向日性のとびら
」のレビュー

向日性のとびら

SHOOWA

K〇SS〇a〇

ネタバレ
2021年9月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「SHOOWA先生大好きです」のフォローさん、『パパ's アサシン』の連載再開の喜びを一緒に分かち合わせていただきたいです!
雑誌は11月号が番外編、1月号が本編(7月号からの)続きのようです!と、フォローさんのレビューを読ませていただいて、興奮してしまいました!
そして、『向日性のとびら』、SHOOWA先生の作品の中でも特に好きな作品の一つです。1冊にまとめるには盛り盛り盛りで、1回読んだだけでは理解が難しかったのですが、読み返す度に(あとがきにも助けられつつ)、その表情、その間、その視線…と紐解かれて感動が上書きされます。
「こんにちは カイです」と扉を開け、視線を合わせたシスとカイの表情が…今ではいっそ泣けます。本当にこの場面が好きです。というか、好きな場面しかないです。ストーリーもとても面白くて、読み返す程に発見があって、飽きないです。SHOOWA先生は、全てを言葉にしないのがいいなと思います。ただ、設定がなかなか複雑なので(相変わらずの複雑人物相関図書きたい笑)、説明的なセリフは多いです。
設定としては、『パパ's アサシン』と通じるところがありますが、テイストはまったく違います。ギャグとかなくて(どちらかというと上品なユーモアのセンスが光っているかと✨)、シリアス寄りです。
シス兄(メルナール)が設定したパスワードと残したメッセージ。シスとカイが一緒にこのメッセージを読んでいることを思いながら書いたんだなぁと思うと同時に、「あぁ、お兄ちゃんはもういないのか」と切なさが募ってしまいます。パスワードも色々考えるのが楽しかったです(レビュータイトル)。答えは書かれてないんですけれど、じんわり温かい気持ちがわいてきます。本当に、切なさと温かさの均衡が絶妙だなと思います。読後は、私的にとても良いです。
ちなみに、ジンとボブマリのスピンオフが『ジンと猫は呼ぶと来ない』です。
私は、SHOOWA先生の絵も大好きで、読めるのが本当に幸せです。体調面で漫画を描くことが難しくて、将来的には原作で漫画に関わることも考えられたそうで(それがきっかけ?となったのが奥嶋ひろまさ先生作画の『同棲ヤンキー赤松セブン』)、パパ's アサシンも続きが気になりつつ、気長に待とうと思っていたので、再開が本当にうれしいです。先生、ありがとうございます。
いいねしたユーザ19人
レビューをシェアしよう!