垣根と境内
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垣根と境内

おまる

ネタバレして読んだけど(涙)、面白かった!

ネタバレ
2021年7月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ フォローしている方々が「ネタバレなしで」って書いてくださっていて、その通りネタバレせずに読む気満々だったのに、スクロールする手元が狂って、ネタバレレビューをクリックしてしまい、目に入ってしまったネタバレワード。ちゃんとネタバレ設定なので、何の問題もないのです。私の指がおぼつかなかっただけなんです(でも、よりによってワード書かれてるの開くなんて苦笑)。ちょっとだけ自分自身に意気消沈して読み始めたのですが、二転三転とする展開が、ネタバレしててもグイグイ引き込んでくれて、めちゃくちゃ面白かったです!でも、ネタバレワード知らずに読むに越したことはないと思います。
(↓ ここから内容に触れていますので、未読の方は読まない方がいいかもです)
ストーリーの核の部分はネタバレワードで予測がつくこともあり驚きはなかったのですが、ある転換場面は予想の範疇になく、垣根がフォローするつもりで聞いた質問に対して、境内が笑顔で口にした答えに、「え」となりました。そこで、さらにググイと作品の中に引き込まれました。そして、境内が切なくもあるけれど、「大丈夫だよ」と伝える垣根を見て、ああ、もうこれでハッピーエンドかなって思ったら…そんな簡単じゃなかった。垣根にとっての数少ない「好きなこと」を「知りたい」と思う欲求。さらにその奥にある気持ち。ただそれを求める術を知らなかった垣根に対する境内の想いが、垣根を想う気持ちが、一読者にも響いてきました。最後の最後まで、ドキドキとしっかりと作品を楽しめました。
ドキドキと言えば、境内の夢(脳内)描写がエロくて、描写と言うか、思考がエロくて、ヤバイです。さらに、ソロプレイのときの後ろめたさと相反する止まらない手の動きがこれまたヤバイ。からのラスト、自らいく境内がほんと、イイ。そういう意味でも最後の最後まで満足です。
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