ただの強いα×弱いΩじゃないオメガバース





2021年7月27日
少し前の出版社さんのセールで購入。表題作のみ全5話+描き下ろしで合計185ページ。αとして育てられてきたΩの礼と、圧倒的な存在感を放つαの悠仁のお話です。バース性ごとに学校も分けられる時代という設定で、本能に抗いながら理性的に生きようとする礼が格好良いし、そんな礼だからこそ悠仁は惹かれたのかなぁと。悠仁が一見するとよくいる傲慢なαという感じなんですが、ただ強いだけじゃなくて懐が深くて、めっちゃ格好良かった!オラオラしてるのに、礼に対して忠実で、ただ優しいだけのスパダリαじゃない。バランスが良くて「圧倒的」という言葉がまさしく!という感じでした。本能と理性の狭間で揺れる二人のバース性に関わらない強さが、とても上手く表現されていたと思いました。身体付きの描き方(特に筋肉がパッキリわかれすぎた感じ?)が気になりましたが、絵は総じて綺麗で見やすかったと思います。

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