フロム・グリーンキッチン
」のレビュー

フロム・グリーンキッチン

上田アキ

飯テロ注意!夜中に読むのは危険かも

ネタバレ
2021年10月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『エンドスタートライン』掲載の短編『フロム•グリーンキッチン』が、相手(名切)視点から描かれます。併せて読むとより楽しめます。
スーパーの惣菜部で働く名切晃太郎は惣菜作りが天職な仕事熱心さで、自分の作った惣菜ばかりを買っていくリーマンが気になっていました。そのリーマン•高野に売り切れた惣菜を工面したことから、会話を交わすようになり、もっと色々なことを知りたいと思います。惣菜担当者の時には白衣に帽子とマスクの名切さん、客の時には晃太郎(←名前を聞かれていきなり下の名前を名乗るのはかなりビックリですが)として高野との交流を深めてゆきます。もっとも同一人物であること早い段階でバレますが。
最後には、いつでも自分の作った食事と、自分の高野への気持ちとで高野を満たしたいと願う名切が、待つのをやめて思い切った一歩を踏み出し大団円となります。
名切の作る惣菜をガツガツ食べる高野と、高野の胃袋をガツガツと掴みにゆく名切、二人のオトコマエさが楽しいです。
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