茅花かす陽 【電子限定特典付き】
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茅花かす陽 【電子限定特典付き】

ミギノヤギ

奇病の治療に効くものは

ネタバレ
2021年8月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 花屋の茅を好きな郵便屋さんの千陽×ヒバナ病の茅。
物語は、ヒバナ病という体から花が生えてくる病気の治療を軸に恋愛模様描いたラブストーリーです。
花を枯らすのに体を重ねるようになった2人ですが、千陽にも感染してしまい思い詰める茅が、千秋のためにと血をかけて治療するシーンは見た目にも痛かったし、胸が苦しかったです。
肉体的にも血を流して痛いでしょうが、茅の、自分のせいでヒバナ病に感染させてしまったという罪悪感や、千陽に会えない、話せない喪失感があの血のシーンには現れていると思いました。
ラストはハピエンで、治療の方法もそういうことだったのかと納得のラストでした。
それにしても、いつも茅から買っていたお花は、茅の体から生えたものと思うと甘美ですね…
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