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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • ヤンキーの津田くんは生徒指導の増田先生と仲が悪い【電子単行本】

    多賀タイラ/多賀

    もう怖がらなくていいんだよ、増田先生!
    ネタバレ
    2021年12月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きなラブコメ作品です!明るく楽しい内容ではあるんですが、思わず胸がチクッと痛む部分もあって…。先生が昔体験したエピソードがあまりにもむご過ぎて、、好きな人にあんな事をされたら、また純粋な気持ちで恋する事も難しくなってしまいますよね…。でもだからこそ、恋する事を恐れている先生に、好きになっても大丈夫だよと、また気付かせてくれた人がヤンキーの津田くんで良かったです!津田くん、先生のことすんごい大事にしてくれそうなので安心。。フォローしてる方も書かれてますが、最後の先生のあの涙には僕も毎回やられます泣!!ずっと脆さを見せないように気を張っていた先生がやっと心開いてくれたんだと思うと、ジーンときます。。できればふたりのその先も読んでみたいです!
  • 愛の間に間に

    菅辺吾郎

    タイトルの意味を知ったとき、
    ネタバレ
    2021年12月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作品のストーリーにグッと惹かれて、物語の魅力に気付きました。正直初め読んだ後、ん?と、腑に落ちない部分があったんですが、読み終わってタイトルの意味を知り、あ〜なるほどな〜と色んな部分に納得しました。このタイトルによって、物語通しての登場人物たちの言動の真意や、その背景にある心情を、より想像しやすくなったように感じました。物語を思い返したときに、自分なりの解釈が深まった気がします。とても好きなタイトルです。
    登場人物たち3人全員が色んな形で絡み合っていて、それぞれの関係性が同時に進んでる中で、みんなに共通して言える事は、流されているという事なのかなあと。相手の出方とか言動を基準に自分の気持ちや出方も自然と判断していて…でもそれって当然の事なんだろうなあ。関わりを持ってしまったら、その中で影響し合う事は避けられないですしね。3人のこういう繫りを「愛の間に間に」という言葉で表現しているところがすごい好きです。自分個人の解釈に過ぎないけれど、色々と想像かき立てられます。「ま」を漢字の「間」と表記している部分も作者さんの拘りを感じますよね〜。ダブルミーニングになっている。
    「まにまに」の意味の一つに「ありのままに」という意味もあるそうで、改めて素敵な言葉だなあと思いました。愛の間に間に……愛のままに…という事でもあるのかな。結局3人とも、自分の正直な気持ちを持ち続けていたから、最後それぞれの幸せを見つけらたのかもしれないですね。
    3人の中では、奥さんの言動や気持ちが一番わかりやすかったです笑。欲に非常に忠実で笑。じゅっしーは本当に独特な感性を持っているキャラで笑。奥さんの浮気相手の1人だと気づいておきながら、ハルくんのあの含み笑いに一瞬で説得させられてしまうとは…笑。僕的には、ハルくんに一番感情移入しやすかったかなあと思います。
    タイトルの意味が象徴する物語の深みにどっぷりハマってしまった作品でした。素敵な言葉を学びました。
  • 往生際の意味を知れ!

    米代恭

    毒と正義と…愛と!!!
    2021年12月25日
    ほーーーこれまたきました、ドン!ピシャり!!
    ここ数年特に業界で注目を浴びている方らしく、少し前から気になっていた作家さんでした。あ〜好きです!大好きです、こういう作品!良い具合にぶっ飛んでますね。もうずっと怖かったです。ホラーではないけれどホラー。。終始迫ってくる、"何が、どうなっているんだ?感"にずっとゾワっとさせられていました。そして展開がもうあっちこっちドタバタで、、最早笑えてきます。
    ある意味恐ろしいけれど、不思議と本当にラブコメ作品でもあるんですよねえ。めちゃくちゃ笑えるし、なんと言っても主人公の市松くんが最高にユニークで良い味出してますね〜。ラブコメでもあれば、サスペンス、ミステリー、心理劇、ヒューマンドラマ...etc.,でもあって、色んなジャンルに当てはまる作品だなあと思いました。個人的にすごく惹かれた要素は、最っ強にぶっ飛んではいるけれど、しっかりラブストーリーでもあるところです。色んな「愛」が色んな方向を向いてますね。最高に面白いです!
    続刊そろそろ発売されそうなので待ち遠しいです。好みはかなり分かれる作風・テーマかと思いますが、僕は好みの作品でとても楽しめました。『あげくの果てのカノン』も読むのが楽しみです。読み放題でも一作配信されてますね〜。すごく興味深そうな作品です。読んでみよう。
  • 京極家シリーズ

    木下けい子

    夢ある作品の世界設定がすごく好きです
    ネタバレ
    2021年12月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こういう話がいつか日本でも実現すればいいのに!!と切実に思う作品でした。
    偽装結婚から始まり、そこから徐々に愛が芽生えていくという内容も好きでしたが、法を成立させる為に"緊褌一番"の心で…という設定にもとても心惹かれました。そこがメインテーマではないんだろうけれど、メッセージ性を強く感じる点も僕はすごく好きでした。誠志郎の父ちゃんのような存在がリーダーとしてトップに立っていてくれたら、どれだけ心強くて救われるか…。もっとたくさんの人が希望を持てる。(まあ、家族や大切な人を顧みず寂しい思いをさせているところは、おいおいしっかりしろよ父ちゃん…と少し呆れましたが苦笑。。)
    誠志郎が礼央くんに結婚について真剣に話している場面も本当に好きです。共感しかない。
    仕方なく偽造結婚した京極くんふたりですが、努力して好きになると決めたとはいえ、お互い自然に「好き」という感情が芽生えていっている様子に胸がギュッとなります。。ふたりが自然な流れでキスするシーンなんかは、本当に愛おしいなあと思いました。彼らの関係がこれからどう進展していくのか、続きが楽しみです!
  • 恋の心に黒い羽

    ヤマシタトモコ

    ズシン…
    ネタバレ
    2021年12月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 苦さと甘さが良い感じに程良く混ざり合った短編集でした。でも正直苦味の割合の方が多かったです…だからこそ、時々のぞかせるコミカルな描写に、ホッと安堵し最後まで読み終えることができました。
    前回読んだヤマシタ先生の短編集、YES...もそうだったんですが、本作もやはり心にズシンとくるものがありました。本作は7編からなる短編集ですが、一作読み終わるごとに、休憩を挟まなければ読めませんでした。一作一作の重みが物凄くて…。そして登場人物たちの言葉一つ一つにいちいち反応してしまって、、印象深く心に残るセリフばかりでした。とてもじゃないけど簡単に読み流せない一冊ですね。たくさんたくさん考えさせられました。
    ヤマシタ先生の作品は、さんかく窓〜とYES...と本作品、まだ数作しか読んだことがなく、ヤマシタトモコ歴としては浅いですが、何故だかクセになる先生の世界観に僕もこれからどんどんハマっていきそうです。気になる作品がたくさんです。サブカル風な作品も結構ありますよね〜。嬉しい!ゆっくり他作品も色々読んでいきたいと思います。

    ところで、さんかく窓〜の「その後」発売されましたね〜。おめでとうございます!早速読みましたが、最高でした!面白かった!その後のみんなの状況を知ることができて嬉しかったです!素晴らしい長編作品でした。
  • 鬼と天国 再 【電子限定特典付き】

    お吉川京子/阿賀直己

    傷付けて傷付けられたその先で…
    2021年12月20日
    …感無量です。上下巻、そして続編と、時間も忘れ夢中になって一気に読んでしまいました。ふたりの愛の行く末にもう胸がいっぱいで、まだドキドキしています。最高に面白かったです!
    読後、感動のあまり放心状態でぼーっとしながら、ふと作品3巻分をぼんやりとした大きなイメージで反芻してみたら、上巻冒頭数話でのふたりと続刊ラスト数話でのふたりの関係性がどれだけ違うかという事にびっくりしました。読んでいる最中はどうしても無意識に感情移入する事に特化してしまうけれど、読後俯瞰して作品の事を考えたら、ああ、僕は今このふたりの恋路を、このふたりが自信を持ってはっきり「愛してる」と伝え合える様になるまでの道のりを見ていたんだなあと思い、色々な感情が込み上げてきてとても切なくなりました。ラブストーリーを読んでいるんだから、誰かの恋路を辿るというのは当然の事なのだけれど、この作品には特にそれを強く感じさせられたというか。。きっとそれは、篤郎くんと学くんが全巻通して育んでいくものが、それほど尊く胸焦がすものだから、僕自身深く心を動かされたのだと思いました。
    互いに他人であり別の個人なのだから、意見や価値観が違うのも当たり前で、だから相手の"地雷"を踏んでしまった時に、傷付けてしまうかもしれないという事も当然あって。傷付けられる事もまた然りで。傷付けても傷付けられても、それでもお互い大切な存在で絶対に離したくないという気持ちは変わらないから、一歩また一歩と歩み寄って、互いの事をもっと理解しようと努力するんだろうな。不器用ながらもそんな風に相手と向き合う事を諦めない篤郎くんと学くんが、眩しくて愛しくて、心の底から感動しました。そしてふたりに学ぶ事や痛切に感じるものが本当に沢山ありました。喧嘩して酷く傷付け合っても、それが歩み寄るきっかけになったら、また更に深い関係を築けるんだよな〜と、自分自身にも強く訴えるものがありました。やーでもふたりが傷付いている姿・表情を見るのは本当に辛かった…。
    また心から感動できる名作に出会えて本当に嬉しいです!素晴らしい作品でした。と思ったら、続々編も決まっているんですね!おめでとうございます!いや〜嬉しい限りです。正直終わってほしくないシリーズです笑。ずっと見ていたいふたり。篤郎くんと学くんのその後、心待ちにしています!
  • 両想いなんて冗談じゃない!!

    カサイウカ

    長年の一途な想いが叶うとき!
    2021年12月17日
    表紙のイメージ通り、アップテンポな楽しいラブコメでしたが、何故だか泣けました!!切ないですね〜…。
    例えば雨が降ったならシリーズで好きになった作家さん。本作品もとても好きでした。
    この想いが実らなくてもいいから、それでも一生こいつを好きでい続ける…そう腹を括っていたところに、ある日突然予想外な展開が待っていたら……確かに、冗談じゃない!この25年間は一体何だったんだ!と、パニックになってしまうかも。。んーでも、もし自分が時造さんの立場だったら、え!まじか!よっしゃ!両想いじゃん!ラッキー!!と、意外とすんなりその状況を受け入れられるのかもしれない笑。いやでも、25年間も本気で片想いし続けるってどんな気持ちなんだろう。。本人にしかわからない苦しさや葛藤があるんだろうなあ。
    でも想像できますね!このふたりはきっと、よぼよぼのじいさんになっても変わらず仲良しなんだろうなーと!そして時造さんはいくつになっても、芝の前では顔を赤らめて照れてしまうんだろうな〜。なんとも可愛らしいおじさんです。
    切なさもあり明るくテンポの良い作品で、とても楽しい一冊でした!カサイ先生の他作品も気になります。
  • 君にくるまって、【電子限定特典付】

    桃子すいか

    一番安心できる人の腕にくるまって、
    2021年12月16日
    桃子先生の他作品、『雨だれの頃』『8月のロスタイム』が本当に大好きで、涙なくしては読めない作品だったのですが、こちらの作品も胸の奥がジーンと熱くなる物語でした。
    たくさんの人と出会って、色んな繋がりを持って、色んな価値観を知って、、それって言わずもがな、本当に素敵な事ですよね。自分の世界が広がるし人生観も豊かになるし。でもやっぱり確かに、自分にとっての本当の理解者って、誰かひとりいればそれで十分なのかな。自分にとって一番の心の拠り所であり、大事な誰か…そういう存在がひとりでもいたらそれでいい、、うんうん、本当そうだよなあと、改めて思わせてくれる作品でした。
    寮メンバーのみんなもそれぞれ個性的で、毎日がすごく楽しそう!あんな風にお酒飲みながらわいわい騒ぎたいな〜!彼らの自然な優しさや温かさにも感動します。
    とても可愛らしく柔らかな雰囲気で、優しい作品ですが、心についてのテーマにも真剣に向き合っている物語だなあと感じました。すごく好きな作品でした。
  • メルヘン課長とノンケ後輩くん

    ミナモトカズキ

    人を好きになることって…
    2021年12月14日
    本当にすごいことですね。「好き」という気持ちがどれだけ多くの事を成し得るのか、「愛」のパワーに心から感動した作品でした。
    作者のミナモト先生、この作品にとても強い思い入れがあるそうで、本作を読むにあたって、登場人物たちのひとつひとつの言葉や思いに、より現実的で感慨深いものを感じました。ミナモト先生ご自身が経験されてきた事や感じられてきた様々な思いによって、それぞれのキャラクターたちが出来上がっているのだと思うと、複雑な思いにもなります。でも同時に、心の芯まで温かく包んでくれる、とても素敵なラブストーリーでした。
    ノンフィクション風でありながらも、メルヘンなミュージカルを連想させるような演出?描写がとても可愛らしくて、すごく好きでした。コミカルな作風なのだけれど、読んでいる最中何度もうるっとする場面があって…。最後にかけてのエピソードでは、それまで堪えていたものが一気に溢れ出てきてしましました。急いでハンカチ取りに行きました笑。
    愛する・愛されるという気持ちが、自分自身と改めて向き合う大きなきっかけになり、自分の本心を肯定できるようになる。そしてその思いが周りにも伝染して、明るい方向に影響してくれる。…なんて素晴らしい幸せの連鎖なんだっ!世界が愛で満ちればいいのに!!!、、そんな、メルヘンな理想を大声で叫んでしまいたくなる、理想を諦めなくていいんだと、前向きな気持ちにさせてくれる作品でした。
    大好きな作品がまた増えました。本作を描いて下さったミナモト先生に心から感謝です。続編も今配信されている2話分読みました!ふたりの関係が更に進展しそうですね。これからも課長と高木くんをまだまだ見れると思うととても嬉しいです。続きも楽しみにしています!
  • PERFECT FIT

    たなと

    どんどんたなと先生のファンになってゆく!
    ネタバレ
    2021年12月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ いや〜この作品がもうパーフェクト!最高でした!!たなと先生の世界にどんっどんハマっていってます。先生の描かれるキャラクターたちの魅力、本当に底知れない!本作でも、主人公ふたりに魅了されっぱなしでした。特に真下くんのあの爆発的な可愛さはたまりません!ウブでそういう事に全く不慣れですぐ赤くなって、でも真っ直ぐで素直で人懐こくて。こりゃあ田中さんも手のひらでころころしたくなってしまいますね!いつも余裕でポーカーフェイス決め込んでる田中さんの、Sっ気のある攻めにまた愛を感じますね〜。そんな田中さんも、真下くんに出会っていよいよ本気で恋愛というものに向き合うんですねえ。
    2巻目で、田中さんに「なんだそんなこと」と軽くあしらわれて真下くんが傷付いて、その気持ちをわかってもらおうとふたりで話し合う…という一連の流れ、、このシーンに何故かものすごく心奪われて、まだ読んでいる途中でしたが、何度も戻ってそのシーンだけ繰り返し読んでしまいました。個人的にこのシーンが本当に本当に好きで…。この場面での真下くんの気持ちって、程度は違えどきっと誰もが共感できる気持ちなんだろうなあと思いました。僕は彼の気持ちにすごく共鳴してしまって、気持ちが持っていかれました。やっぱり好きな人には、自分にとって大事な気持ちを軽視して欲しくないし、少しでも寄り添って一緒に考えて欲しいって思いますよねえ。。好きな人だから。。
    ある1組のカップルのありふれたやり取り、仲違いの様子で、何でもない普遍的な事柄なんだろうけれど、あんなにも丁寧に何ページにも渡ってゆっくりその流れが描写されている事に感動しました。本当に印象深いシーンです。
    読んだ後は、ただただ幸せな気持ちが溢れてきました!真下くんが、田中くんの腕にギュッとしがみ付いて添い寝するところ、そのふたりの姿が最高に幸せそうで、本当に愛おしく感じます!
    いや〜どんどんたなと先生のファンになってってます!!
  • in August

    畠たかし

    噛めば噛むほど味が出る…味わい深い1冊
    2021年12月10日
    読めば読むほど味わえば味わうほど、段々と溢れてくる奥深さがあって、作品の余韻にどっぷり浸ってしまいました。言いようのない切なさが込み上げてきます。。
    『スケベの青春』の三田村くんに弟子入りしたいほど感銘を受け、畠先生の他作品も気になりこちらも読んでみました。改めてあらすじ読んだら、先生のデビュー作品なんですね〜いや〜すごい!この作品も非常に感慨深く、自分にとっては名作だなあと思いました。2組のカップルの物語からなる、短編作品です——少しだけオムニバス。
    どちらの作品もとても良かったですが、特に表題作『帰省』はたまらなく切ない気持ちになりました。。あらすじにあるように、寂しくノスタルジックなキーワードがたくさんありますねえ…。ふたりの過去と音信不通だった14年間のその年月が、なんだかやるせない…。
    短編作で心理描写や動きも割と少なめだと思うので、ちょっと物足りなさも感じますが、逆にその物足りなさが絶妙で!描写足らずな描写?というか、敢えて言葉足らずな感じが、読んだあとの余韻を更に濃くするというか。幸せな終わり方なのに、何故かまだ物悲しい何かが心に残るというか。。読者の想像をかきたてる作風だなあと感じました。わかりにくいレビューになってしまいましたが、言語化しづらい感覚的なものがありました。僕はとても好きな作品でした!描き下ろしin Augustからのin Decemberも良かったです。情緒あふれる味わい深い作品でした。
    今連載中の畠先生の作品もすごく気になります。
  • おじさんラブハメワゴン 【電子限定特典付き】[デジタル修正・コミックス版]

    明美

    色んな意味でボリューム満点!
    2021年12月8日
    うわ〜色んな意味ですごい作品でした!
    お得な作品一覧を漁っていたら、こちらとても気になる作品を発見したので即ポチッとな。
    中身があまりにも濃厚で、1冊読切なのに、2・3冊一気に読んだ気分です!読後は幸せな疲労感でどっと疲れました笑。作品タイトルからしてもうパワーワードですよね笑。
    最後までずっとドスケベオンリーな作品かと思いきや、登場人物の辛い過去や不条理な生い立ちも要所要所描かれていて、ストーリー性もしっかりあるなあと感じました。ドスケベでエロエロな作品だという事に変わりはないですが笑。作中かなりの頻度、割合でまぐわっているので、ついおじさんのお尻の無事を願ってしまいました…笑。ま、でも、愛のあるえっちなら大丈夫か!
    きっと好みは別れる作品かと思いますが、エロもストーリーもキャラの個性も濃厚で魅力的で、ボリューム満点の作品でした。僕はとても楽しめました!
    「あなたの疲れた脳にとどめを刺す一冊」だそうです(作者さんのアドバイスより笑)。
  • 野ばら

    雲田はるこ

    心地良さと胸の痛さが混じり合う短編集
    2021年12月6日
    はるこ先生の作品を手に取るときは、いつも癒しを求めて読むことが多いですが、この作品はちょっとだけ違いました。表紙絵の和やかな雰囲気から受ける印象とは相反して、とても胸打たれる短編作品集でした。表題作+他2作品から構成される短編集です。
    表題作『野ばら』、温かくて読後はほっこりした気持ちになれる物語でした。
    個人的に特に心に残った作品は2作目収録の『みみクンシリーズ』。ニューハーフサロンで働くみみクンとその恋人薫チャンの恋の話です。この作品は、本人たちにとってどうにもうまく言い表せない心のもどかしさや葛藤を、とても細かく写実的に、1組のカップルの物語を通して描いているなあと感じました。リアルだからある意味シビアでもある。。でもすごく優しくて可愛らしくて、難儀であっても愛しさで満ちた気持ちに、悲しくない涙が溢れてきました。自分の性のあり方を後回しにしてでも、愛する人のためにここまで決心できるみみクンは本当にすごいです。多分僕だったらあそこまで言い切れないな。
    大好きな人だから、抱きたいって気持ちも抱かれたいって気持ちもあるのは至極当然。もちろんそーでない人もいるし、絶対に一括りにはできないけれど。みみクンと薫チャン自身が世界一幸せと思えることが何よりで、最後はとても嬉しい気持ちになりました。
    あーこの作品は何度読んでも泣いてしまうだろうなあ。
    本人たちの細かく小さくも、見て見ぬ振りできない大事な感情、心の変化を、こんなにも可愛らしく愛嬌のある作風で描いて下さったはるこ先生に感謝です。先生の作品大好きです。

    ところでもう師走ですね〜。2021年が終わってしまうー!はやいな〜。外はもう毎日氷点下…猫っ毛シリーズそろそろ手をつけようかな。
  • 先生触診してくださいッ 【電子限定特典付き】

    U

    こんなきっかけで出逢ってみたいな〜
    2021年12月3日
    すごく良かったです!U先生も書かれてますが、ガタイの良いネコって魅力的ですよねえ。それだけでもう最高です。どのHシーンもすごく濃厚で、ドキドキしました。サラッと読める作風も良かったです。ふたりの会話のデフォルトが敬語っていうのも、なんだか素敵ですね〜。佐伯くんがずっと先生って呼んでるのもいいなー。
    佐伯くんが前りつ腺開発を求めて病院で出逢ったふたり、恋に発展してからの心理描写も切なくて、ふたりの絡みも濃密で、とても満足な1冊でした。続編もほしいところですね。
    U先生の作品初めて読みましたが、他の作品も面白そうなので読んでみたくなりました!
  • セトウツミ

    此元和津也

    生涯大切にしたい作品に出会いました。
    ネタバレ
    2021年12月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 拍手喝采!!"スタンディングオベーション!"涙で視界不良です。
    すんごい作品にまた出会ってしまいました。読み終わった後、色々衝撃的過ぎて数時間程ボーッと考えてしまいました。時間が経った今でもまだ胸がワサワサします。
    全巻通してもうずーっと、上質な漫才を観ているかの様で、その天才的なユーモアセンスに感心すると同時に、終始ゲラゲラと笑いが止まりませんでした。もうやめてくれ…と言う程腹痛かったです笑。笑いコケました。毎話の起承転結、そして最後にしっかりオトしてくれる感じ!凄すぎる。知識量、語彙力、言葉の使い方、笑いのセンス、キャラ設定、発想、構成、展開…脱帽です。
    最終話までずっと笑いっぱなしで読み終わるかと思いきや…なんと最終巻でのあのどんでん返し!自分の中では、まるでコペルニクス的転回とも言えるのでは?!と思ってしまう程衝撃を受け、突然きた感動の波に一気に涙が溢れ大号泣してしまいました。今まで大爆笑していた自分は一体何だったんだ…と思ってしまう程でした。でも確かにずっとモヤモヤとした感覚はあったんです。読んでいる最中はそれが何なのかわからなかったけれど。ずっと心の中でつかえていた「これ様子がおかしいぞ」感が一気に払拭される様でした。読後の作品への見方や印象、考え方が一瞬にして変わりました。
    そうかー…ただ川で漫談していただけだと思っていたセトウツミというふたりの人間の背景には、そんなストーリーが隠されていたんですね。「笑い」という、一見辛さや苦しさを連想させない事象の裏で、実は煮え切らず燻ったままの思いやもどかしさを抱え続けていた青年ふたりの心情。もう形容できないですね。ただ、読みながらも、読んだ後も変わらず思ったのは、このふたりの間には確固たる絶対的な何かが築かれているんだなあという事です。それが何であるかというのは何でもいいと思うんです、友情でも絆でも愛でも。ただお互い自分にとって大事な存在であるから、救いたいと思ったし救われたいと無意識にでも思っただろうし。。もう最後まで、隠れた愛に溢れた彼らの関係に惚れっぱなしでした。心奪われます。
    「笑い」の面白さだけでなく、ユーモアを通して、大切な事にたくさん気付かせてくれて、考えさせてくれる作品でした。人生の哲学が沢山詰まってますね。この作品に、セトウツミのふたりに出会えて、本当に幸せです。生涯大事にしたい作品です。
  • 雪村せんせいとケイくん

    キヅナツキ

    キヅナツキ先生の言葉での描写が大好きです
    2021年11月29日
    キヅナツキ先生は自分の中で、どこまでもどっぷりハマってしまう作品を描かれる作家さんのひとりです。絵の雰囲気や作風はもちろん、先生の言葉選びや、その使い回しが本当に好きです。奇を衒う表現や、難しい言葉を使っているわけではない(そこがまた好印象)のだけれど、それでも何故だかすごく心に残る言葉にたくさん出会います。登場人物達の心抉るモノローグやセリフに、毎回物凄く感傷的な気持ちにさせられます。何だか上手く言えないのですが、多分自分の心の状態とか感性に、極限まで寄り添ってくれるというか…近付いてくれるというか…ぴったり合うというか…心に直接触れられている感覚になるというか…。何なんですかね。自分でも理解し切れていないんですが、、刺さるほどの感情移入という事なのかな。。先生の言葉による描写には、心の深いところまで侵食されて、感情をごそっと抉られる気分です。大好きな作家さんです。
    他作品もそうですが、こちらの作品も、何度読んでも新鮮な気持ちで楽しむことができます。表題作と『シメコロシノキ』の2作からなるオムニバス作品です。

    ところで、ギヴンの続刊、もうすぐ配信ですね!嬉しいな〜嬉しいな〜。柊とシズちゃんの恋の行方!大好きなふたりなので、読むのが楽しみです。7巻表紙のシズちゃんほんとかっこいいなー。それからやはり、上様にも頑張ってほしいですね!映画では見られなかった真冬と上様サイドを描いたアニメ『うらがわの存在』も楽しみです!
  • 不良雌堕

    キタコレッ!!
    ネタバレ
    2021年11月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 岡崎先生の『君が寝ている間に…』を最近読み、他作品も読んでみたいな〜と思っていたら、こちら、岡崎先生の別名義での短編作品だという事を知り、早速読んでみました!
    いや〜これまた、ドンピシャりなやつでした!君が〜に増して、こちらは雄雄しさやガチムチ美ボディーの魅力が更にダダ漏れな作品でした。個人的に、ガッツリ喧嘩してくれてるシーンも最高に楽しめました!自分よりも強い漢に虐げられて快感を覚えるという比嘉くんって、相当のM気質なのでは??と思いつつ、藤浪くんに勝利する事は一生ないだろうなあと笑。というか、比嘉くん自身が望まなそう笑。君は最早バリネコやん笑。んーでも、藤浪くんが比嘉くんに征服されて抱かれてる姿も見たい…。
    そして確かに、ラブ要素ももう少し欲しいところですね!でも、ふたりの「好き」はこれからどんどん育っていくのかなあと妄想が膨らみますニヤリ。藤浪くんが、比嘉くんへの独占欲や支配欲を抑えられなくなっている姿、容易く想像できますね笑。それに悦がっている比嘉くんの姿も!性の快感に溺れて、めちゃくちゃ気持ち良さそうにしている比嘉くんの乱れ顔がまたたまらないっすわー…興奮…。
    その後のふたりの話も読みたいです。
    n/岡崎先生のpixivページなども、筋肉だらけですごい事になってますね。作品も面白いし僕好みで、ファンになりました。
    本作品のご紹介、ありがとうございました!
  • 佐原先生と土岐くん

    鳥谷コウ

    4巻待ってました〜!このふたり大好きです
    ネタバレ
    2021年11月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 先日、こちら3巻まで読んだんですが、すごく気になるところで終わっていて、タイミング良く続刊がすぐ発売すると知り、心待ちにしていました!そんなに間を空けずに続きが読めて嬉しいです!
    そして新刊4巻目!想像以上に色々てんこ盛りですごく面白かったです!3巻まではピュアッピュアでゆっくりゆっくり進んでいた先生と土岐くんの関係も、4巻ではかなり親密なものに発展しているなあと感じました。性的にというよりも精神的な意味で。過去のトラウマにより恋する事に臆病になっている先生の背中を、力強く押してくれて、でも真っ直ぐブレない想いで優しく支えてくれる存在が土岐くんなんだろうなあ。逆もまたそうなんだろうなあ。まだその関係に名前を付けられなくても、互いへの想いを確信していて心から信頼し合っている、そんなふたりの関係性が本当に好きです。土岐くんが先生によしよしするシーンとか、保健室で先生が安心して土岐くんに倒れ込むシーンとか、もう最高に胸がギュッとなりました。あーーもうドキドキです。今後、ふたりの関係はどう発展していくのかな。楽しみです!
    でも、先生と猫戸くんの過去の真相や猫戸くんの本当の想いには胸が苦しくなりました。過去のひとつひとつの選択も今の自分の状況を形づくっているのは当然なんだけど、もしもあの時……と考えると、本当にもどかしくやり切れない思いになりますね。。猫戸くんの涙に胸が痛みました。彼も素敵な人に出逢えますように。
    主人公のふたり大好きですが、他の登場人物たちについても結構詳しく描かれているので、そちらも今後が気になりますね。続きが待ち遠しいです!
    ふたりの"距離"が徐々に近付いているなあと感じさせる表紙絵もいいですよね〜。3から4の表紙の変化がふたりの間の「信頼」とか「安心感」を表しているように僕は感じてすごく好きです。ああいいですね〜。
  • 君が寝ている間に…

    岡崎真弌

    もう大満足!なんて濃厚な短編作品!
    2021年11月26日
    漢くさ〜い雄雄しい作品が読みたいなーと思い、お気に入りをぶらぶらしていたら、あこれだ!と感じる作品を発見。もうドンピシャでした!
    ガタイの良いマッチョなヤンキー高校生の、実は繊細な恋物語。作品の雰囲気や設定は、ザ・ヤンキー漫画という感じなんですが、しっかりラブストーリー。ふたりの関係性や、主人公の心の機微がとても丁寧に描かれているので読み応えも抜群だと思いました。
    ふたりの鍛えられたガチムチボディーも本当にセクシーで魅力的。美しいなあ。そしてそんなふたりの絡み合いは最高にえっちでした。
    雄臭たっぷり漢気溢れる短編作品で、全てが濃厚でした。大満足、最高です!岡崎先生の作品もっとどんどん読みたいな〜。絵柄も好みでした。
  • 東京卍リベンジャーズ

    和久井健

    あ〜ついに手をつけてしまいました〜
    2021年11月23日
    遅ればせながら、大人気長編シリーズ、最新刊まで堪能しました〜!そして見事にハマりました、トーマンの世界に!
    クローズやWORSTを始めとしたヤンキー・チンピラ、不良くん達が登場する喧嘩モノの作品は大好きですが、こちらはそこにタイムトラベルやサスペンス要素が更にプラスされていて、エンターテイメント作品としてとても面白いと思いました。この作品の世界観に一気に引き込まれました。
    そして登場人物が多いと、巻を追う中で、自ずと"推しメン"に出会いそうですが、、、あーダメですね……選べませーん!!こうも魅力的なメンバーが勢揃いだと。。みんなそれぞれのかっこよさや魅力があって。。それぞれの正義や譲れないもの、守りたいものの為に何度も何度ももがき苦しみ、必死に生きる彼らの姿に、心動かされます。生きる上で何が大切かっていうのも、千差万別なんだよなあと、改めて考えさせられます。
    みんな本当にかっこいい!アニメ版も観ましたが、最高ですね〜尺長いけど笑。僕は好きでした。最近は専ら主題歌が脳内で永遠ループ中です。
    次巻は12月中旬発売という事で、続きがとても楽しみです!永遠に続いてほしいと思う作品です。
  • 安達と井部 【短編】

    でん蔵

    こ、これは…
    ネタバレ
    2021年11月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ キュンです。指ハートを添えて。
    結構心にズキンとくるところもありましたが、読んでいてとても楽しい作品でした。読後のニヤニヤがおさまりませんねえこれは…。最後のシーン…不意打ち喰らいました。どエロさ溢れる表紙デザインの雰囲気からは想像も付かない内容、展開、ラストでした!あ〜満足です。
    シュウくんの見せるひとつひとつの表情がどれも儚げで、そして同時に天然な色気がダダ漏れている…照れ顔だったり、嬉し涙浮かべた顔だったり、切なく悲しそうな表情だったり…もうたまりません。。誘い方も大っ変えろい。しかし、卒業の日のあの苦しそうな表情には胸抉られます。
    一方の正宗くん、10年経って、おおよそ堅気とは思えない彼のその厳つい容姿と態度とは裏腹に、、、え?ゴムの付け方がなんだって??……もしかして、という事は、シュウくんとのアレがお初だったんですね、きっと。。何年も一途にその想いを抱き続け、今やっとシュウくんと体を重ね合わせる事ができて、もう抑えられない衝動と興奮で気分が昂っている正宗くん。その姿を見て、ああ良かったと思うと同時に、それまでの彼の胸中を考えると、少しだけ胸が痛くなりました。ずっとこの時を待ち焦がれていたんですね、正宗くん。シュウくんも。
    でもきっともう大丈夫ですね、ふたりは。長年の両片想いの日々を埋め合わせるかの様に熱く甘く愛し合うふたりの姿…想像できますね。もしも続編あったらとても嬉しいです!
    ユーモアと色気と切なさが程良くミックスされた濃厚な短編作品だと思いました。とても好きな作品でした。
  • ワンダーフォーゲル【SS付き電子限定版】

    草間さかえ

    え!!!うそっ!続編?!
    2021年11月18日
    フォローさんのレビューでこちらの続編が近日発売という事を知り、驚きと喜びでいっぱいです!いつもありがとうございます!さかえ先生のTwitterをチェックしたところ、本当だ〜〜と再び嬉しくなりました。続編発売前の復習、必須ですね!という事で僕も久々に再読。
    いや〜〜何度読んでも、想像&妄想の余地ありまくりな作品だと思います。そして読者さんそれぞれの見解や解釈の仕方があると思います。うんうん。
    さかえ先生の作意がどの様なものであれ、色々な角度から想像・考察できる作品で、とても興味深いと思います!さかえ先生により真相が明かされるのかどうか、楽しみですね!
    『ワンダーフォーゲル』のイブさんと稜くんのその後の関係も、続編があると知り、どんどん気になってきました。とても楽しみです!
  • 大好きな妻だった

    武田登竜門

    溢れんばかりの感動と涙、そしてふたりの愛
    ネタバレ
    2021年11月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 短編感動作という事で、かなりの覚悟を決めて読みましたが、元々ゆるっゆるの僕の涙腺、完全に崩壊しました。溢れんばかりの涙と感動で、胸がいっぱいです。
    千香さんと昴さんの様な状況、誰にでも起こり得る状況だからこそ、もし自分が彼らの立場だったら…と、読後考えざるを得ませんでした。もし自分が千香さんの立場だったら…きっと僕は自分の残された時間を大好きな人とこれまでに無いくらい楽しく過ごしたいと願うだろうなあと思いました。自分がいなくなった後の相手の人生を考えて、自分を嫌いになってもらう…その勇気と覚悟は僕にはないなあと、正直思ってしまいます。だからこそ、一番辛いはずの自分のことなんかよりも、昴さんを最優先に思い「嫌なヤツ」をずっと演じた千香さんの意思の強さや相手本位の思いには、昴さんへの無償の愛の様なものを感じて感動すると同時に、やるせない気持ちにもなりました。
    それから、自分を昴さんの立場に置き換えた時、僕は絶対に昴さんがした様な反応はできないなあと思いました。もちろん、心から嬉しいんです。自分を一番に想ってくれているとわかるから。それでもやっぱり、「嫌なヤツ」を演じていた事を泣きながら責めてしまうかもしれない。。それが優しい嘘であっても、少しの怒りと悔しさは感じてしまうかもしれない。。残されたふたりの半年間を幸せいっぱいに過ごしたかった…と、正直思ってしまうと思うから。。だからこそ、千香さんの意図を知りながらも尚、彼女の願いに反く事なく、ただ後ろからその意思共々彼女を力強く抱きしめる昴さんの姿に、言葉も出ませんでした。ただただ感動の涙が溢れてきます。
    最後に昴さんが選んだ写真も、ふたりの愛の形が一番鮮やかに表されているんだろうなあと思いました。千香さんと昴さんがこれまで愛し合ってきた時間やその軌跡が、鮮明に思い浮かばれる様です。
    色々な人たちの様々な愛の形を知っていく中で、またこの様な心動かされる作品に出会えてとても嬉しいです。千香さんと昴さんという、1組のカップルの愛に満ちた最期の別れに、胸打たれる思いです。
    自分のパートナー、そして大切な誰かをもっともっと大事にしたいと、改めて思わせてくれる物語でした。
  • スケベの青春

    畠たかし

    恋する男子のスケベ心。奥深いですね〜
    ネタバレ
    2021年11月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 師匠と呼ばせてください、三田村先輩っ!!!
    どんなに周りから白い目で見られても、変態と言われ呆れられても、己のスケベ心に正直であれという確固たる思想・信条のもと、その揺るぎない信念を貫き通す三田村くん。強し。「人間は皆スケベである」…それが彼の大・前・提!!すごいっ!彼ほど堂々とひたむきにスケベ精神を崇め嗜む人物は、今まで見た事がないかもしれない。もう、RESPECT!!! この一言に尽きますね。なので、師匠と呼ばせてください!
    こちらは、そんな三田村くんの一途で情熱的なスケベ心を真っ直ぐにアオく描いた青春物語だなあと思いました。そしてそんなスケベ男子が恋をしたら一体どうなってしまうのか??!早見くんの"秘密"を知り、スケベ心に更に火が付いた三田村くんはそこからエロ暴走しまくると思いきや!……まだまだウブくてチェリーであるが故に、何もできないとな!いやはや、、全くもう最高ですね。スケベ心をマスターしているからと言って、恋に精通(ダブルミーニング笑)しているわけではないと。。おもしろい。スケベ心と恋路が必ずしも同じ歩幅で一致、または比例するわけではない、というもどかしさもまた、彼らの一筋縄ではいかない「青春」を彩り物語る大事な要素のひとつでもあるんだろうなあ。スケベが青春してるな〜。ん〜深い。そして、実はそばでふたりの恋路を応援するお茶山くんの存在も大きいですね。
    初々しく不器用ながらも、互いの恋心を一生懸命表現しようと必死になっているふたりの姿に魅せられました。とても好きな作品でした!
    僕も、スケベという言葉が死後にならぬ様、努めていきたいと思います。
  • 呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校

    芥見下々

    劇場版予告編公開を勝手に記念して再読!!
    2021年11月14日
    ヒューヒューヒュードンドコドンドコパラリラパラリラッ!!!!!
    予告映像、先日プレミア公開されましたね〜〜〜!おめでとうございます!!嬉し過ぎて発狂しました。そして予告編のあまりのかっこ良さに、最初10回くらいリピート視聴してしまいました!主題歌も最っ高ですね〜〜。はぁ〜アツい、アッツアツです。もう興奮しすぎて今なら容易に領域展開できそうです。
    こちら読み切りエピソード0前日譚、本編内容への理解度や作品の魅力が更に深まる様な気がします。短いストーリーですが、登場人物それぞれの絶対的な思いや信念なんかも垣間見る事ができて、大好きな1冊です。そしてやはり乙骨先輩と里香ちゃんの互いへの強く深い愛がエピソード0での最高の見どころだと思いますね〜。毎回泣いてしまいます。。あとはまあ、五条さんと夏油くんの関係が…ね…。うう、苦しい…。
    0、本編どちらも原作は最強ですが、圧倒的エンターテイメント性溢れるアニメ版も大大大好きなので、劇場版、楽しみで仕方ないです!何より、映像で動く乙骨先輩をやっと拝めると思うと…とても嬉しいです。待ち遠しい〜〜!
    (すみません、ただのいちファンの興奮レビューになってしまいました汗)
  • スニーキーレッド

    たなと

    もう最高という言葉しか出てこないです!
    ネタバレ
    2021年11月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 何度「最高〜〜!」と叫んでも叫び足りないです!最高に面白かったです。
    ハルとミサキさんの"ふたりだけ"の世界観が本当に好きです。唯一無二感溢れます。一度も互いを否定したり非難したりしないふたりの関係性、素敵だなあと心から思いました。ド変態と言いながらも、ミサキさんに気持ち良くなって欲しくて色々試行錯誤するハル。どれだけハルがどん底に落ちて彼自身が自己否定しても、俺がいること忘れないでと言って何も否定せず天然の優しさでただそばにいてくれるミサキさん。彼らの気持ちが恋愛感情に変化したきっかけははっきり描かれていないけれど、きっとそんな風に自分のフィルターだけでジャッジせずに、互いに自然と相手のそのままを受け入れる部分とかに、無意識のうちに惹かれ合っていったのかなあ…と色々想像してしまいますね。
    不本意ながらも自分の衝動を抑えられずにミサキさんに暴力的になってしまうハルと、本当はミサキさんにこんな事をしたくないと自己嫌悪するハル。両極端でせめぎ合う感情の間で苦しむハルの姿がもどかしくてもどかしくて…涙。そんなハルを見てきっとミサキさんは大丈夫だよ!と、ただ優しくそっとハルを抱きしめるんだろうなあ。ミサキさんの鈍感力やマイペースなところ、ハルにとって救いになっている様な気がします。ふたりが出逢えて本当に良かった。
    そしてやはり、3巻かけて、ハルがどんどんミサキさんに心開いて甘えていっているのがもう〜たまらんですね!!ミサキさんのことめっちゃ好きやん。。そして、えっち中にミサキさんが「ハル…♡」と甘えてハルの首に腕を回すシーンとかもう、、やばいです。脳みそ溶けました。最後のポリネシアン・セッ久…あれいいですね〜…最っ高に甘いふたりでした!
    鈴木さんと本多くんのスピンオフ作品とその番外編もとても良かったです!本多くんの最強デレわんこ圧に毎回動揺してパニックになっている鈴木さんの姿がまた最高に可愛いです。ジョックストラップは絶対えろいですね〜。間違いない。うんうん。
  • リスタートはただいまのあとで

    ココミ

    田舎育ちの心に沁みます。大好きな作品です
    2021年11月12日
    はぁ〜何度読んでも心に沁みますね〜。小さい頃は日本の超ど田舎で育ったので、田舎町を舞台にした作品には親近感やキャラたちへの愛着が湧きますねえ。特別刺激的な展開はない物語ですが、登場人物たちの人間関係やストーリーから伝わってくるメッセージが本当に優しくて、すごく好きな作品です。
    上京し10年ぶりに地元に戻って来た光臣と、同い年で近所に住む大和との恋の物語。過去に囚われている彼らが、それぞれの思いと真剣に向き合いながら、たくさん悩んで葛藤し、「今の自分」を前向きに捉えられるようになっていく姿がとても好きです。その過程の中で、互いの存在をゆっくりじっくり確かめ合いながら、愛が深まっていくふたりの関係も素敵だなあと思います。家族や友人たちのサポートや無条件なあたたかさにも感動します。理想的だな〜。
    この作品を読む度に思うのですが、日本の田舎料理がすごく恋しくなる。。どんな種類の料理も好きですが、1周回ってやっぱり日本食、特に田舎料理(a.k.a., 郷土料理?)が一番沁みるな〜と感じます!作中で出てくる昆布巻とかもう大好きです(絵描写だけですが多分昆布巻笑)。人参の子和えとか煮しめとか煮豆とか漬物とか佃煮とか…もう白メシに合うおかずなら何でも最高ですね!因みに好きな食べ物は、味噌ラーメンと寿司です。んいや、田舎料理どこいった?
    おっと、何だかかなり脱線してしまいましたが、自分の故郷や、農家であるおじいおばあを思い出して、読む度にすごく懐かしい気持ちにさせてくれる、ほっこり和やかな作品です。
  • 女の園の星

    和山やま

    和山ワールドにどんどんハマってゆきます!
    ネタバレ
    2021年11月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 公共交通機関、美容室、人前...etc.,では読まない方が良い、という皆さんのアドバイスを受け、しっかり自宅で読みました!カラオケ〜に続き、こちらの作品もお腹を抱えて何度もガハガハと大声をあげて笑ってしまいました!!あ〜もうやばいですねえ、最高すぎるな〜。ずっと読んでいたいです。好きなシーン多過ぎて、しおりだらけになってしまいました笑。ひとりひとり個性やクセの強い女子高生たちのあのノリ、テンションも本当好きです。
    僕的お気に入りキャラは、小林先生こと、ポロシャツアンバ…あ、間違った、ポロシャツアンバサダーこと、小林先生です。個人的に小林先生がめちゃくちゃ魅力的だと思いました!いい男…あのタレ目からの泣きぼくろ…数学教師ってのも良いなあ…休日は髪ボッサで眼鏡かあ…一回り年下の弟いるんだあ、ふーん……と、色々妄想だけが膨らんでゆくんですが。。星先生と小林先生のやり取りも最上級に面白い。星先生をもっと酔わせてください小林先生。謝り魔に変身する前のニコニコ星先生が非常に愛らしいです。
    いや〜最っ高にユニークな和山先生ワールドにまた触れることができて大満足です!3巻が待ち遠しいな〜。
    こりゃあ『夢中さ、君に。』も必読ですね。読むの楽しみです!
  • 五十嵐くんと中原くん

    イサム

    感動の最終巻!終わってしまいましたねえ…
    ネタバレ
    2021年11月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ついに最終巻…完結してしまいましたねえ…。続きはいつ読めるのかなあと、心待ちにしていました。五十嵐くんと中原くんの恋の行方を無事最後まで見届けることができて、本当に嬉しいです!最終巻ラスト収録の番外編、最高だったな〜。数年後、ともに暮らすふたり、そして他のメンバーのその後を見られて、もうほんっとうに感慨深いです涙。そして終わってしまって寂しい。。その後の彼らの話をもっと読みたいです!
    全6巻通して僕的に一番胸にグッときたシーンは、5巻目で中原くんがふたりの関係を信頼できるヤツにはちゃんと話したいと五十嵐くんに提案するシーンです。中原くんが悪意に晒されて傷つく姿は見たくないと、五十嵐くんはその提案に反対するんですよねえ…。そしてその反応にショックを受けて「でもお前にはそう言われたくなかった……」と言い放つ中原くん。もう〜この中原くんのセリフと彼の悲しそうな表情があまりにも切なくて切なくていたたまれない。。五十嵐くんの心配する気持ちもわかるんです。でもやっぱり少なくとも信頼している人たちには、自分たちが幸せであることを知っていて欲しいし、何より、自分たちの関係を誤魔化して生きていくのはしんど過ぎる…。このシーンにはそんなリアルな感情をど直球で感じさせられて、苦しくて胸締め付けられる思いなんですが、心に残る、すごく好きなシーンです。でもどのシーンも本当に素敵です!
    ふたりがたくさんの紆余曲折を経て、家族や友人との納得いく関係性を築けて、ありのままの自分を見つけられて本当に良かったです。のんちゃんと水森くんの幸せそうな姿も見られて嬉しい!
    完結、おめでとうございます!
  • スピンアウト

    国枝彩香

    こういう作品大好きなんですが、嗚呼…複雑
    ネタバレ
    2021年11月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こーれーはー非常に面白かったです!個人的に好みどどど真ん中の作品でした。
    (ネタバレしてます。)
    上下巻を通して徐々に変化していく巽さんの心情が、僕にとって、この作品の見どころのひとつだなあと感じました。巽さん視点で語られるモノローグが主軸となって物語が進むので、彼の心の機微や些細な変化をとてもわかりやすく読み取る事ができるなあと僕は思いました。始めは、三木くんを可愛い涼馬くんの代わりに"利用"していた巽さんですが、三木くんへの想いに気付き始め、会えない時間が長くなるにつれて、今度は涼馬くんを三木くんの代わりに"利用"すると…。ここの3人の関わり方、設定がすごく好きです。それから、そういう巽さんの行動・思考と繋がるその時の彼の精神状態がどういうものなのかもすごく興味が湧きました。モノローグや会話、絵描写の先にある彼の心理…。あでもそれを言ったら、三木くんに関しても謎多きですね。彼の双極的な感情の高低もすごく気になります…でも、判断材料が少な過ぎるので無闇に括れないですねえ。。うんうん。涼馬くんの本意もわかりやすそうでよくわからない。ただ、衝動任せで一番危なっかしい人物なのかなあとは思いました笑。他にもお姉さんとかヤーさんのおっさんとか、深掘りしたら面白そうだな〜と思う登場人物ばかりでとても興味深かったです。キャラたちへの不完全燃焼な思い、国枝先生もあとがきで言及されてますね〜。
    もう本当に最っ高にアツい作品なんですが、やはりあのラストはかなりショックでした…。下巻収録6話冒頭で見せる巽さんの安心した表情。あんなに厳つく険しい顔付きだった巽さん、三木くんとの関係が深まるにつれて、段々とその硬い表情も柔らかくなってきているのかなと感じました。痛み止めを飲ませる流れからのあの濃厚キスシーン、もう最高じゃないですか!なのに、なのに、、なのになぜ!!なぜ三木くんを死なせてしまったんですか〜〜先生!どれだけ正気じゃなくてもいいから、どれだけスピンアウトしてもいいから、好きな人とはともに幸せになって欲しかったです…涙。絶望的。最後はふたりの幸せな姿を見たかった…というのがいち読者の本音です…が!作品としてはとてもドラマチックでインパクトがあり、最高に面白かったです。あと最後にぶっ込まれる、お姉さんとその子供……衝撃続きで振り回されました笑。でも真相は気になりますね…。
    あ〜複雑!
  • 泥中の蓮

    ためこう

    ふたりだけの楽園
    ネタバレ
    2021年11月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すごく良かったです。程良いドロドロ加減と、その中にあるふたりのある意味妥協のない愛が最高でした。

    個人的に本編でのあのラストがとても好きでした。そして、そのあとのエピローグ。。結局は元春兄ちゃんの計画通りだったと…。ん?という事は単純に最初からふたりは相思相愛カップルだったんじゃないか!と、心の中でツッコミを入れましたが、、うんうん、昔からお互いに求め合っていたわけですね。
    弟、秋生が兄を操っていたと思いきや、実は兄、元春が、弟の気持ちが兄に向く様に仕向けていた…という少しトリッキーな設定が好きでした。いやでも、弟は兄のその思惑の先を読んでいてわざとああいう風に振る舞っていたのかも……いやでも逆に、弟のその読みを見越した上で兄も演技していたのかも…??と、彼らの物語の真相を想像すると、エンドレスになってしまうのですが…汗。とても興味深い作品でした。タイトルの意味と繋がる兄弟ふたりの泥沼の様な関係性も魅力的だなあと感じました。読後に蓮/ハスの花言葉を調べてみたら、「清らかな心」「神聖」「離れゆく愛」などがあって、作品へのアイロニーを強く感じたと同時に、兄弟ふたりが抱く互いへの想いの意味や、その感情とは一体どういうものなんだろうと、少し考えさせられました。でも突き詰めていくと、それはきっと彼らにとっての紛れも無い愛なんだろうなあ。はあ、美しい。。
    何はともあれ、ふたりにとってのハッピーエンドが見られて良かったです。
  • おじ顔中学生と童顔おじちゃん[コミックス版]

    ほしえだ

    あかしくんとおじさんの揺るぎない愛に感動
    ネタバレ
    2021年11月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 心の底から癒されました!
    コメディタッチで描かれる、おじさん顔中学生あかしくんと童顔おじさんの愛と恋の物語です。
    彼らの出逢いから、互いの想いが成就するまで、ゆっくりゆっくり彼らのペースで物語が進んでいきます。もうとっくに両想いなのに、自分の気持ちに戸惑ってしまって、恋としての「好き」をなかなか伝えられないふたり。その気持ちはまだ伝えられなくても、彼らの愛情溢れる関係性は確実に深まっていっているんだなあと、巻を追うごとに感じて、胸が熱くなりました。
    あかしくんが高校卒業するまで、プラトニックな関係のまま一緒に過ごすと決めたふたり。既存の名称に当てはまらない、名前の無い関係になろう、無理に何かの型になんかはまらないで僕らだけの関係をつくればいいんだ、と目をキラキラさせてそう主張するあかしくん、本っ当に素敵です。「恋人でも家族でもなく、あるいは恋人でも家族でもあるみたいな」…この言葉に涙が溢れました。とても大好きなシーンです。
    あかしくんとおじさんをただ温かく見守り支え、時には叱咤激励してくれる周りの人たちの存在もすごく大きいなあと感じました。「あかしくんを見守り隊」のふたり、山口くん、冬道先生、、それぞれの独特なキャラがとても魅力的でした。冬道先生の恋も成熟した様で、嬉しいなあ。スピンオフとしても読みたいところです。
    コミカルな作風で、非常に面白くたくさん笑いました!MajiでBabuする5秒前……バブみ、バブり欲、パパみ、、もうパワーワード盛りだくさんです。ほしえだ先生の笑いの方向性もとても好きでした。
    先生曰く、こちらはTwitterで連作されていた作品で、単行本化するとは夢にも思わなかったそうなのですが、こうして単行本としてこの作品を読む事ができて本当に嬉しいです。感謝です。
  • 【無料】雷神とリーマン お試し版

    RENA

    とてもお得なお試し版です!
    ネタバレ
    2021年11月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ここ数日は専らこちらの作品のことで胸がいっぱいで、思い出すたびに涙しては、仕事もままならないという状態です笑。いや、しっかりしろよ!という感じなのですが。。
    こちらのお試し版では、1〜2巻に収録されているエピソード、4話分読む事ができるみたいです。興味のある方は是非。
    本編読了直後、雷遊の如く光速でRENA先生のpixivページへ飛び、しっかり最終エピソード『星が廻った後に』も読みました!
    RENA先生が様々な理由で本編には含めないという風に決められたあの最終エピソード、あのエピソードを読んだ後、僕はある意味、心に余裕ができた気がしました。RENA先生は読者の皆さんを気遣い、予め冒頭にノートを付け加えられてますが、僕はあのエピソードがとてもとても好きでした。もうひとつの「可能性」に心が救われた気がしました。先生の想像する「最後」まで描き切ってくださって本当に嬉しいです。想像・創造するというのは、本当にすごい事ですね、もう感服です。
    実はRENA先生の作品、『本橋兄弟』から読もうと思っていたんですが、まだ完結していないと気付き、雷神〜から読みました。本橋兄弟を読むのも、ものすごく楽しみです!
  • 雷神とリーマン

    RENA

    一生の宝物が増えました。涙が止まりません
    ネタバレ
    2021年11月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ あーーもうこれはダメだ…子供の様にわんわん声をあげて泣いてしまいました。涙が止めどなく溢れてくる…泣き過ぎてもう目が真っ赤でパンッパンです…!
    最終巻ラストシーンで雷遊が問うている様に、ふたりのあの最後がどんなものであるのか、そして読者としてどうしてこんなにも心揺さぶられ涙してしまうのか、ずっと考えていました。辛いのか、寂しいのか、悲しいのか、恋しいのか、愛しいのか…様々な思いが溢れてきて正直、わからないです。でも同時に、感じ得る、考え得る全ての言葉や感覚が、彼らのあの別れや今自分が感じているこの思いを、形容してくれるのかなあとも感じました。そしてそんな風に色んな事を感じ思考し想像するというのは、この作品の大きな題材の一つにもなっている「人間である事」というテーマにも繋がってくるのかなと…。"人間ではない"雷遊の存在を通して、人間である事の素晴らしさ、儚さ、脆さ、尊さ、掛け替えのなさを、改めて感じせてくれる作品でした。
    しかしその一方で、最後まで人間として生きられなかった雷遊がいる。正直悲しいです。でももしかしたらそれは、姿や形、人間であるか否か、性別、種族、そういう類のものを全て超越した、雷遊と大村の唯一無二の「愛」がそこには在ったんだ、というRENA先生のメッセージでもあるのかな…と僕なりに想像しました。「焦がれるような想いも、喪失の恐れも、お前と出会わなければ手に入れることもなかった。「無」の俺にはそれすらも、生の痛みだ」と最後に笑顔と涙を浮かべそう心で呟く雷遊が、人としてもう一度お前に会いたいと切望している。もう雷遊がその想いを抱けたという事実こそが、彼らが心の底から愛し合っていたという、確固たる証なのかなと思いました。彼らの愛が、共に過ごした時間が、確かにそこに存在していたという証…。あーどうしよう、涙が止まりませんよお!
    こちらは涙無くして読めませんが、コメディ作品としても最高に面白くて、沢山笑いました。どのページ、シーンも大好き過ぎて、ほぼしおり付いてます笑。
    はぁ〜もう感無量、放心状態です…この作品読まれた方々と是非語り合いたい…自分の内だけに留めておくにはあまりにも神作品過ぎて…。エ○エール10箱必須ですね笑!
    こんなにも心動かされ、人生観を豊かにしてくれる作品に出会えて本当に嬉しいです。RENA先生に、そしてふたりの"愛という至宝"に乾杯!心から感謝です。
  • 恋が満ちたら

    上田アキ

    愛に満ちた2人をまた見られて嬉しいです!
    ネタバレ
    2021年11月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 佑樹くんと考史さんの物語、続編連載していたなんて知りませんでした〜!ふたりのその後を見られてとても嬉しいです!
    いや〜レビュアーの皆さん揃って、考史さんのイケオジフェロモンに悶絶してらっしゃるのも納得ですね。。なんですか、あの初っ端から不意打ち色気MAXベッドシーン!!作品1ページ目捲って(スウァイプ!)、あまりのどエロさに驚き桃の木、最初から鼻血吹き出し状態でした。…いきなりアレはずるいっすわ〜めちゃくちゃ興奮しました。。「うつ伏せて楽にしてて」…はやばいです、考史さん。。
    前作、恋落ち〜に続き、今作ではふたりの恋が更に深い愛に満ち満ちていましたね。気遣いや気配りばかりで気持ちを表現するのでなく、自分が本当に望む事や思っている事もちゃんと伝えようと、お互いにそう思える関係って素敵ですね。かっこ良くなくたっていいから、弱味を見せたっていいから、辛い時や寂しい時はお互いに甘えられて支え合える存在でいたい…ふたりがそんな風に気付いていく過程にまた、愛おしさを感じました。肝心な事は今伝えるんだ!と、ふたりがお互いを求めて走り出し、橋の上で出会い頭に抱き合うシーン、彼らの心の昂りとともに僕も感極まって涙してしまいました。。すごく好きなシーンでした。考史さんと彼の同僚、石野さんとのやり取りや彼の心強い言葉も胸に刺さりますね、感動しました。
    ところで、作中ちょくちょく登場する"なかなかの人たらし"白川さんと彼の恋人の恋事情も気になるのですが!!あんなに顔面はっきりと描かれているという事は、、アキ先生スピンオフ匂わせですか〜〜〜??いやいや、脇役みんな顔しっかり描かれてるし、、多分僕の考え過ぎですね笑。というか希望的観測。。白川さんかっこいいです…恋人も……ので、勝手に彼らのスピンオフ作品読みたいな〜と思ってしまいました汗。
  • マリアボーイ

    木村ヒデサト

    木村ヒデサトワールド、大好きです
    2021年11月2日
    ヒデサト先生の『鬼は笑うか』が本当に本当に大好きで、こちらもクーポン値引きの機会に読んでみました。もう大満足です。僕の好みドンピシャでした。あ〜面白かった。
    多くのレビュアーさんが書かれている様に、物語全体に広がる深刻さや痛みが、先生の独特な作風や絵柄、クスッと笑えるユーモア要素によって緩和されていて、意外と重くなり過ぎずに読める作品だと僕も思いました。個人的な好みとしては、もう少し痛みを追求してもいいな〜と思うところもあるのですが…それでもとても良かったです。
    表題作、この表紙のヨシキの表情、まるで彼の全てを暗に物語っているかの様でとても意味深です。真っ裸に白いシーツだけかぶり、身体中血が滲んでいて痣だらけ。その痛々しい状態とはまるで対照的に薄ら笑いを浮かべたヨシキの表情……そのコントラストがめっちゃいい…。この表紙を見ただけで物語が回想される様で、とても好きです。彼の中に潜在する心情、そして同時に顕在する事実が矛盾として暗喩的に描写されている気がします。
    同時収録作品『好きだよ、秘密だよ』は、ヨシキの弟なおとと、その友人シュウとの恋の話です。僕はどちらかというと表題作よりもこちらの方が好きかもしれません。ヨシキとなおととしゅう、3人の繋がりや関わり方、関係性がもうえっぐいえっぐい!もうどうなっちゃうの、君たち?という感じでした。しかし、そのドロドロと入り乱れたの状況の中で見出される彼らの純粋な愛だったり、想い、必死さに魅せられて、心を鷲掴みにされます。
    僕の大好きなものがたくさん詰まった作品でした。Fig誌に掲載されている番外編も読んでみたいと思います。
  • フーゾク店で彼氏はできるか?

    河馬乃さかだち

    花村さん、及川くんにゾッコン!
    ネタバレ
    2021年11月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ふむふむ、なるほど、アキちゃん〜で、この人めっちゃいい人だな〜と思っていた花村さんが登場する物語なんですね。といってもこちらがスピンオフ元で、アキちゃん〜が続きのスピンオフ作品です。内容に被りがないので読む順番はどちらでもモウマンタイですね!
    こちらの作品もとても面白かったです。
    性欲の感じ方は人それぞれですが、自分の性欲を同じ気持ち・熱量で共有できるパートナーがいるってすごく嬉しい事ですよね。その気持ちが一方通行でないと知るだけで、更に気持ちが高まるし、行為自体にももっともっと満たされる気がするなあ。
    及川くんの体質をコントロールする為に協力する花村さん。勤務中にウズウズしてしまってもそれを一生懸命我慢している及川くんの姿が健気で健気で…。そして「ごほうびは…?ごほうびくれたら次は1週間ガマンします」とか「後ろいじるのもガマンしたんです」とか、必死にねだっている及川くんがもう可愛過ぎて…!ご褒美でも"ぎゅ"でも何でもしてあげたくなってしまうではないかっ!!そりゃあもう、花村さんの最近元気のなかった息子も自然と元気を取り戻すわけだ。
    お互いに悩み事を抱えていた及川くんと花村さん、ふたりがこのタイミングで出逢えて、理解し合える仲を築けて良かったです。
    さかだち先生の描かれる、あのゾクゾクさせるようなねっとりとした登場人物たちの目や表情が官能的ですごく魅力を感じました。
  • アキちゃんは好きで魔性なんじゃない

    河馬乃さかだち

    レオだけのアキちゃん!
    ネタバレ
    2021年10月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ うわ〜またこちらもすんごいに好きな作品でした〜!!物語も作品の雰囲気もとても良かったです。
    暁斗の過去や酷い扱いをされている姿が痛々し過ぎて、いたたまれない気持ちになりましたが、レオの存在があって本当に良かったです。ああ、特別な存在ってこういう事なんだなあって思いました。ふたりが初めてした後に、「いいから!」と言ってレオが優しくおしぼりで暁斗のお腹を拭くシーン、涙が出そうでした。。もうまじそういうとこっっっ!惚れるわ!自分の欲なんかよりも暁斗の体や気持ちを最優先に考えているところ。暁斗を心から大事に大事に想っているんだろうなあと感じました。暁斗が実は無理して笑っていると気が付くところや、自然体の彼が可愛いと本心で言ってくれるところ。。はたから見たら何でもない事なんだろうけれど、暁斗の過去を考えると、そんなレオの思いやりに溢れた言動、胸にグッとくるものがありました。暁斗も、レオのそういうところにどんどん惹かれていくんだろうなあ。そんで、本当に大好きな人とのえっちは格別だよな〜、アキちゃん!やっぱり安心するよ。うんうん、しみじみ。。
    一緒に住み始めてからの、ふたりのあの慣れてなさ、照れも初々しくてすごく好きでした!最後に最高に幸せそうなふたりが見られて嬉しいです。
    でもちょっと、ひとつ、やっちまいました……こっちがスピンオフ作品の方だと、読んだ後に気付いた…泣!これって結構シリーズ作品あるあるですよね、きっと…。でも内容に影響していないみたいなので、早速スピンオフ元も読みたいと思います!
  • にえるち

    のばらあいこ

    それでもやっぱりずっと一緒にいたい
    ネタバレ
    2021年10月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ のばら先生好きだな〜。
    あーもうこちらの作品もめちゃくちゃ好きでした。。
    セラとルミナの、まるで希望を見出せない様な、救いようのない様な境遇に、ずっと辛くしんどかったです。別に彼らが望んで選んだ状況ではないのに、結果的に当の本人たちが理不尽に苦しむんですよね…。不条理さを強く感じます。だからこそ、あの最後数ページという短いページ数の中で描かれる彼らの安堵と幸せに満ちたラストシーンは、目に焼き付いて忘れられません。本当に良かった。どうか今度こそは幸せになって。。
    ルミナの「でも このしあわせを 他の誰かに伝えるのはこわかった」という思いに胸が締め付けられました。だけど、どんなに自分を恥ずかしいと思っても、後ろめたく思っても、周りに非難されても、大丈夫です。それでもやっぱり一緒にいたいというふたりの気持ちがあるなら、もうそれが一番重要でそれが全て。セラとルミナとヒカリのこれからの未来を、僕は全力で応援します。

    ところで『秋山くん』の最終巻近日配信ですが、超絶楽しみですね!店頭ではもう手に入るんですよねえ、、いいな〜。でも終わってしまうのが寂しいです…。
    それから『寄越す犬〜』も完結はしていても、シーモアさんでは分冊版で20話以降のエピソードは今のところ配信されないみたいですね…。以前分冊版の方のレビューでいち読者の心の声をシーモアさん宛に叫んだんですが……ビジネス上、契約上のもん…じゃなくて、これが大人の事情というやつなんですかねえ泣。。よこいぬも単行本最終巻発売を待つしかなさそうです。早く読みたいな〜。
  • インディゴ・ブルー

    やまじえびね

    型にはまった前提がないからリアル
    2021年10月29日
    やまじ先生の『LOVE MY LIFE』に惚れて、やまじ先生にも惚れて、他作品も今ちょうどセールになっていたので即ポチッとな。スーパーラッキーです。
    こちらの作品も本当に本当に良かったです。主人公ルツの、自分の性自認が一体何なのかわからないという戸惑いや、自分はどんな立場として抱かれたいのかという疑問、そしてルツにとって龍二さんはどんな存在で、環さんはどんな存在なのか……明確な答えを見出せないまま常に自問自答を繰り返しているそんなルツの姿が、本当の意味でとてもリアルでした。状況や(生物学的な)性別はルツのそれと違っていても、ルツの境遇や感じ方、言葉は、世の中にいる似たような思いを抱えたたくさんの人々の表現し難い気持ちを、ある意味代弁してくれているなあと感じました。
    どれだけ問うて考えて悩んでも、「わからない…」とどうしても感じてしまうんだから、しょうがないですよね。わからないものはわからない。ただその事実があるだけ。自分がどれに当てはまるとか当てはまらないとか、そういう前提、あってもなくてもどちらでもいいですよね、と僕は思います。もちろんでもやっぱり自問する事もやめられないのですが。
    ルツ、龍二さん、環さん、3人の恋愛模様も淡々と落ち着いた作風で描かれています。3人それぞれの恋の行方にとても切なくなりました。今回もやまじ先生のあとがきに胸打たれました。
  • イキガミとドナー

    山中ヒコ

    長編シリーズ化してほしいなと思いました!
    ネタバレ
    2021年10月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 命や人権、そしてもちろん愛!がテーマになっているSFファンタジー作品です。世界観がとても好きでした。盛りだくさんな内容だけど、意外とすらすら読めました。
    イギガミとドナー、彼らの生き方や権利に焦点が置かれている点が好きでした。それから、生命倫理の観点から見た問題なども物語に取り入れられているところもとても良かったです。そして何より、鬼道と吉野さんがイギガミとドナーという関係の枠を超えて、ただ愛しているから自分の命と引き換えにしてでもお互いを守りたい、そう強く思っている彼らの熱く愛情深い想いに感動しました。心から愛する人の為なら何でもできる、本当にそう思います。愛が全て!という言葉がぴったり当てはまる様な、彼らの生死のかかった、究極の愛を貫こうとする姿に胸がジーンとなりました。
    作品全体の設定要素がいくつもあるので、上下巻だけで完結させてしまうのは勿体無いな〜とも思いました。僕はとても好きな作品なので、長編作品としてシリーズ化しても面白いだろうなあと思いました。この作品のファンです!
  • 犬も猿も待てができない【シーモア限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】

    黒田くろた

    ふたりは極上に甘い犬猿の仲!
    2021年10月27日
    くろた先生のアドリブラバーがすごく好きだったので、こちらも読んでみました。いや〜こっちも最高に好きな作品でしたねえ。喧嘩ばかりしているケンカップル高校生のラブコメ作品です。
    お互い普段はツンツンしてばっかりなのに、えっちな事が始まると急にデレて甘〜くなるところがたまんないです!ストーリーは笑えて楽しいし、犬猿の仲だけど極上に甘いふたりが見られて満足です!描き下ろしのHシーンはやばい…!ドキドキしました。
    こんなアオハル過ごせたら最高だな〜。
    個人的に木島くんが結構好きなので、木島くん主人公のスピンオフ作品も読んでみたいですね〜。
  • 病める時も、健やかなる時も、【コミックシーモア限定特典付き】

    野良おばけ

    また、素敵な作品に出会いました
    ネタバレ
    2021年10月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ある1組のカップルのとてもとても素敵な愛と決心の物語。感動しました。
    泰央も遼輔も、パートナー同士であると同時にお互いの生き方や価値観を最優先に尊重し合っているところが、本当に素敵だなあと思いました。心から愛し合っているという事には変わりないのだけれど、相手を必要以上に束縛したり過度に干渉する事はない。それってとても理想的だけど、そんな関係性を築くのってすごく難しい事だよなあと、自分の中でも改めて思うものがありました。でもだからこそ、彼らの様にぶつかり合って、色んな言葉を交わし合って、その都度彼らなりのやり方を見出す努力をするんですよね。恋って、愛の力って本当に素晴らしいですね。底知れない。泰央と遼輔に学ぶものが沢山ありました。
    野良おばけ先生(素敵な作家名ですね!)のあとがきを読み、そうなんだと、先生がこの作品に込められた思いもしみじみ感じました。「結婚」する選択技を与えてほしいと願うカップルも大勢いれば、泰央と遼輔の様に、法や制度に拘らず自分達のやり方で愛を表現する事を選ぶカップルもいる。別の考え方を持つ方々もまた然り。個人の力だけではすぐには変えられないシステムがあれば、コントロールできない家族や周りの人間の考えもある。それでも、平等の為に改善する余地があるなら、どんなに小さな事でも僕はその努力を絶対に怠りたくないです。それぞれのカップルの考えや気持ちの方向性がどんなものであれ、それぞれの望む愛の形を自由に平等に表現できる世界が増えていったらいいなあと、僕は切実に思います。
    沢山考えさせてくれる素敵な作品に出会えてとても嬉しいです。
  • 馬鹿とハサミ

    ひなこ

    けどどうしても甘やかしたくなるんですね〜
    ネタバレ
    2021年10月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ !!面白過ぎる!ドクズもキチクドSもおしおきプレイもツンデレも大好きなので、最高に好みの作品でした!ドストライク!内容もえっちなだけじゃなく、ストーリーが丁寧に進んでいっているので、読んでいて飽きないし満足度もばっちりでした。
    陽介も筋間さんもなかなか素直になれないツンデレなので、お互いずっとモヤモヤしている感じでしたが、2巻ラストでとりあえず一歩前進できたか…?2人とも不器用ながらも、ずっと心にあった気持ちは伝え合えた様な気がしますね!
    ドクズな陽介、だけど筋間さんは何故だかどうしてもやっぱり甘やかしたくなるんだろうな〜…魔性ですね!新しくなったピアスも良い!フープピアス推しです!
    続きも待ち遠しいです。
  • ディレッタント

    カシオ

    カシオ先生新刊、相変わらずドロドロです!
    ネタバレ
    2021年10月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 想像した以上にゴリッゴリのサスペンスでした!ドロドロな人間模様を中心に展開されるダークミステリー・サスペンス系の物語がお好きな方は絶対に面白いと思います。いや〜こういう作品大好きです!最&高でした!たまらんな〜。面白かったです。ずっと読んでられる。
    上下巻しかないので、これどんな終わり方するんだろう?と、終始先が気になって暴走気味に読みましたが、なるほど、ゾクっとさぶいぼ総立ち〜なラストでしたねえ。りょうにバレるかバレないかのニアミス感溢れる終わり方もすごく好きです。印象としては、りょうはなんだかまだ鉄馬の行方に納得いっていない様に思えるんですが、あの後、真相を追求しようとするんですかねえ。…と言っても神崎がそうはさせなさそうですが…。お〜怖っ!
    展開が早くストーリーもあっという間に終わるので、りょうと神崎の互いへの想いがどう交差し合って愛情に変わっていったのかとか、その過程などももう少し詳しく読みたかったですが、サスペンス作品としては僕は非常に面白かったです。回収し得る伏線もまだまだありそうなので、掘り下げて長編にしたらもっと面白そうですね〜。いやでもしかし最高でした!!
  • 東京 ─四季─

    ハル

    なんって清々しいスピンオフ作品!最高です
    ネタバレ
    2021年10月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ これは『4月の東京は…』が好きな方には必読のスピンオフ作品ですね!
    どの作品も、読んでいてスッキリ爽快、それぞれの願いや幸せを妥協せず追求しようとしていて、見ていてとても気持ちが良かったです!特に好きだなあと思った作品は、蓮の兄ちゃん、恭平と彼の同級生、神宮寺との話でした。神宮寺の執拗なアプローチを拒みながらも欲に抗えず、熱情溢れる関係にどんどん溺れていく恭平、サイコと呼ばれながらも心の底では彼を絶対に手放したくないと、恭平を一心に求める神宮寺。実は互いの"利害"と愛情が一致しているそんな彼らの激しい関係性がとても魅力的だと思いました。
    八神さんと博通さんのラストも本当に最高でした!2人が心から幸せそうで。彼らの様な関係性やケースってファンタジーの世界だけの出来事と(一般的な傾向として)思われがちですが、世界中見渡すと八神さんたちの様な家族の形って(形は違えど)実際沢山あるので、こういう風に当たり前の様に物語の中で描いてくださっていて、すごく嬉しい事だなあと思いました!ハル先生に感謝です。
    それから、和真がお父さんにはっきりと自分の意思を伝えている場面は、一番心がスカッとしましたね〜。よーし、和真!やったれやったれ〜言ったれ言ったれ〜!!!と、1人で盛り上がってしまいました笑。"今はまだ"日本でそれができないなら、アメリカに来ればいい!カナダでもフランスでも行けばいい!うん、本当に。(とは言っても、様々な理由からどうしても海外へ渡れない方もいらっしゃるので無責任な事は言えませんが…日本でもいつかそう遠くない未来にそれが合法化される事を切に願って…。)和真の眩しく前向きな表情、姿に勇気をもらいますね。
    みんながそれぞれの幸せを謳歌している姿を見られて、とても清々しく読後感最高なスピンオフ作品でした。物足りないのでもっと読みたいです!
  • メロンの味

    絵津鼓

    大切な誰かに、自分自身に優しくあろう…
    ネタバレ
    2021年10月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ はぁ〜…放心状態。もう感無量ですね。読み終わって少しの間、ぼーっと動けなくなりました。絵津鼓先生の新刊、素晴らし過ぎる、、とても好きでした。ただっ!空が一日中暗い雨の日に読むんじゃなかった…泣。
    木内さんの言葉や、木内さんが雨の日や低気圧の日は調子が悪いとか、暗い部屋で電気も灯さず悶々としてる姿とか、何があるというわけでもなく突然涙が出てくる姿とか、そんな彼の様子を見て、自分もそうだった時そんな状態だったなあ…と思い出して複雑な気持ちになりました。程度は違えど、誰しもが経験する心の浮き沈み。フォローさんが書かれている様に、木内さんに自分を重ねたり、自分も例外じゃないなあと思う方、沢山いらっしゃると思います。自分もそうでした。だからこそ、心の深い深い深いところまで響いてくる作品でした。
    こんなにも読者の心にまるで直接触れている様な描写ができるのは、絵津鼓先生ご自身がそれを実際に経験されているから、というのもあるんだなあと、あとがきを読んだ後に感慨深いものがありました。どうしようもなく辛い時、そばでただ寄り添い支えてくれる人がいたらその存在がどれだけ大きいか、その優しさがどれだけ心の支えになるか、木内さんとナカジョーくんの物語を通して切に伝えてくださった絵津鼓先生の優しさに、目頭が熱くなります。絵津鼓先生の作品、本当に大好きです。
    また、コロナ禍の様々な影響により、多くの方々のメンタルヘルスが特に不安定になり脅かされている中で、こういう作品が単行本として刊行された事に、意義深いものを感じました。大変な時期だからこそ、大切な人に、そして自分自身にも、優しく寄り添ってあげたい、そう思わせてくれる作品でした。素敵な作品に出会えて、心から感謝です。
  • LOVE MY LIFE

    やまじえびね

    ただ、好きになった人と愛し合いたいだけ
    2021年10月22日
    I LOVE MY LIFE!!!
    特別な、大好きな作品がまた1冊増えました。淡々と展開される物語。ですが、静かに確実に心に沁み入ってくるメッセージが詰め込まれています。本当に感動しました。読後感は爽快で、僕は満たされた気持ちになりました。
    家族・親子、友人、恋人、見知らぬ誰か、それぞれに対する色々な"想い"の形があって、色々な"愛"の形があって、色々な"関係性"があって、色々な"自分"というペルソナがあって。そしてそこにはそれぞれ無数の考えがあって、その考えや状況に至るまでの理由や背景も無数にあって。美しいなあ。
    いちこ、エミー、たけちゃん、パパ、登場人物それぞれが沢山考えて、会話して、これってこうなのか?違うのか?いや、でもこうなのかもしれない、ああいう事なのかもしれない……と、彼女、彼らが真剣に問うて迷って悩んで思いを巡らせて、自己や人生を思慮する姿、見つめ直している姿が、本当に好きです。特にいちことエミーの会話シーンには、心惹かれる言葉が沢山ありました。
    改めて色んな事を考えたり気付かせてくれる、素晴らしい作品でした。あとがきも素敵でした。こちらの作家さん、作風とかがすごく好みだったのでファンになりそうです。他作品も読んでみたいと思います。
    読んでいる最中、フレディの"Love of My Life"がずーっと頭の中で流れていました。
  • カリギュラの恋

    みちのくアタミ

    「エロ」の観点で☆5つ!
    2021年10月22日
    面白いですね!皆さん書かれてますが、細かい内容設定やストーリー性に関しては、、、不問に付す…という事で笑。作品のエロさに注目して読んでみました!非常にエロかった…。話のテンポも良くて読みやすく、読後感とても良かったです。なんと言っても絵がきれいですね〜。個人的に『はじまりはナカから』よりも好きだなあと感じました。
  • 犬と極道と相応の日々【単話版】

    ヤマダサクラコ

    これは絶対続編ほしくなる短編作だ!
    ネタバレ
    2021年10月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 僕も、おやつなら他のモノがいいです…!
    フォローさんのレビューと、作品タイトルと表紙のかっこよさに魅かれて読んでみました。最高だな〜。犬が飼い主に心酔し切ってるのも良いし、実は飼い主も犬を溺愛しているのも良い。そして画柄がとても好みでしたー。かっこいい。最後のオチも…笑。狼は最初っから兄貴を抱きたかったんだなあ。その先が見たかった!続きも読みたくなる作品でした。
  • 親愛なるジーンへ

    吾妻香夜

    彼らの犠牲のもとに成り立つ自分達の自由
    ネタバレ
    2021年10月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 皆さんに愛されているこちらの作品、初めて読んだ時あまりの辛さに1週間程立ち直る事ができませんでした。僕がこの作品になぜこれ程心抉られるかというと、当時の米社会をジーンとトレヴァーの物語を通してあまりにも克明に描写しているからです。60〜80年代米というと家族や宗教、基本的人権への価値観や概念が一変する時代であり、その中でも特にクイア/性の多様性への認識が徐々に変動する時代でもありました。例えば70'後半、ハーヴェイ・ミルク(ゲイと公表し市会議員に当選した全米初の人物)と彼の仲間達を筆頭に、今で言うLGBT運動が全国的に広がり始め、そののちにミルクが暗殺されるというあまりにも残酷で、しかしそれまでの米歴史を180度変えた革新的な出来事がありました。また80'初頭になると、HIV-AIDSを始めとする性病への正しい認識を拡散する為の運動もゲイコミュニティ中心に始動しました(性病="ホモ"の病気と間違った知識が蔓延っていました)。この時代の米はまだ差別が顕在する社会で、クイアが頻繁に道で暴行されたり殺害されたりする世の中でした。近年でもトランスジェンダーの方が殺害されるという悲惨過ぎる事件が毎年何十件と起きている事が報告されています。こういった時代背景の中で本来の自分を隠しながら生きるトレヴァーやジーン。勿論彼らは架空の人物ですが、現在に至るまで彼らと同じ様に抑圧された酷い差別社会の中に息苦しく生きていた人々が実在したと考えるだけで、夜も眠れなくなる程憤りを感じ、悲しく、胸が張り裂けそうな思いになります。無論、様々な理由でありのままの自分を出せず苦しんでいる人々はどの国でもいつの時代にもいるのですが。ジーンやトレヴァーの様に、彼らの命、人権、自由など、全ての人の犠牲のもとに自分達の"自由"が成り立っているのだと思うと、溢れ出る感情に呑み込まれ涙が止まらなくなります。この作品に対する思い入れが特に強く書きたい事は盛沢山なのですが、ラムス〜同様字余りしそうなので…。「性」というテーマは僕にとってあまりにも大きく重要な事柄で、どうしても熱くなってしまい、個人的な思いや主張が濃いレビューになってしまいました…ごめんなさい。申し訳ないです。物語はまだ完結していませんが、ジーンとトレヴァーの幸せを心から願います。どうか、どうか…。これ程まで心動かされる大作を描いて下さる吾妻先生には尊敬の念と感謝の気持ちしかありません
  • ラムスプリンガの情景

    吾妻香夜

    勇気を出して…1年越しの再読&レビュー
    ネタバレ
    2021年10月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作品は既読の方なら誰もが感嘆する名作中の名作だと思うのですが、僕にとってもあまりにも思い入れがあり過ぎて、今までレビューを書けないでいました。一年越しのレビュー。フォローさんが先日あげられたレビューを拝読し、感動のあまり涙が溢れ、その涙収まらぬまま一年ぶりに再読。もう本当に、何を書いたら良いのかわからなくなる程、色々な思いや感情が込み上げてきてしまって…。
    テオ、オズ、ダニー、クロエ、彼らそれぞれの信念や人生観というのがあり、守りたい価値観、文化、大切な人がいて。そのどれもが正しいわけでも間違っているわけでもなく、それぞれが信じる"何か"をただただ貫き通したいという強い思いが存在している。でもその何かを貫き通すには放棄しなければいけない"何か"も出てくるわけで。貫き通したい"何か"と、棄てなければならない"何か"、自分にとってそのどちらも心から愛する大切な何かだったら、そのジレンマにどう立ち向かえば良いんだろう。テオとオズは互いの愛の為に一生掛けて彼らの大切な何かを貫き通そうとするんだろうし、ダニーとクロエもまた、"素晴らしい呪い"とまでに表現する程の、彼らの愛を全うする事を選んだんですね。きっとそれは楽しくて美しいだけのものじゃないんだろうな。
    どこかまだ後ろ髪引かれる表情で「恋って素晴らしいの」と空を見上げながらテオにそう伝えるクロエ、そして、家族であるテオとの別れを金切り声と共に悲しみ惜しむダニー。寂しさありながらも、決意を固めて颯爽とバイクで走り去るテオとオズがいる一方で、ダニーとクロエの迷いや葛藤はまだ残されたままなのかなと想像してしまうラストシーンです。喜びと苦さの共存。
    この作品はレーガ○政権に変わった80年代初頭アメリカの時代背景や文化、混沌とした米差別社会をとても忠実に描いていて、吾妻先生のリサーチによる入念な詳細設定にも心底感激します。
  • 吉祥寺少年歌劇

    町田粥

    少年たちの努力の演舞に感動、胸高鳴ります
    2021年10月19日
    気付いたら、物語に夢中になっていました。これは感動作ですね。まるで実在する歌劇団の話を読んでいるかのような感覚になる、リアリティある作品でした。
    それぞれの葛藤や思い通りにいかないもどかしさ、彼らの決心などが、登場人物それぞれの視点で描かれているところが好きでした。フォローさんも書かれているように、物語をもっと深掘りしたら、長編としても絶対楽しめる作品だなあと思いました。登場人物が多いので作品全体が少し短く感じました。
    期待していた通りに物事が進まない時、自信を見失ったり、周りと比べて自分の価値がどこに在るのかわからなくなったり、自分の不甲斐なさに失望する…という事は自分自身たびたびありますが、そんな時背中を押して前向きな気持ちにさせてくれるだろうなあ、と、そう思える作品でした。感動しました!
  • Punch↑

    鹿乃しうこ

    安定の面白さ。安定のしうこ先生作品。
    2021年10月18日
    P.B.B.の続編スピンオフ作品です。
    しうこ先生の作品本当に好きです!ファンフィルター補正バリバリなレビューで参考にならないと思うのですが…こちらの作品も最高!志青と浩太が大好きで。。特に浩太のあのベイビーフェイスで切なさ溢れる儚げな表情がたまりません。やんちゃそうに見えて、実は誰よりも繊細で感受性が強くて人の気持ちに寄り添う事に長けていて。周りがどんどん浩太に影響されていくわけですね。
    相変わらずストーリーも面白いしキャラたちは魅力的だし、極上にエロいし。しうこ先生の作品読んでいると何故だか心が安心します。なんでだろう。
    志青と浩太、永遠に見ていたいふたりです。続きが楽しみだなあ。
  • 即席アドリブラバー Debut!

    黒田くろた

    どんどん好きになっていく!
    ネタバレ
    2021年10月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ アドリブラバーの続編。なんだか見ていてどんどん好きになっていくふたりですね!昼も夜もつっこみつっこまれのパートナー、という表現が自分的にかなりツボります。。1話目、してる最中にネタを思い付いて、朝陽くんの腹の上使ってノートにメモしているシーン、大笑いでした!モールス信号で苦情言われて、そしたら上の階の住人が…どうしたのかその続き超気になります!面白い。
    喧嘩っ早いふたりで、水瀬くんはあまり感情を表に出さないタイプみたいですが、お互いヤキモチ妬いたり、ずっとそばにいたいと、実はすごく愛情深いところがとても良かったです。もっと読みたいなあ。
  • 即席アドリブラバー

    黒田くろた

    息ぴったりなお笑い芸人コンビで恋人同士
    ネタバレ
    2021年10月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作品すごい好きです!!朝陽くんと水瀬くんの息ぴったりな掛け合いに調和させたかのように、物語のテンポもすごく良くて(いや、逆か…?)、いや〜楽しかったです!そんでもって、ドキドキしてしまう要素もたくさんあって…!作中でもありましたが、芸人コンビって恋人のようなところがあると、実際の芸人さんたちがそう話されているのを何度かメディアで聞いた事がありますが、本当にそんな感じがしますね!そんな芸人コンビとしての関係に、更にお互いの恋心が芽生えたら、、もうそれはかなりドキドキする…と思いながら、朝陽くんと水瀬くんの恋愛模様にも胸が高鳴りました。朝陽くんの焦って恥ずかしがってる姿が最高に可愛い…。「今は俺と上にいくことだけ考えとけアホ」と言って、水瀬くんが朝陽くんに突然キスしたシーンもやばかったです。。
    続編新刊も読まねば!
    そういえば、お笑い芸人さんの作品関連で、以前読み放題で『舞台の上から宇宙の果てまで』を読んでとても好きな作品だなあと思った事を思い出しました。再読してみようかな。
  • 腐ォロー

    葉月つや子

    新しい扉を開いてしまった!(短編集)
    ネタバレ
    2021年10月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なんですかこの作品は?!新感覚の面白さ!今まで多分あまり経験したことのないコメディ(?)で、ちょっと説明し難いんですが、大っ変面白かったのは確かです!自分の中の新境地を開かれた気分です。いや〜しかし面白かった。
    どの作品も独特なユーモアとストーリー性が醸し出されているんですが、僕の中で1番衝撃的で好きだなあと思った作品は、やはりフォローさんにおすすめ頂いたお母様の登場する話でした。お母様のキャラの濃さに意識が全部持ってかれて、"息子たち"の存在が全然印象に残っていません笑。無調製豆乳パックを啜りながら、息子たちのまぐわいが終わるのをただ静かに待っているお母様…もはや畏れ多い、というか恐ろしい。。もうひとり、お気に入りキャラは『斜上からキタ腐ォロー』に登場する"後妻"様。あの様な、まさに性差別をあからさまに産み出しそうな状況で、はっきり堂々とああいう発言をして下さった後妻様に感動しました。本当にリスペクト。惚れます。まあ、アッくんとヒロトくんの本意からはズレていたみたいですが笑。クラブ「フォロー優」に僕も参加したいです!
  • サービスタイムが終わらない【おまけ付き電子限定版】

    山田2丁目

    (アン)ラッキースケベのオンパレード!
    ネタバレ
    2021年10月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ いや〜これはラッキースケベのバリエーションの多さに感動しますね!
    南部くんと吾野さん、どうやったらそんな状態になるの??と、何回も心の中で呟きました笑。天井に貼り付いている“イモリ(他の方々のレビューで実はヤモリなんだと知りました!)”が、服の中に落ちてくるってどういう状況ですか笑?他にも驚きハプニング満載で、たくさん笑いました〜。
    クローゼットの中でのあの至近距離は絶対にやばいです…!密密密!あーれーはー高ぶりますねー!そして吾野さん、かっこよい…。
  • ガチイキ挑発ナイト

    イクヤス

    続編ガチイキ!2人の深まる関係
    2021年10月15日
    ガチイキ挑発ナイトの続編です。こちらは丸っと表題作。
    里村くんと松井くんの関係が深くなっているところがとても良かったです。お互い負けたくないと思えるライバルであって、尊敬し合える仕事仲間でもあるんだけど、恋人としても互いに愛情深い彼らのその関係性や距離感がすごく好きでした。
  • ガチイキ挑発ナイト【R18版】

    イクヤス

    ガチムチ最高!
    2021年10月15日
    ガチイキ挑発ナイト2を読みたくて、こちらを再読しました。表題作+他4組のカップルの話が収録されている短編集です。通常版は読み放題でも読めるみたいです。
    もうガチムチお兄さんたち最高ですねー。ガチムチで強気なのに、それが可愛くも見えるのがまた堪らないです。
    ガチイキ〜の里村くんと松井くん、相変わらず大好きなんですが、同時収録『無防備❤︎甘えんボーイ』の大輝もとても好きです。本当に、天然甘え上手な甘えんボーイ。勝さんが心底愛でたくなるのもわかるな〜。
    あとがきでもありましたが、イクヤス先生のガチムチヘタレキャラにはハマります。
  • ロマンスには程遠い

    アマミヤ

    ルイスとアラタをもっと!
    ネタバレ
    2021年10月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とても平和で温かい物語でした。アマミヤ先生の他作品と比べると、そこまでかなあとは思いましたが、僕は結構好きでした。
    ルイスが、週末になると会えないから寂しいなあ…と言ったシーンが物凄く好きです!好きな人に会えない週末は長いですねえ。。あとは、Hシーンでアラタが「…オレが抱かれる側…だよな」とボソッと言うシーンも好きでしたねえ。抱く側ルイスはその言葉にグッとくる…!
    昔ルイスとアラタが初めて会った時のエピソード、もっと読んでみたかったです。2人とも可愛い。あとはアニメ、牡蠣ガールの存在も気になりました。奇妙な設定が面白い笑。僕は生牡蠣よりも牡蠣フライが好きです。
    Hシーンが少し見づらいなあと感じてしまったのが残念でした…。最後、恋人になってその余韻なくすぐ終わってしまったので、その後の2人の話をもっと読みたいです。2人の甘いシーンももっと見たいです!
    (ルイスの"英国紳士"設定とは笑)
  • コントラスト

    itz

    そばにいて、一番安心できる人
    ネタバレ
    2021年10月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とても良かったです!itz先生の描かれる絵は線がシンプルで本当にきれいですね。美しかった〜。
    登場人物たちそれぞれの心理描写が深くて、でもわかりやすくて、それ故に、感情移入もしやすかったです。嫌われるかもしれないという不安を抱きながらも、これが本当の自分なんだと、翔太に全てを正直に打ち明ける陽の強い意思に感動しました。そしてそれを真っ直ぐ受け止めて、好きな気持ちは一切変わらないよと言う翔太の想いにもまた心打たれました。一緒にいて、一番安心できて心許せる相手がいるって、本当に素敵な事ですよね。しみじみ。。
    そして、瑞希ちゃんの存在はとても大きいですね。どんな恋でも、その恋の行く末を応援してくれる存在がそばにいたらどれほど心強いだろう…と思います。瑞希ちゃんに盛大な拍手。
    それから、個人的に神田さんの気持ちにとても切なくなりました…。叶わないとわかってる恋を終わらせる事ができないのは本当に辛いですね。神田さんが幸せになっているラブストーリーも読みたいです。是非スピンオフで。。
    作品最後収録、陽の中学の時の友達に、彼の「後悔」を彼視点で語らせているエピソードも良かったです。陽をひどく傷付けて苦しめて、その言動がどれほど残酷で差別的なものだったか彼自身が気付いて、罪悪感を抱いているんだなと知れてホッとしました。きっと彼の中のその後悔は一生消えないんだろうなと思います。陽が理不尽に喰らった痛みも然り。
    300ページ超えと、ボリュームたっぷりですが、とても読みやすく物語も面白かったです。アフターストーリーも欲しいところですねえ。
  • カラオケ行こ!

    和山やま

    わーこれは最高に面白い!
    ネタバレ
    2021年10月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作品、全てが自分の好みど真ん中でした!最高です。。笑いあり、(少しの)感動あり、(もしかしたら)涙あり、切なさあり、愛ありで!全体的に突飛な設定ではありますが、それにまたマハってしまう。僕の推しジャンルの人達、ヤーさんのおっさん達もたくさん登場していて、主人公聡実くんとおっさん達の絡みも最高に面白かったです。厳ついおっさん達に囲まれて、ビビって狂児さんの腕がっしり掴んでる聡実くんが本当に可愛かった〜。このシーンとても好きです。西野カ○と"三代目米○玄師"のくだりも爆笑でした笑。それから、20年前、狂児さんの人生の歯車が狂う2番目のきっかけになったエピソードも凄く良かったです。一番最初のきっかけは、おじいちゃん……笑。組長のカラオケ大会狂いについては、狂児さん本人が諸悪の根源だったみたいですね笑。
    あー笑った笑った。続編も連載中みたいなので、単行本化がすごく楽しみです。
  • ジェンダーレス男子に愛されています。

    ためこう

    めぐるくんとわこちゃん!
    2021年10月10日
    すごく面白くてオシャレなラブコメ!めぐるくんもわこちゃんもお互い心から愛し合っているんだなあ…ということが伝わってきます。読んでいてひたすらハッピーな気持ちになります!めぐるくんもわこちゃんも可愛いしかっこいいし、服装や背景の素材なども丁寧に描かれていて読んでいて楽しかったです♪
    作中に登場する漫画家の近藤かおる先生の抱える悩みというか思い、ためこう先生ご自身も実際に思われている事なのかな〜…と勝手に想像してしまいました笑。
  • 僕の彼氏が宇宙一かわいい件について。~お泊まりデートで彼氏めろめろ大作戦~

    河井英槻

    最上級の癒し。〜読者めろめろ大悶絶〜
    ネタバレ
    2021年10月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最近読んだ河井先生の『Chance!』におまけ漫画として収録されていた『モエパラ★スペシャル〜帰れないふたり。〜』の2人がこの作品の2人だと知って、気になったので読んでみました。おまけ漫画として収録されていた短編はもうかなり前に描かれたものらしいので、大分絵柄が変わっていますが、こちらの作品最高でした!他のレビュアーさんたちやフォローさんたちが萌えに悶絶してらっしゃるのも納得ですね。もうひたすら可愛くて癒されました。
    Hシーンのプレイが個性的で、「お部屋デートをしています♡」でのVRの中にいるタケルくんにみっちゃんがイタズラするシーン、あれは絶対興奮する!そんでその後の「お泊まりジャンケンキスゲーム」、なんすかそのプレイ?!パーで負けた方が50回腰振るって……思い付いたみっちゃんエロ過ぎる!へ〜実際に50まで数えながらするんだ〜………と勝手に色々と妄想が膨らみました。
    みっちゃんがおばあちゃんにタケルくんのことを告げたシーンはもらい泣きしてしまいました。。
    もっとどんどん読みたくなるタケルくんとみっちゃんの物語でした。続編あったら嬉しいですねえ。
  • フェロモホリック

    那木渡

    おやおや…?
    2021年10月9日
    ん〜?期待が膨れ過ぎてしまったかな?
    兎の尻尾も耳も可愛いし、獅子のフェロモン溢れるワイルドな雰囲気も凄くかっこいいんです…でも、全体的な内容や設定、絵が少し雑に感じてしまって、物語の世界に入り込めませんでした。
    読むのをとても楽しみにしていただけに、ちょっと期待外れの作品で残念でした。。
  • 花丸漫画 愛のはなし -恋のはなし2-

    斑目ヒロ

    ただそのひと言が言えなくて…
    ネタバレ
    2021年10月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『恋のはなし』の続編です。こちらの続編も最高に好きですねえ。もう全てが良いです。律との曖昧な関係性が続く中で、段々と独占欲や悲しみを抱き始めて、高校生の頃律に告白された時、YESと言っていれば今はもっと幸せな気持ちでいられたのかと後悔するちひろの心情の変化がとても好きです。自業自得なんだけど、それが過去のちひろの選択だったのだから仕方ないですね。律も律で、優哉というパートナーがいてもずっとちひろという初恋を忘れる事ができなかったんですよねえ。そんな状態で偶然ちひろと再会したら、もうそれはその時点で彼らの中の何かがリスタートするだろう〜という感じです。なので、3人での修羅場の後、ちひろがそれでも「好き」というひと言を最後まで律に言えなかったという事実は凄く辛かったです。カフェで会った後に「もう会わない 会いたくない」と告げ立ち去ろうとする律、そしてその去り際の律が振り向くまでのその数秒の間で、「まって」ではなく笑顔で「バイバイ」と言い放つ選択をしたちひろに胸が苦しくなりました。今度ははっきり「好き」だと自覚しているのに、また高校生の頃の後悔を繰り返すのか…と。今までは自分の自由のままに行動していたのに、好きだと気付いた途端に、臆病になってしまうんですね。いやー、人間の恋情っておもしろい。しかし!そんな別れ方だったからこそ、最後のあのラストシーンは本当に胸が昂り安堵のため息が出ました。。自分的には最っ高に心が満たされる終わり方でした。余韻も素晴らしいです。そして何よりもあのリアルな世界観が沁みました。現実世界どこにでもありそうな色恋沙汰ですが、こうして物語として改めて俯瞰して読むと、また色々深く考えさせられますね。そんな物語を描いてくださるヒロ先生の作品がまた更に好きになりました。
  • 花丸漫画 恋のはなし

    斑目ヒロ

    リアルで胸糞悪いからこそおもしろい
    2021年10月7日
    こちら『恋のはなし』と続編『愛のはなし』前・後編通して、最っ高に好みの作品でした!こういう人間の泥臭い部分を包み隠さず現実的に綴ってくれる物語、本当に素晴らしいと思います。そして主人公ちひろも魅力的で僕は好きです。しかし、読者さんたちの好みや価値観の相違は確実にありそうな作品ですね。複雑で容易にはいかないけれど、胸につっかえるものはあるけれど、それもまた彼らの恋の形なんだなあと思いました。そしてそれはきっと彼らにとってとても大事で重要な恋のひとつで。
    個人的に、恋の〜の最後の終わり方、ストーリーの展開的にとても興奮しました。あの尾を引くENDはなんとも不気味で意味深で色々想像できますね。続編が無かったとしても、かなり好きな作品です。それでも、数年ぶりに続編が出て彼らのその後を間無く通して読む事が出来てラッキーでした。続編もう一度読んでみよう。
  • 美しい彼番外編集

    凪良ゆう/葛西リカコ

    キング清居ときもうざ平良の"愛の歴史集"
    ネタバレ
    2021年10月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きな清居と平良の話をまた読む事ができて、本当に至福の時でした。
    最初から大爆笑してしまいました。あいも変わらず平良ワールド炸裂で。ヤホー知恵袋で主婦・天照大神としてお母さんの質問に回答していた場面はやばかったです。腹痛かった。
    パン姐さんとレビュアーネームが同じだとフォローさんに言及頂いたんですが、パン姐さんが登場するたびに意識してしまいました笑。いやただ自意識過剰なだけなんですが…苦笑。。パン姐さん本当に強し。とても好きなキャラでした。平良とパン姐さんのやり取りがまた可笑しくて。
    あとは個人的に大好きな小山くんがまた登場していて嬉しかったです。あの性悪な小悪魔感がたまらないです。清居との絡みのシーンはすごく切なくなりました。ショートストーリーでも良いので小山くんのスピンオフ作品も是非読んでみたいです。小山くんにも次の燃えるような恋をしてほしい!
    それから、平良のお母さんの全てを受容しております感にめちゃくちゃ感動しました。お母さんのアレも平良一族故のナチュラルな感性・思考回路なのかもしれないですが……カズくんのことはやっぱりお母さんが一番よくわかっているのかなあと泣きそうになりました笑。
    番外編集の中で一番胸にグサッときた一文は、「愛とはそもそも不本意なものなのだ。」という清居の言葉でした。本当にその通りだなとしみじみ思う、清居と平良の恋の物語を紡いだ作品ですね。
    そして葛西リカコ先生のイラストは本当に美しい、とてもファンです。
    本編続編も心待ちにしています!
  • YES IT’S ME

    ヤマシタトモコ

    刺さりまくりです
    2021年10月5日
    短編作品集です。どの作品も、深く考えさせられる内容ばかりで胸に刺さるものがあり、読み応えも抜群でした。
    表題作の『YES, IT'S ME』シリーズは、もうまさしく"笑撃"でした!自分をこよなく愛する東間くんの純度100%のナルシっぷりと、キノコこと江城くんのキノコっぷりが最高に面白くて、大笑いでした。ヤマシタ先生のコメディセンスが堪らないですね〜。
    もう1作、好きだな…というか心に残った作品は、『夢は夜ひらく』でした。こちらはトランスジェダー(MTF)やそれぞれの性自認がテーマになっている短編作品です。こういう作品が収録されているとは知らずに読んだので、自分的に読んでいて結構苦しくなる場面もありました。性自認に関して悩んでいる主人公、刀根さんの気持ちには他人事だとは思えない感情が溢れ出てきました。短編ですが、その短いページ数の中に大切なメッセージが深く込められている作品だと思いました。
    ところで、『さんかく窓の外側は夜』のアニメ版1話早速視聴してみたんですが、おぉ〜〜〜!という感じでした!映像化すると、作品のオカルト・ファンタジー感が更に増し増しになりますね!僕は好きでした。作品の雰囲気も良きです。そしてやっぱりエロくないけどエロかったです。
  • 美しい彼

    凪良ゆう/葛西リカコ

    大好きな2人!キング清居ときもうざ平良
    ネタバレ
    2021年10月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 以前紙版で読みましたが、番外編集が配信されたということでレビュー書きました。
    もう〜清居と平良カップルは永遠の推しカップルですね!本当に大好きな2人です!個人的にこの作品で特にすごいなあと感心する点は、平良の性格や言動、考え、価値観、彼の全てにおける人物像設定がとても入念で綿密なところです。おおよそ共感する事は難儀な平良の価値観なんですが、彼の中では全て筋が通ってるところや、彼にとってそれは他意無くただただ純粋な思いなんだろうなあという事は、曇り無く真っ直ぐ伝わってくるんですよねえ。そしてその上に成り立つ清居への表現し尽くせないほどの深く熱い想いも、痛いほど感じます。僕はそんなキモウザ平良のキャラクター像が心底好きです。そして清居は、どのアングルから想像しても美しい…美の塊そのものですね。
    小説は基本紙派なので番外編集の方は次回帰国の際まで我慢しようと思っていたんですが、我慢できず結局ゲットしてしまいました……まあ次いつ帰れるかわからないもんな〜(小説クーポンありがてえ。。)番外編集半分ほど読んだので続きも堪能したいと思います!
  • ド腐れダンディーズ【コミックス版】

    イクヤス

    泣ける!イクヤス先生の作品、大好きだ〜
    2021年10月3日
    とてもとても面白かった雄っぱぶシリーズに続き、こちらの作品も胸にギュインとくるものがあり、ウルッとしてしまいました。。イクヤス先生の作品に完全にハマりました〜!
    相変わらずこちらもどエロいんですが、それだけじゃないのがいいですね〜。内容も面白いしキャラたちの気持ちも丁寧に描かれているし、僕はかなり感情移入してしまいました。。思いっきしコミカルな作風なのに、ところどころ突然やってくる淋しいような切ないような描写……そのギャップというか、空気感の起伏の激しさに、こちらの感情が持っていかれそうになるんですが、それがまた堪らなくクセになります。本当に好きです。そしてやはり今回も、たくさん笑いました!イクヤス先生の笑いの方向性、本当にツボです!
    アラフォーガチムチダンディーズ、めちゃくちゃエロかった……
  • バカな犬ほど愛おしい

    ゆいつ

    還の可愛さと要の優しさと色気に捧げる☆5
    2021年10月3日
    もう本当にタイトル通りの作品でした!
    しっかりしろよ〜と呆れてしまうくらいおバカな還ですが、そんな還が愛しくて仕方ないですね。ほんと可愛い…。でも一番そう思ってるのは要ですね。なんだかんだ言って還のことどこまでも甘やかしてるんだもんな〜。
    任侠・極道モノのファンなので、ストーリーの内容もうちょい掘り下げて欲しかったですが、十分面白かったです。なんと言っても、還と要の色気が最高だったので、☆は5つ!
  • Chance!

    河井英槻

    本当に、"胸の痛みが心地いい"作品でした
    ネタバレ
    2021年10月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 自分の心の内にある不安や思いを吐露できず、強がって平気そうな顔している水村くんですが、九条くんの存在が少しでも彼を安心させるものになっていたならそれは救いですね。きっと水村くんにとって、「平気じゃないよ、辛いよ」と助けを求めたいと思える存在が九条くんであったから、思い通りいかずどんなに苦しい生活でも、「ちゃんと生きなきゃ」とまた思えたのかなと感じました。水村くんは、九条くんがそばにいるといつも少しだけ世界が美しく見えた、と言うけれど、絶望的な状況の中にいても誰かにそうやって美しさを見出せたり、必死に踠き一生懸命生きようとしている水村くんの姿こそ美しいと思うし、そんな彼の中にある脆弱さも悲壮感も逞しさも全て美しいと僕は思います。
    水村くんの親友、タカちゃんの複雑な想いもまたとても切なかったです。はっきりとは述べられていないけど、タカちゃんの中で、水村くんと友人以上の何かを望む感情もきっと存在していたんだろうな…。「恋のない国に行きたい。」というタカちゃんの切実な思いに涙が溢れました。
    最後まで、心揺さぶられる切なさ滲み出る物語でしたが、最終的に彼らの幸せそうな姿が見られて良かったです。おばーちゃんもきっと喜んでると思います。
  • 俺をイライラさせないでくれ准教授【電子限定おまけ付き】

    厘てく

    学生と准教授
    ネタバレ
    2021年10月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公、秦くんにとって感情をコントロールするというは難しくて、常にイライラを感じてしまうんですが、その主な理由が、彼自身の内に存在するものらしいんです。小さい頃から誰かを好意的に想う事ができなくて、そんな彼の特性に彼自身嫌気が差していて、限界を感じているという。でもそんな彼が常盤先生と出逢い恋する事によって、優しくしたい人がいる、傷付けたくない人がいる、という感情を知り始める。誰かを「好き」になる事で秦くんの新しい世界が広がっていくんですね。。
    僕はこの物語の設定がとても面白いと思いました。確かにキャラクター性がかなりユニークで濃いので、好みは分かれるんだろうけど、僕はプロットが興味深かったので結構好きでした。
    いやしかし、学生と大学関係者の恋愛って現実世界でも結構よくありますよね〜。
  • ブルー・ド・ロワ

    天禅桃子

    んんん〜展開が読めない!
    ネタバレ
    2021年10月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 3巻目配信されるの待ってました〜。
    いやでも、また気になるところでTo be continued...
    正直、2巻目からあまり核心的な物語の変化はなかったように感じています…。天使たち、悪魔たち、両者共々何を企んでいるのか、全く見当つかないです!そしてマナの真意とは?現時点で一番気になるのはいづみのおじいさんの行方。もう逢えないんですかねえ。。色々と謎多きですが、4巻で明らかになるのかなあ。
    ストーリーの内容自体は面白いと思います!しかし、物語の展開が更に面白くなるのはきっとこれからなのかもしれないです。
    サタン様とミカエル、ガブリエル様と彼のパートナー、彼らの恋事情も気になりますねえ。皆んな揃って本当に美しいです。。
  • コワモテ男子の弁当が美味い理由【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】

    町田マーチ

    うわ〜このあとの2人はどうなるんだ〜
    ネタバレ
    2021年10月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ コワモテで坊主でガチムチで優しくて寂しがり屋で涙脆い土屋くんがほんっとうに愛しい!!そんな土屋くんの秘めた可愛さに心を奪われている水川くん。うんうん、わかるわかる。純粋で臆病な故にすれ違い拗れている彼ら!土屋くん、弱くったっていいんだよ!土屋くんのそのままの姿を好きになった水川くんだもの、勇気を出して気持ちを伝えて!もう早く続きが読みたいんですが!分冊版では既に完結しているようなので、2巻目発売もそう遠くはないのかな…?楽しみです!
    「恋に落ちるまであと一口。」……にはグッときましたね〜。1箇所、おいっ!とツッコんでしまったシーンは、水川くんがザパァンと湯船から立ち上がった場面……プリにゃんの顔面で股間隠すのはやめてあげてください笑。
  • もみチュパ雄っぱぶ♂フィーバータイム【コミックス版】

    イクヤス

    雄っぱぶメンバーにどんどん愛着湧いてゆく
    ネタバレ
    2021年9月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ スピンオフでは雄っぱぶメンバーそれぞれの話が読めて、最高でした〜。彼らひとりひとりの過去や、「風俗王に俺はなる!!」という店長の野心の下(ルフ○もびっくり笑)、雄っぱぶを一からつくった経緯や彼らの思い入れも知れて、感動モノでした。でもスピンオフの主演は大吉!お気に入りキャラなので大吉の恋愛模様をたくさん読めて嬉しいです!周りは皆んな好きな人と幸せそうなのに、自分は…って悲観的になってる大吉の姿がもう切なくて切なくて…。でも最終的には自由な関係でいられるエイデンとパートナー同士になれて良かったです!何か1つの感情が無くなっても、何か他の情が残る安心感がある…ってすっごくわかるなあ。この大吉の持つ価値観に心の底から共感しました。そしてもうなんといっても大吉がえっろいえっろい…!一番やらしいです!雄っぱぶNo.1キャストなだけある。室崎さん(いっぱいお金落としてくれるおじさん♡こと、ヤーさんの兄貴)と大吉との絡みも結構好きでしたね〜。お互いオラオラ系同士の絡み合いがいい。
    スピンオフも相変わらずコミカルで、たくさん笑いました!もみチュパカブラは名前が出てくるたびに吹きました。そして「倶楽部☆吸った揉んだ」はやばかったー。作品タイトルがこれにならなくて良かったです笑。
  • もみチュパ雄っぱぶ♂タイム【コミックス版】

    イクヤス

    これはハマってしまう…ラブコメシリーズ!
    2021年9月30日
    作品タイトルと表紙絵、、もうそれだけで恥ずか死にそうなんですが、、、読みました!めちゃくちゃ面白いシリーズでした〜!そして想像以上に胸きゅんしてしまいました…。シマ&ヤマカップルも好きなんですが、淡白そうで冷たいイメージの多田さんがスイッチ入るとがっつく感じがたまりませーん!
    タイトルと表紙の如く、すっごくえっちだし笑いどころも満載で本当に楽しいラブコメシリーズでした。内容の濃さも含めるとスピンオフのフィーバータイムの方は更に楽しめました!
    イクヤス先生の作品は読み放題対象をいくつか読んだ事はありましたが、他作品も読んでみたくなりました。ちょっとこれは、自分にとってのイクヤスフィーバータイムがきそうな予感です。
  • 手中に落としていいですか【単行本版】

    くれの又秋

    落とされているのはどっちですか?
    ネタバレ
    2021年9月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ お互い手中に落とされていますね…!
    最近くれの先生の作品にハマっています!
    この作品は1巻目がすごく良かったです!なので、そのままのウキウキ気分で続けて2巻目読んだら、ちょーっと急な展開というか、新しいキャラたちの登場の仕方とかを不自然に感じてしまって、少しだけ期待外れでした。が!2巻目とても気になるところで終わっているので、これからの展開に期待したいと思います。
    そしてやはりこちらの作品でも感じたのは、性描写の流れがすごく丁寧だな〜という事です。しっかりその行為の段階を踏ませているところや、ひとつひとつの動きが詳細に描かれているところなど、本当に好きです。特に1巻目の5話、Hシーンまでの流れが最高です。余裕があって計算高くて駆け引きじみた事をして新田さんを誘惑する巳鹿島さんですが、実はどんどん気持ちを制御できなくなっていっているところ、たまんないですねえ。頭ガシガシガシッとして、「ダメ 僕がもう 限界」と言った巳鹿島さんの下からのカットアングルは鼻血出ました…!目っ!!!そしてそっからの最後の「嫌いにならないで…」は、心臓打ち抜かれましたね〜。巳鹿島さーーーーーん!大丈夫です、もう新田さんはあなたに夢中ですよ。早く素直になって気付いて、新田さん。
    2巻目終盤収録のおまけ、お互いの072シーン、ほぼ無音状態に感じる空気感がとても良いです。その空気感の効果で、それぞれ互いのことを想像しながら想いながらシテる姿に、何倍もの色気を感じました!すごく好きなシーンでした。
    3巻が待ち遠しいですね〜。
  • たつのおとしご

    池玲文

    ユーモア満点!和風ファンタジー
    2021年9月29日
    たつのおとしごと言えば、僕が小学生くらいの時にタツノオトシゴのことを間違って"たつのおとしごろ"と覚えていて、当然の様にそう言っていたら周りの大人たちにガチ爆笑された事がありました。。子供心ながらに、かなり恥ずかしい思いをしたなあ…と、今でも鮮明に覚えています…笑。
    そしてこちら池先生のファンタジー作品は、主人公の竜、ツノが小さい頃ある日ととさまと出逢い一緒に暮らすようになるのですが、まさしく"お年頃"を迎えると共に、ととさまと恋に落ちていくという物語です。そう、竜のお年頃…。
    相変わらず池先生の奇想天外なファンタジー設定はツッコミどろこ満載で、何度もクスッと笑ってしまいました。そしてやはり池先生の性描写はすごく綺麗でどエロいですね〜(少し物足りなかったけど…)。作風もコメディタッチで展開も面白く、楽しい作品でした!ツノは本当に可愛いし、ととさまはイケオジで、、2人の話もっと読みたいですね〜。
    同時収録の(池先生曰く)"隠喩表現"短編作『放課後、透明人間と』も設定が斬新でとても好きな物語でした。切ねえなあ〜。こちらも続きが欲しいですねえ。
  • 箱の中 【講談社版】

    木原音瀬

    心抉られますが心底好きな作品なんです😢
    ネタバレ
    2021年9月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 木原先生の大大大ファンです!
    こちら、僕は以前紙版で読みましたが、完徹して読んだのを覚えています。Holly NOVELSで発行しているバージョンに収録されている続編後日譚・番外編もとてもとても良かったです。今はもうほぼ絶版状態になっているようなので、僕は中古紙版でしか手に入らなかったのですが…。電子版も販売終了してますよねえ…残念。
    木原先生の描く物語にはどの作品も例外無く泣いてしまうんですが、この作品は最初から最後まで自分でも引いてしまうくらい号泣しました。。ずっと胸がズキズキと痛く、救いようの無い感情で溢れてしまって、最後まで苦しかったです。自分の中で特に印象深く、一番感極まった場面は、喜多川と堂野が公園で6年ぶりに再会するシーンでした。それまでの喜多川の怒涛の人生や彼の決して揺らぐ事のない絶対的な堂野への想いを考えると、本当にいたたまれない気持ちになります。どうしよう…書いててまた泣けてきました汗。
    木原先生は人間の心の痛みを痛切に描写する名手さんですよね。先生の書かれる物語には、毎度底知れない魅力を感じます。
  • さんかく窓の外側は夜

    ヤマシタトモコ

    巧妙に練り上げられた世界観に感動!凄い…
    ネタバレ
    2021年9月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ぬわあああーーーーーっ!!!涙が止まりませ〜〜〜ん心の震えが止まりませーーーん!!!
    もうすぐアニメが放送開始という事で、これはもう原作をまず先に読まねば!と思いゆっくりじっくり最終巻まで読みました。作品の圧倒的な世界観と物語の素晴らしさにあまりにも感動してしまって胸がいっぱいです、、どうしよう…興奮でまだ胸がドキドキしてます笑。気分が高ぶり過ぎて、冷静にレビューできてる気がしないんですが、それくらい感銘を受けています!
    除霊師・ミステリーサスペンスというメインテーマに、セクシャルで官能的な要素も取り入れられていて、実際全っ然エロくはないんですが、ものすっごくエロかったです(え、どっち?)。特に冷川さんのセリフがいちいちエロくて。。決して恋愛物語ではないんですが、ある意味"ラブ"ストーリーだなあと感じました。そして、辛く苦しく切ない物語でもありました。どれほどどん底にいたとしても、命と愛さえあれば…。
    それからなんといっても、この想像性に富んだ世界観と複雑な物語設定・構成が非常に奥深く、興味をそそりました。そして登場人物たち全員が最高に魅力的で、彼らそれぞれの過去や境遇、想いに涙せざるを得ませんでした。圧巻の最終巻はずっと号泣でした。。
    ところでアニメのティザーPVも観ましたが、やーばいっすねえ…!僕の推し声優さんが主人公、三角くんを演じていらして…!!!正直原作のイメージとはちょっと違ったんですが、もう全っ然アリです、オールOK!原作ではセクシーな要素皆無(少なくとも僕はそう感じました笑)な三角くんですが、アニメでは島崎さんに吹き込まれた命によってセクシーな魅力が増した三角くんを見られそうです!
    こちら原作、あまりにも面白く僕の好みど真ん中だったので、アニメ版も期待してしまいますね!あ〜楽しみだ〜〜
  • 兄の忠告

    朝田ねむい

    ツヅキとハジメがかっこいい!
    ネタバレ
    2021年9月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ねむい先生のデビューコミックスらしいですが、表題作が最高に好みでした〜!兄弟2人がかっこよすぎる…。彼らの不思議な関係性もいいですねえ。はたから見たら"兄弟"なんだけど、兄は弟を恋愛(?)・性的対象としても可愛いと思ってしまうくらい溺愛しているし、弟はあーだこーだ文句言いながらも兄に物凄く懐いているし。
    フォローさんのレビューで知った、ねむい先生のブログに載っているコミックス未収録作品3作も読みました!もう最高です。。かまちょなツヅキがいじらしくて可愛くて…。そりゃあ兄も余裕なくなってしまいますよ。。
    モデルガン強盗、毛虫、桃太郎、エログロスプラッター作家、、、他収録作品も、相変わらずねむい先生ワールドに満ち溢れていて、読んでいて楽しかったです!自由でバラエティに富んだねむい先生の発想や感性が本当に大好きです。いや〜毛虫の恋人は斬新だった笑
  • 好きで満たして

    くれの又秋

    最高に甘いです…!好きだなあ〜
    2021年9月26日
    短編作品です。短いページ数なんだけど、読後の満足感はすごくありました。そしてどうやら僕はくれの先生の描く作品がとても好きなようです。こちらの作品にもずっと胸きゅんしっぱなしでした…!!それから、キスシーンやHシーンの流れがゆっくり丁寧に描かれていてすごく好きでした。しっかり順を追っているところがいいですね〜。くれの先生の他作品でも感じたんですが、キスシーンも濃厚で感情が込められているような描き方でめちゃくちゃ好きです。2人が心底好き合っているんだなあというのも伝わってきました。。
    読後感良く、甘〜い作品でした!
  • 愛し

    くれの又秋

    "切ないほどにいとしくかわいい"
    ネタバレ
    2021年9月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 辞書で「愛し(かなし)」の意味を調べたら、定義のひとつに↑こんな説明があって、ああ、翔真くんと翔くんの関係や心情をすごく切実に表している定義だなあと思いました。本当に素敵なタイトルです涙。読後に改めてタイトルの意味合いを考えてみて、とても切なくなりました。すごく好きな作品です。
    翔真くんと翔くんの関係性、もどかしくて胸につっかえるものがまだある気がするんですが、僕はそんな彼らの関係性がとても好きだなあと感じました。どちらの気持ちにも納得できるんです。。
    多くのレビュアーさんが書かれてますが、確かに表紙帯の「BL史上最高のリバ、誕生」というのは全然必要ないなあと僕も思いました。リバ主張激しく書かれてますが、作品の趣意とかなりかけ離れている気がします…勿体ないなあ。それとは対照的に表紙のデザインはとても好きです。彼らの表情が…切ない。
    こちらで完結してますが、肯定の意味で物足りなさ過ぎます!えーーそこで終わるの?!という場面でENDになっていたので…悔しい!もっと2人のその先を読みたかったな〜。
  • ジョーク・スタート・ルームメイト

    くらのね吉

    とても好きな作品でした!なぜか泣けてくる
    ネタバレ
    2021年9月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 分冊版で新刊が出るたびに気になっていた作品です。こうして単行本で読めて嬉しいです!
    すんごく好みの作品でした!全体の雰囲気的には、いい意味で普通〜で自然〜で、特別刺激的な物語ではないんですが、その平凡さがまたリアルでグッとくるものがありました。
    同居している相手がたとえ10年間ずっとただの友達だったとしても、一緒に住んでいてそいつが風呂上がりにパンイチでしかも足全開でソファに転がっていたら、僕だったらすぐに意識してしまいそうです…笑。目のやり場に困る!
    「お前となら一生一緒にいたいな…」と思っている時点で、も〜それは究極的なものだと思います!夜ベンチに座りながら話し合ってるこのシーン、好きだな〜。そのあと、次の日の朝ご飯の話しながらHしてるシーンの2人も自然ですごく好きなシーンです!長年友達だったからこその彼らの恥ずかしさや照れがこちらにも伝わってきました…照。
    完結表記になっていないので、まだ続くんですかねえ??もしそうなら是非彼らの日常をもっと読みたいです!
  • さよなら共犯者【単行本版】

    あがた愛

    それぞれの…
    ネタバレ
    2021年9月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 読後の余韻が素晴らしく良い!あ〜作品の空気感にずっと浸っていたいです。。作風がミステリー調だったり、少しハラハラさせる物語の展開だったり、作品のドラマチックな世界観に一気に引き込まれて、あっという間に読み終わってしまいました。
    ふたりの"共犯者"としての関係性がとても切なかったです。もう後戻り出来なくなっている、抑えることが出来なくなっている彼らの互いへの強い想いが、リスクを負ってまで"間違い"を正そうとしている彼らの正義感とまるで相反する様で、ああ、恋情ってやっぱりこういうものだよなあ、コントロール出来ないからこそそれが好きだという激しく熱い感情なんだよなあと改めて感じました。そしてそれら2つの対立する思いが暗喩的に矛盾として描写されている様なところもとても好きです。そう考えたら、ふたりは2つの意味で"共犯者"なのかなあ。誰にもバレないように正義を貫こうとするふたりと、誰にもバレないように互いの愛のために逃避行するふたりと。タイトルも素敵ですよねえ。
    終盤に掛けてストーリーの盛り上がりに物足りなさを感じるかなあとも思いましたが、作品の雰囲気がすごく心に染みたので、僕は好きな作品でした。それぞれの正義、それを貫き通す難しさを、深く考えされられる作品でもありました。
  • 気まぐれなジャガー 番外編

    ウノハナ

    his whimsical cat!!!
    2021年9月24日
    おおーーー!やば。あなたの新刊に新着情報あるなあと思いチェックしたら、気まぐれなジャガーの新刊番外編だとっ?!?!同人誌の番外編電子化情報全く知らなかったので、不意打ち喜びMAXで即ポチッとな。
    本編、あの感動のラストから少し経ち、またこうして番外編で彼らのエピソードを読めるとは…ただただ嬉しいです!もう最高でした。。僕はアラタが高校生、宗純が中学生だった頃の彼らの物語が大好きなので、その頃の彼らの番外エピソードを読めてすごく幸せでした。
    宗純の"気まぐれな猫ちゃん"っぷり、相変わらず可愛かった〜。そんな宗純を愛おしく思っているアラタの姿にも胸がきゅんとなりました。
    番外編、もっと読みたいです!なんなら思い切って本編の続編希望します!
  • キスで溶かしたそのあとに

    まさき茉生

    作品の甘さとエロさに捧げる☆5つ!
    2021年9月23日
    電子コミック大賞2022にノミネートされているので読んでみました。物語の内容はあまり掘り下げられていない感じがしたのでストーリー性にはそこまで惹かれませんでしたが、それ以上に絋くんと瑞基さんのエロさが際立っていてとてもドキドキしたので☆5つにしました!エロさ重視の作品ですね!
    絋くんの小さい頃が可愛かったな〜。
  • 獣欲に恋して

    くれの又秋

    うわ〜胸きゅん要素多過ぎました
    ネタバレ
    2021年9月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ これは自分にとってあまりにも胸きゅん要素たっぷりなドストライク作品でした〜!もう全てが好み。
    表題作では十蔵が最高でした!あの目つき、パッと見イカつい印象、あの髪型、実は賢いところ、兼久に心酔してるところ、全部良い、、。ずもももももも〜と、しょっちゅう兼久で妄想している姿も愛せる!序盤ランチ中に兼久といい感じになってゆっくりとキスするシーン……すごい好きなシーンだなあと思ったのに…妄想かよっ!と声が出ました笑。素朴で控え目な容姿の兼久もすごく可愛かったですね〜。
    2作目収録の『ひしかくし』、こちらも同様全て良かったです!ミネにずっと熱い視線を送られ続けてきた恭一。昔から何でもすぐ顔に出て、すぐ照れて、恭一をずっと目で追ってしまうそんなミネを、恭一が可愛くないと思うはずがないですね。「じゃあおまえ 抱けんの?俺を」、、の恭一はやばかった!
    前後編では足りません!2作品どちらとも、もっと見ていたいと思うカップルの物語でした。
  • 獣王陛下と砂かぶりの花嫁

    小石川あお

    極上に清くて甘い獣ファンタジー
    2021年9月22日
    シンデレラもびっくり、最強のシンデレラストーリーですね!甘くて穏やかで一面お花畑〜な物語でした。いやでも何が一番最強かって、獣王陛下が人間に変身した時の姿!!あまりにも美男過ぎて初見卒倒するかと思いました。しかも不意打ちで変身されたので尚更…!こちらの作品は割と序盤から人の姿に変身してくれたので嬉しかった〜。陛下の色男っぷりと花嫁の溢れんばかりの可愛さ、心の平穏を取り戻したい時にぴったりな作品だと思います!いや〜平和だった。
  • カドのまるいさんかく

    村上キャンプ

    優しいんだけど切ない切ない△関係
    ネタバレ
    2021年9月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 気軽な気持ちで読み始めたら、結構心の深いところまで切なくなる話で、複雑な心情になりました。油断した…。でもすごく好きな作品です!
    ハッピーエンドなのになんでこんなに複雑な気持ちなんだろうって考えたら、僕的にはやっぱり3人とも本当に本当に丸くて心優しくて、最後まで憎めない存在だったからなのかなあと思いました。特に加地さんの存在は正直イケ好かないなーと終始思っていたけど、結局は最後まで彼の気持ちに同情していました。だから彼の恋が叶わなかったのはやるせない。でもやっぱり一番感情移入したのは佐久間くんの気持ちですかねえ。徐々にだけど好きになった相手の恋路を第3者として傍観する事しかできない事ほど苦しくてもどかしいものって無いなあ…はあ…と思いながら、藤井くんに対して少しムカついていました。おいお前そっちじゃねえだろう!と…笑。そしてまた佐久間くんの心理描写やモノローグがとてもリアルなんですよね!たまらない…。
    だけど最後には佐久間くんと藤井くんが恋人同士になったので満足です。藤井くん、加地さんの前では猫被ってたと言っていたけど、素の自分を見せられて、一緒にいて安心できる相手のそばにいる方がよっぽど楽しいと思います!
    キャンプ先生のあとがきまじ笑いました笑。最高です。🍌の本数割と少なくても問題なく楽しめましたよ!
  • 泡沫の鱗

    ソライモネ

    この感情に何と名前をつけたらいいんだろう
    2021年9月21日
    え、、、、かなり戸惑っています。ちょっとこれはどう表現したら良いのかあまりにもわからない。この作品を読んだ後のこの感情をどう説明したら良いのか、、今まで全く経験した事のない感情で、言葉では到底表現しきれそうにないです。。僕はソライモネ先生の作品を読むと大体号泣なんですが、こちらの作品に関しては、涙を流せばいいのか、笑えばいいのか、切ないのか、嬉しいのか、悲しいのか、、完全に感情が迷子になっています。本当に、何なんだろうこの気持ちは…と何度も自問しては混乱する、、の繰り返しです。それほど筆舌に尽くし難い作品でした。(あくまで個人的な感想、印象なんですが…)
    と、僕の戸惑いだけを残したレビューになってしまってごめんなさいなんですが、こちらはネタバレ120%無しで読んだ方がいいと思うので、敢えて内容には触れていないレビューという事で…。ガッツリネタバレしているレビューもあるみたいなので、これから読むかな〜という方はご注意を〜!
    自分の中にあるこの曖昧なものは一体何なのか、もう少し考えてみようと思います。
  • リミッター

    モンデンアキコ

    もっと読みたい!
    ネタバレ
    2021年9月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 『1円の男』に続き、こちらも読んでみました。
    表題作の『リミッター』は刑事モノ、『1円の男』にも収録されている『放蕩と無頼』の番外編はヤクザモノ、どちらも大好きなジャンルのストーリーで最高に面白かったです!相変わらずアキコ先生の描かれる漢気溢れる男子たちには見惚れます…。
    リミッターは話の内容や展開が面白くて、(アキコ先生の言葉を借りると)まさしく"物語性"を楽しめました!しかしそれ故、八木さんと雨宮くんの甘いシーンが少なかったですねえ、、2人のイチャイチャをもうちょっと見たかったです。そして純粋に好きだという気持ちにリミッターは必要ないと思うなあ、雨宮くん。
    放蕩〜ではボンと木島さんのリバっぷりが最高でした!!木島さんボンの言いなりで愛おしい。。ラヴホ初過ぎて色々知らなさ過ぎてガチでキョドってる木島さん、すごくかわいいと感じました笑。この2人の話ももっと読みたいなー。
  • 1円の男

    モンデンアキコ

    この作品がもうプライスレス!!
    ネタバレ
    2021年9月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ いい!これは大っ変満足度高目な短編集ですね!物語面白いし胸きゅんあるし適度にエロいし、、そして何より男子等がやばいかっこいい…魅力的!アキコ先生の描かれる画もすごい好きだな〜。
    表題作の『1円の男』での政木さんが可愛くてしょうがなかったです。普段あんなにツンツンして素直じゃないのに、三条さんの前で見せるあの照れた時の表情…!あの顔はずるいですねえ。
    個人的に気に入ったキャラは、2組目カップルのうめの元ガールフレンド?セfレ?の菊川さん(ドS)です!「フeラのコツってなんかあんの?」と質問するうめに対する彼女の「オーラルマスターにして風ぞくで仕事させる気?」というあまりにも的確な発言、というかツッコミに爆笑してしまいました笑。オーラルマスターって……歯磨き粉の商品名みたいな言い方しないで笑。菊池さん強し。
    読みやすいし満足感もあるし、とても好きな短編集でした。『リミッター』も読んでみたいと思います。
  • 結べないネクタイ

    田倉トヲル

    駅員さ〜んっ!!
    ネタバレ
    2021年9月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 那智と廉ちゃんの毎朝の"逢瀬"をマジックミラー越しに実は毎回見ていた駅員さんの気持ち!!を考えたら恥ずかしくなりました…(照) 駅員さん素敵な人だな〜。。
    那智と廉ちゃんのたどたどしいやり取りがめちゃくちゃ可愛くて、最高でした。
    那智はやっぱりネクタイ結べないみたいだけど、2人の想いは結ばれそうで良かったですね!
  • 雨だれの頃

    桃子すいか

    読後ショパンの雨だれを聴きながら反芻する
    ネタバレ
    2021年9月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 読み終わって、ショパンの雨だれを聴きながら、作品を思い返してみました。色んな感情が湧いてきて、混ざり合って、どうにかなってしまいそうですね。すごく幸せな気分なんだけど、同時に物凄く感傷的な気持ちにもなります。
    雨だれを聴きながら、学校の教会で優と美くんが椅子に腰掛けて会話してる様子を思い出すと、思春期だった彼らの瑞々しく真っ直ぐな想いをより一層鮮明に感じる事ができそうでした。卒業式の日の教会での2人の姿にも号泣でした…。その後の彼らの行く末は知る由もないんだけど、卒業の日に教会で「ヨボヨボのじいちゃんになってもおまえとバカやってたいんだよな どんなかたちでもいいから」と言った美くんの言葉があるから、きっと彼らは何十年と歳月が経ってもじいちゃんになっても、最後まで2人そばで寄り添い続けてるんだろうなあと安心して想像できました。この最後の教会でのシーンはまじで泣いた…。キーホルダーも、、やばいです。可愛すぎます。
    失恋してわんわん泣いていた宿崎くんも、大人になってもっと広い世界を見て、彼が彼として心から心地良いと思える居場所を見つけられていたらいいな。宿崎くんならきっと大丈夫ですね。
    ナレーションとしてのモノローグが、この物語を過去の出来事として語っていて、それがこの作品の空気感を何倍も切なく懐かしく感慨深いものにしているなあと感じました(この一人称で「僕」と語るナレーターはきっと美くんなのかなと僕は思いました。彼のメモワールを語っている様な印象)。そしてそのモノローグがまた最高に良いんです。。桃子先生の選ばれる優しくて美しい言葉たちが心に響きます。
    桃子先生の作風好きだなあと思い、連続で読んでみましたが、やっぱりこちらも好きでした。ファンになりました!彼らのその後も実は気になる、読んでみたい…というのも本音です!
  • 8月のロスタイム

    桃子すいか

    春夏秋冬の中で語られる4組の恋物語。
    2021年9月19日
    オムニバス形式で構成される短編作品集です。これはなんって切なくノスタルジックな短編集なんだろう!どのカップルの物語にも、いちいち涙腺崩壊してしまいました…。最高に良かった。一作一作にこれ程まで感情が溢れ出てきてしまう短編集は今まであまり読んだ事がないかもしれないです。(あでも、構成力が半端ないオムニバス作品と言えばやっぱり僕はキヅナツキ先生のリンスクがめちゃくちゃ好きですねえ。)
    『8月のロスタイム』表題作含め、収録されている全ての作品にとても感動したんですが、恭さんと紫苑くんの話は『落ち葉あふれて』と『枯れ木に蕾』の2部で構成されていてすごく嬉しかったです。一番心が揺れた物語でした。
    僕はオムニバス形式作品のファンなので、こういう心に沁み渡るオムニバス短編作品に出逢うと、またその奥深さを改めて感じる事ができますね。最高でした。
  • そらいろフラッター

    おくら/橋井こま

    名作だ〜!それぞれ色んな好きを知っていく
    ネタバレ
    2021年9月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ これは、、大切にしたい大好きな作品がまた増えました。もう全てが良くて、何を書いたらいいのかわからないですね。おくら先生(原作)の個人サイトでウェブ連載されていた作品だそうで、オリジナルバージョンはサイトで読めるみたいです。こちらはリメイク版です。
    僕が一番感動したのは、能代くんの「それでも知りたい」という思いや姿勢です。今まで自分に直接的には全く関係なかった世界の存在を知って、最初は驚くけど、それでもその世界を理解しようと努力して「知りたい」「教えて」って思える能代くんはすごいです。誰しも自分が知らない事や存在に対してやっぱり最初はそれが未知であるが故に怖いって思うし、自分の立場や価値、考えを守りたいから先入観で相手に攻撃的、否定的になる事もあると思うんですが、それって1つの要因として無知から生じるものが大きいと思うんです(もちろん他にも色んな要素が絡み合ってるので一概にそうとは言えないんですが)。だから、最初は戸惑ったとしても、ニュートラルな視点で「真田のこと知りたいからもっと教えて」「わからないからって逃げないでお前のことちゃんと見るよ」って思える様になった能代くんは本当にすごい。そして真田くん自身も、偏った見方を一新して「ありのままの自分を知ってもらおう」って思える様になったのもすごいですね。僕も能代くん、真田くんを見習わないとなあ。教えてもらう事がたくさんです。ラストの屋上でのクライマックスはやばかったです。号泣!
    あゆみちゃんの真田くんへの気持ちにもとても切なくなりました。「私は女の子の中で一番になれないかな」と言うあゆみちゃんの必死な想いが詰まった言葉には、これまた号泣…顔面涙と鼻水で洪水状態でした……あゆみちゃんんん!!!どんな恋も、それが実らないのは本当に苦しいですね。誠人くんの想いも然り。一方、ヒデさんの達観具合と包容力にはリスペクトしかないっす。弟子にしてください。兄貴っ!
    それぞれの色々な「好き」を通して、どんどん成長していく彼らの姿が眩しくて、微笑ましくて、愛おしくて、もう感極まってしまいました。
    たくさんの方に読んで頂きたい名作です!
    長くなってしまいました…。
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