このレビューはネタバレを含みます▼
道祖神から鬼になったぎん×ヤクザの息子・虎牙。取引の最中に襲われて、逃げる途中で壊した祠から出てきたぎんに連れ去られた虎牙。虎牙をよめと読んで慈しむぎんと虎牙の一途な純愛もの。「野良鬼拾いました」「鬼が慕うは祟り神」に続く鬼シリーズだそうですがどちらも未読。単独でも読めるけど、いずれ他の作品も読んでみようと思います。虎牙の兄貴分への報われない片想いや出自にまつわる辛い生い立ちもさることながら、二人が繰り返す出会いと別れがなんとも切ない…!黒いドロドロと同化していて見た目は恐ろしげなぎんの、弱々しい表情がたまらない。どうにもならない運命だけど、最後はちゃんと救いがあってほっとしました。いつかずっと一緒にいられるようになったらいいのにな。触手プレイ的なのもあるけど、Hはあくまで人の姿。心温まる優しいお話でした。