恋の分量[ばら売り]
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恋の分量[ばら売り]

斑目ヒロ

ああああ…

ネタバレ
2021年9月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初見で読んで、近しい人間から性的暴力を受けて育ったお人のお話を思い出しました。その人にとって、セック スは暴力で相手を蹂躙することそのものだったと。だからどうして恋人が自分とセック スをしたがるのか理解できなかった、と。とはいえ、普通というか一般的な感覚の持ち主であれば、そういう状況下にあったとき当然セック スに対し負の感情を抱くのはともかく恋人にそれをすることを良しとは思わないものです。良しと思わないのは、自分がやられて嫌だったことを恋人にしたくないという感覚があるから。けど中にはそうならない場合もある。ルール付けられたそれを覆すほどの感覚を持たない人もいる。ミツはそういう性質の人だったんだと思いました。自分は、ミツは多分本当にちゃんとトバリのことが好きだと思います。自分がトバリの願いを叶えてあげた分、トバリもミツの願いを叶えてほしい。なんでしょ、お金を出したら物が買える、そういうルールと同じ感覚にあるんだと思います。読後、フォロー様方のレビュー見て、皆さま本当に感受性豊かで感銘を受けました。考察が凄い…。追記:サイコパスと自己愛の分かりやすいレビューありがとうございましたm(__)m。改めてこのお話どっちにも解釈できるのでは??と面白く思いました!サイコパスの話として解釈するととても綺麗にまとまっていてゾッとしました…。でもそれでも自分は恋の分量っていうタイトルに、恋愛として読めるのでは、と思ったり。「…離れないよな?」が脅迫に見える時もあれば、嘆願に思える時もあるのです。
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