そんなに愛情いりません
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そんなに愛情いりません

今井真椎/小椋ムク

ボクシングに救いを求める2人

ネタバレ
2021年9月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ ボクシングと不幸属性ってどうしてこうも相性が良いんだろうと思わずにはいられない作品。
比嘉も瓜生も幼少期から不遇な境遇にあって何度も胸に詰まる事が起こって救いがないみたいで。それでも2人がお互いを深く気遣う想いは純粋で、故に不器用で苦悩する姿が切なかった。
比嘉の視力がどんどん落ちていく様子に説得力があるせいか恐怖や絶望が身につまされて、そのせいかオリパラで弱視や盲目の方が奮闘する姿に尊敬以上の想いが湧いてしまい自然に涙が出てきました。そういう意味ではタイムリーな時に読めて良かったのかも。
重すぎはしないんだけど、もっと幸せになって笑っている2人を見たかったな。2人を無条件で応援したくなりますね。読みホにて。
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