愛と獣-捜査一課の相棒-【SS付き電子限定版】
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愛と獣-捜査一課の相棒-【SS付き電子限定版】

中原一也

善悪の狭間で葛藤する様がリアルです

ネタバレ
2021年8月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かったです。BL色薄め、クライムサスペンス色が濃くて悪意を持つ人間すらも守らなければならない刑事達の葛藤や悲哀が描かれてて気付いたら一気読みしてました。
法では裁ききれなかった元犯罪者を正義の鉄槌とばかりに殺す連続殺人鬼が現れて、元犯罪者を守りつつ殺人鬼を必死で追う刑事達。事件そのものは凄惨なんですが、元被害者遺族でもある刑事の泉(受)とだらしないけどフェロモン過多な刑事の一色(攻)とのやりとりがクスッと笑えるので重苦しくありません。シリアスとユーモアの塩梅が本当にお上手で、毎度のことながら作者様に惚れ込んでしまいました。
今回「声は愛撫と同じなんだ」っていう一色のセリフに完全ノックアウト。あー、私も耳元で聞いてみたいわぁ‥。Hはラストにちょこっと。泉は素直じゃないし、ふざけた会話が多い2人なので甘々ではありませんが、2人に合っていて良かったですよ。
今回の攻め様も下ネタ好きな色気溢れるおじ様で存分に堪能させて頂きました。ご馳走様でした!
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