Dear,MY GOD
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Dear,MY GOD

朝田ねむい

発想が凄い!摩訶不思議なねむい先生の世界

ネタバレ
2021年8月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作+『はなばなし』前編・後編が収録されてます。
『Dear, My GoD』は、カルト集団の教義に心酔し切っていたリブを神父のロースが救う物語。リブとロースってね(笑) リブは子供の頃からずっと新興宗教的な"神"という存在に縋る事でしか自分の存在意義を見出せていなかったんだろうなあ。けど、ロースと出逢って、ロースに感じる想いを「神を崇める」という感覚ではなく、ただ単純に「好きだ」という感情なんだって事に気付いてくれて良かった。あー洗脳って怖い。
『はなばなし』の内容も発想がかなり独特で、面白かったです。こちらも"神"が関連した話です。ミキさんが花としてハナさんと暮らしていた1週間、ミキさんの体の方は花屋の店の中にずっとあったという事なのかな?単純に怖っ…!とゾッとしました。ミキさんもハナさんも、一度失いかけた大切な相手、今度は絶対に失敗しないで。ずっとそばにいてください。
両作とも、ねむい先生のとても独創的な世界観で、魅せられました。作品のタイトルもアイロニックで良いですね〜。ねむい先生さすがです。
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