三上と里はまだやましくない
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三上と里はまだやましくない

鶴亀まよ

チューからキスへ

ネタバレ
2021年10月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ はぁー男子校の寮は別格ですな。
男子校で恋愛経験も無く、一回もチューしたことない三上は、ルームメイトの里とふとした切っ掛けでチューした事により少しずつ里を意識し始め…から始まります。


パーフェクトプロポーズの次に読みましたが、鶴亀まよ先生の会話リズムとセンスがとても好みなので
青春群像劇での一人一人の個性が確立し、ギャグも有り主人公がと言うより出てくる男子がワチャワチャしてて皆良かった!
皆の事好きになっちゃう魅力。末恐ろしい子達だわ。
ノンケ×ノンケでの男子校。更に寮で同室。という特殊な環境状態なので、三上はチューへの好奇心から来る欲求不満なのではないか?
と軽く踠き苦しみながら、やはり里を諦められない。
一方、里は飄々とし心情が読めないながらここぞという面で決断出来る男。私、里大好きです。
2人はくっつくのか焦れったい面も有りましたが、そこまでの過程がとても面白かった。
ただ鶴亀先生のセンスに惚れた感じなので、ピンと来ない方は評価は下がるだろうなと思います。個人的には満足感でいっぱい!

恐ろしいネタバレですが、この2人最後までキス止まりです。どっちが攻めかも明確に分かりません。多分普段の私だったら相当なショックですが、最初は「チューして良い?」だった2人が自身の気持ちに気付いた後は「キスして良い?」にセリフが変わってるんです!
キスが遊びから本気に変わった瞬間です。
コレ気付いた瞬間キャッキャッと萌えまして、不問にしました。
某ディズニープリンセスはキスで生き返りますからね!キスの底力は計り知れない(笑)


疚しいとは動詞「病む」の形容詞形。心が病んだ感じがするということで、不満や心配事があって心が不安定であるさまをいうのが原義。難しい…
らしいので、疚しくない付き合いたての2人にはこれから困難が待ち受けてそうですね。
2巻楽しみにしてます!
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