ハビービーにくちづけを
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ハビービーにくちづけを

熊猫

世界観にぴったりの作風で目が潤う作品!

ネタバレ
2021年8月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊作者さん買いです。熊猫先生初のファンタジーものということで、異国情緒溢れる不思議な世界を舞台に、大陸ルポライター(旅人)のザック×宮廷司書の褐色美人・グレースのお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで合計198ページ。ちょっと見にくいくらい書き込もうという作者さんの意気込みの通り(あとがき参照)、細かいところまでビッシリ描き込まれてます。北アフリカとか地中海あたりの雰囲気かなと思ったんですが、その細かくて凝った装飾なんかが熊猫先生の作風とほんとにぴったりマッチしていて息を飲むくらいでした。作中に出てくる虹色のくじらとか、ストーリーそのものもそうなんですが物語の不思議な世界観がもう凄いアーティスティックで、目を奪われました。ファンタジーと熊猫先生の作風の親和性が凄くて、ファンタジーものを提案してくれた担当さんに感謝!ストーリーは基本的にザック目線で進むので、1話くらいグレース目線のエピソードを挟んでグレースがザックを好きになった経緯がもう少し分かれば尚良かったかなぁ。いやでもこれは一貫してザック目線だから良いのか…?侍従のティートが最初のエッチに絡んできた時は、おぉこれは3Pの流れか?と思ってしまいましたが、その後はずっとザック×グレースだけだったので、推しカプ固定派の私には好都合でした。また絶対褐色受け!と思い込んでいたのに最初ザックが掘られそうになった時は、まさかそっちか!とちょっと落胆でしたが、リバもなしでちゃんと想像通り褐色受けだったので安心しました笑。
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