きみが好きだった
」のレビュー

きみが好きだった

凪良ゆう/宝井理人

相当せつなかった

ネタバレ
2021年10月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高校2年生の高良晶太郎(眼科医の息子)は 同い年ではとこの諏訪直巳に恋人で1年上の先輩真山南を紹介されます。女性よりも男性に惹かれることを自覚していた高良は真山を好きになっていき、育てないで果実だけをもぎ取っていくような浮気者の諏訪の愛し方をなじります。13年後、ダメンズを渡り歩いてきた美山が医者になって実家を継いだ高良と再会するのですが、連絡ができなくなったのは携帯を水没させたからと言って誤魔化したり、ちょっと嫌でした。高校時代を振り返るシーンは時の流れの有情無情が感じられて胸がキュウとなりました。とてもいいお話でしたが、高良が社会的地位のあるスパダリに成長していたので まあそうなるわなと思えてしまって星-1でした。細かいですが30過ぎても「マヤちゃん先輩」と高良が呼び続けるのにはむずむずしました。読みながら「梅ちゃん先生」か?とツッコミました。あとがきにありましたが、初出は2013年とのことです。そういえば「梅ちゃん先生」の翌年ですね。凪良先生も触れてらっしゃいましたが、諏訪のスピンオフを書いていただけたらうれしいなと思います。
2018年12月 総297ページ 挿絵あり。
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