霧の楽園
」のレビュー

霧の楽園

丸木文華/笠井あゆみ

二人のため~ 世界はあるの~

ネタバレ
2021年10月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 伯爵家の跡取り 赤井裕太郎(24才)×使用人 緑川学(22才)。あとがきで丸木先生もお書きになっていらっしゃいますが、先生のお話は世界の片隅でぬくぬくするパターンが多くて今回もそれでした。ヤンデレの究極は拉致監キンなんでしょうか。拉致ったり監キンしてませんけど、ガッチリ鍵かかってます。所々でよくわからない文章が入るのは「罪の蜜」でもあって、あちらの方が衝撃が大きかったかなと思いました。最後の「葵の手紙」を読むと理解が進むようで疑問がわいてきて、なぜ葵は見たことを当時両親に告げなかったのか、あと母親は裕太郎が24才の時に「40はとうに越えている」と書かれていてそんなに焦らなくてもよい年齢ではないか、と思いました。囲ったようで囲われていた。いつもは、でも幸せそうだからいいかって思うのですが、今回はちょっと気持ち悪さが残って、お互いにマインドコントロール下にあるみたいな感じで、刷り込み?共依存?わかりやすいヤンデレスパダリの方が好きでした。笠井先生のイラストはすごくよかったです。
2015年4月 挿絵あり。
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