明日、起きたら君は
」のレビュー

明日、起きたら君は

早寝電灯

今から私はかなりキモいことを書く

ネタバレ
2021年8月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「おかえりさんかく」で早寝先生にハマり、全単行本を一気に大人買い、大人読みしました。私が作品を強く好きだと感じるときは概ね2パターン。性癖どストライク(キュンとさせられる的なヤツ)か、作品の根底に流れている思想的なものに惹かれるか。早寝先生の作品は間違いなく後者。
私には先生が描き出したい世界観がわかるっ!(キモッ)…ような気がする。(自重。笑)
どの作品もそれぞれテーマがあると思うけれど、通底しているのは「尊重」。それも徹底した尊重。世間一般の「普通」とか、所謂BLのセオリー(不文律)とかすら超える尊重。
相手(時には自然など人間以外も含む)を尊重することが本当の意味での調和に繋がっていくという信念みたいなものを感じる。尊重こそが愛、という感じ。これはかなり深い愛だと思う。
このキモいことを書くにあたってこの作品を選んだのは、「睡眠◯を行わない理由」にその思想が端的に表れていると感じたから。「していいよって聞いてない(同意を得てないから)」って、もうそれホームランでしょ。
BLでは「ちょっと強引な攻め様にイタされる」はオッケーなんですよ。そこに真正面から挑んできましたね。胸キュンよりも尊重に基づく愛。エリッヒフロムかっ!!と言いたくなります。
というわけで、私、早寝先生、激推しです!
良い先生に出会わせてくれたフォロー様、重ねて心からお礼申し上げます。
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