ハビービーにくちづけを
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ハビービーにくちづけを

熊猫

1冊じゃ足りない!

ネタバレ
2021年8月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 熊猫先生の初ファンタジー、良かったです!何だかドキドキして購入してすぐに読めなかったのですが、なんと、今日は熊猫先生のお誕生日!今日の良き日に読みました!
表紙はじめ、中表紙、1話表紙のカラーが目を惹きます。熊猫先生のセンス抜群な絵が好きなのですが、今作は特に作者さんが狙って描き込みされていて、私的には美味しかったです。
最初の展開にびっくりしましたが(後に夜伽の仕事と分かって謎の安堵笑)、グレースとザック、一緒にいる時間が増えていく2人のやり取りが可愛いくて、私もベッドで体を寄せ合って絵本を読んであげているシーンがとても好きでした。
2人が惹かれ合った理由ははっきりと描かれてはいないけど、読み返してみると、グレースの焼きもちは随所に表れていました。そっかそっか、そっちへの焼きもちだったのかぁってなりました。ザックと同じように考えていたので、ザックを部屋に呼んでいるのがちょっと引っかかっていたんです。
きれいに1冊にまとまってはいますが、そういう気持ちの面も含めて、これはもっとじっくり読みたかった!って思います。ティートももうちょっと絡んでくれても良かったなって。でもでも、"にじいろのくじら"をなぞっていくかのようなストーリー展開はとても面白く、描き下ろしの絵本に込めたザックの願いには胸がジンとしました。
ぜひぜひ、またファンタジー描いていただきたいです。切望します!
…個人的呟きですが、褐色受け、イイな。修正甘々だったな。
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