寄宿舎の黒猫は夜をしらない
」のレビュー

寄宿舎の黒猫は夜をしらない

鯛野ニッケ

愛するなら愛せない愛の話◎

2021年9月13日
上下二巻。新刊(8月)
ニッケさんの吸血鬼モノとのこと、間違いなく面白いだろうと
ワクワク読み始めたら、ミステリアスで物悲しさある深い話に泣かされました。

世界中から良家子息が集う寄宿学校が舞台の学園青春モノ。
高校からの外部生で成績トップの氷のような孤高の優等生ユキ。
彼を唯一構うのが〈みんなの憧れ麗しのジーン〉
校内に吸血鬼か化け物がいると噂が流れて〜な始まり。

いや〜こちら上下巻同時配信に納得(笑)
上巻のみで待たされたらこれは堪らなかったでしょうね。

よくある吸血鬼モノとは違うオリジナル設定勝ちですかね。
素晴らしかったです!!特に〈星の鱗粉〉は幻想的でロマンチックなのに、猛毒のような怖さを持つ切なさが萌えどころ◎

彼らの苦悩や諦観や20年前の悲恋などのシリアス展開も、生徒達が個性的で可愛いので、心を鷲掴みされたまま二巻一気読み!!

彼がユキをスノードロップと呼ぶピッタリな話でした〜素敵◎明るい未来を感じるラストと、大人になったみんなをチラ見できて感激!!とてもイイ話でした。
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