このレビューはネタバレを含みます▼
15歳が29歳に恋をして、10年間も何もなくて25歳と39歳かぁ…熟成させ過ぎでしょ。せめて20歳くらいで食べてあげんと…。
初読みの時は、一途に思われてるのを飼い殺しにして10年も手を出さないとか酷くない?って久慈さんにイラッとしてしまったのですが、何回か読んでみれば、まぁ14歳差は及び腰になっちゃうのかな〜なんて同情しなくもない。
一方の棗くんの一途さは、何回読んでも喉の奥がキュッとなる切なさ。最初は???となる斜め上の性格も、どんどん愛おしくなってくる。
モダモダしすぎな2人ですが、都築くんが登場してからが急に面白い!3人での居酒屋シーン大好き。
私のモヤつきを代弁するかのように、突っ込み不在だった難儀な2人をばっさり斬ってくれます。はぁ〜ありがてぇ。今年度助演男優賞にノミネートですわ。
エチはありますが、まぁ初々しい感じ。久慈さんは無駄に歳とっちゃったので、その分テクニックで棗くんをトロトロにしてくれないと許さんぞ絶対に。
他短編は、同期サラリーマンもの。爽やかだけどちょっと変人な攻めが、陰キャだけどまともな受けを、あの手この手で口説こうとする会話が楽しいです。