ぼくのカレシのすきなひと【単行本版(電子限定おまけ付)】
」のレビュー

ぼくのカレシのすきなひと【単行本版(電子限定おまけ付)】

リッケン

思春期の恋と葛藤が痛いほど伝わります。

ネタバレ
2021年7月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家様です。フリマアプリでズラリと並ぶBL本から目に止まった作品です。作品のあらすじも、レビューも目を通さなかったので、タイトルがとても気になりました。
おそらくアイリにとっての初恋の相手。決して手にいれる事のない叶わぬ初恋。そんな切ない恋を背負いながら、イツキというハーフの同級生と現在進行形の恋。タイトルの『ぼく』から見た恋の形は、『ぼく』にとっても切ない恋模様。どこに着地点を持って行くのか、どうやってケリをつけるのかわからないので、フォロー様のレビューにあったように、展開がこわかったです。が、帯に結論書いてしまってるので…
イツキの見た目のご意見もあるかもしれませんが、彼の男らしさは読んで見てわかりました。アイリの心の中を知ってしまっても、丸ごと受け止めちゃうんですから。アイリが辛いなら、アイリと同じように自分も自分の辛い事をしたイツキが、どれだけアイリを大切に思ってきたことか…優しくて、男前なイツキが素敵です。
アイリが気持ちの整理をつけた事は、ホントに良かったですし、大切な人を失くさないで良かったと思います。
とてもいい作品でした。
いいねしたユーザ16人
レビューをシェアしよう!