初恋のあとさき
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初恋のあとさき

日高ショーコ

みんな恋愛に不器用、シリーズ3作目

ネタバレ
2021年10月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ3作目で「嵐のあと」で出てきた、拗らせ系な美山が主役のお話。その拗らせた原因である張本人の仁科と10年ぶりに偶然再会。10年前にかなりな酷い言葉で捨てられたにもかかわらず、ずっと未練があった美山もそうだし、そういう別れかたしかできなかった仁科もホント不器用。仁科の狡いところとか分かっていながら、惚れた弱みなんでしょうねぇ。私だったらあんな酷いフラレ方したら、そんな男はきれいサッパリ断ち切って記憶から抹消するけどなぁ。でも恋愛なんてなかなかスマートには振る舞えないし、それが人間臭くていいところでもあるのかも。この作品を読んで、なんか初めてリバができるって羨ましいかもとか思ってしまった…(照)。榊と岡田のその後を描いた「double line」は付き合いだしてしばらく経ってからの倦怠期っぽくて、なんかリアルな感じがしました。シリーズものは、それぞれがリンクしてて面白いですね~。
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