった尚希。
1人浜辺で落ち込んでいる隆太のもとに(夜の月夜の光が波に反射していて、一途さゆえの寂しさが伝わってくる)、尚希がやって来た海辺のシーン。 よかったよ〜。(片足の靴が脱げてしまうほど慌てて探し回ってたんだもの。きっと今までの尚希じゃ有り得ない行動だよ)

海と2人の少し先では、社会人になった隆太がかっこよく雄味がでて、よき。(学生の時の髪型がちょっと、、、ね)

サラッとしつつも、穏やかな中にしっかりと熱や潮風を感じる素敵な作品。
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