エロスの種子
」のレビュー

エロスの種子

もんでんあきこ

圧倒的画力

2021年10月8日
色々な時代の都会だったり地方だったり、主人公は男であったり女であったり、舞台も登場人物も変わる短編集なのだけれど、生と性(エロス)が交錯する文学のような作品。
作品全てが読後感がよいものではありませんが、余韻を残した締め方が余計に胸に刺さります。

主人公の数奇な人生に、共感できたり腑に落ちなかったり、ソレはすこし納得できないなぁとの思いを抱いたり・・・と作品の評価は悲喜交々だったりしますが、作家さまの画力には惹きつけられずにはいられません!
重〜いテーマが軸の作品は幸せな結末をむかえる内容ではなかったりすると、ズ〜ンといつまでも心が離れられなくなってしまうのですが、そんな中コミカルな内容の作品も挟まれているので救われます。
その塩梅も絶妙で、気持ちが上がったり下がったりの繰り返し・・・翻弄されています。

作家さまの作品『すべて愛のしわざ』での濃厚なエロスの表現は美しい作画と相まってとても惹きつけられたのですが、『すべて愛のしわざ』『もっと愛のしわざ』と続編が刊行されて小躍りするくらい喜びました。
内容も明るく読後感も良かったのですが、悲しいかな「完結」の文字が・・・
あぁ、アチラも又々の続編が出ないものかと思わずにはいられません!
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