箱の中 【講談社版】
」のレビュー

箱の中 【講談社版】

木原音瀬

心抉られますが心底好きな作品なんです😢

ネタバレ
2021年9月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 木原先生の大大大ファンです!
こちら、僕は以前紙版で読みましたが、完徹して読んだのを覚えています。Holly NOVELSで発行しているバージョンに収録されている続編後日譚・番外編もとてもとても良かったです。今はもうほぼ絶版状態になっているようなので、僕は中古紙版でしか手に入らなかったのですが…。電子版も販売終了してますよねえ…残念。
木原先生の描く物語にはどの作品も例外無く泣いてしまうんですが、この作品は最初から最後まで自分でも引いてしまうくらい号泣しました。。ずっと胸がズキズキと痛く、救いようの無い感情で溢れてしまって、最後まで苦しかったです。自分の中で特に印象深く、一番感極まった場面は、喜多川と堂野が公園で6年ぶりに再会するシーンでした。それまでの喜多川の怒涛の人生や彼の決して揺らぐ事のない絶対的な堂野への想いを考えると、本当にいたたまれない気持ちになります。どうしよう…書いててまた泣けてきました汗。
木原先生は人間の心の痛みを痛切に描写する名手さんですよね。先生の書かれる物語には、毎度底知れない魅力を感じます。
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